『正法眼蔵』を読む人のために 新装版

  • 大法輪閣 (2020年8月18日発売)
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  • 本 ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784804614281

作品紹介・あらすじ

『正法眼蔵』読解のコツと心構え!!

道元禅師の『正法眼蔵』は、日本を代表する仏教書・哲学書であるが、難解な書としても知られている。この常識的な読み方・考え方ではわからない道元の名著を『正法眼蔵』研究の第一人者で、行学兼ね備えた筆者が明かす、読み方のポイントと道元禅の要。注目すべき箇所、素通りしてはいけない言葉、読み方の順序、その巻の成立事情、常に自己の問題とすること・・。併せて、仏教を信じる者の、今・ここの生き方、死に方をやさしく説く。

感想・レビュー・書評

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  • 1. 仏教と「諸仏如米」の概念
    - 道元禅師の教え: 道元禅師は「諸仏」という概念を通じて、仏の存在と人間の関係を考察。
    - 仏追修行: 仏教徒が仏に到達する過程を、修行や信仰を通じて理解する重要性を強調。
    - 仏の人間性: 仏は単なる宗教的存在ではなく、人間としての姿で現れたことを示唆。

    2. 中国への仏教の伝播
    - 釈迦からの伝承: 釈迦から始まり、祖師たちが法を伝えたことが歴史的に重要。
    - 文化の融合: 中国での仏教は、地元の文化や思想と融合し、独自の形態を持つようになった。

    3. 禅の公案とその意義
    - 公案の意味: 公案は、理解を超えた問題を提示し、禅の修行者に思索を促す手段として機能。
    - 独参の重要性: 独自の答えを導くための個別の対話が強調され、他者の意見に左右されない自己の理解を深めることが重要視される。

    4. 仏性の考察
    - 仏性の普遍性: すべての存在には仏性があるとの考え方が示され、仏教徒はそれを自覚することが求められる。
    - 無と有: 無は仏性の一部であり、存在の本質を理解することで、より深い自己認識が得られるとされる。

    5. 坐禅の実践
    - 坐禅の役割: 坐禅は、仏教徒が心を整え、自己を見つめ直すための重要な実践。
    - 修行の成果: 修行を通じて得られる悟りや理解は、個々の経験に基づくものである。

    6. 歴代の禅師とその教え
    - 歴史的背景: 過去の禅師たちがどのように仏教の教えを発展させ、実践してきたかを概観。
    - 教えの継承: それぞれの禅師が持つ独自の教えやスタイルが、後の世代にどのように影響を与えたかを示す。

    7. 現代における仏教の意義
    - 現代社会との接点: 現代の人々が仏教の教えをどのように受け入れ、実生活に適用できるかを考察。
    - 精神的な支え: 仏教が提供する精神的な支えや指針が、現代のストレスフルな生活においてどのように役立つかを示す。

    8. 結論
    - 仏教の本質: 仏教の教えは、時代や文化を超えて普遍的な価値を持ち、人々の内面的な成長を促すものであることを強調。
    - 未来への展望: 仏教の教えが今後どのように発展し、現代社会に適応していくのかについての考察。

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著者プロフィール

1921年、東京に生まれる。東北大学法文学部卒業、国語学専攻。国立国語研究所研究員、駒澤大学教授、東京女子大学教授を経て、1987年3月、退任。2010年1月、没。
 
〈著 書〉『正法眼蔵随聞記』(筑摩書房 1963年)、『正法眼蔵 正法眼蔵随聞記』(岩波・日本古典文学大系 1965年)、『道元』全2巻(岩波・日本古典思想体系 1970年)、『大智』(講談社・日本の禅語録 1978年)、『正法眼蔵』全4巻(岩波文庫 1990年)『正法眼蔵随聞記の世界』(大蔵出版 1992年)、『十二巻正法眼蔵の世界』(大蔵出版 1994年)、『道元禅師の人間像』(岩波セミナーブックス 1995年)、『正法眼蔵を読む人のために』(大法輪閣 2000年)、『正法眼蔵 袈裟功徳を読む』(大法輪閣 2007年)、『原文対照現代語訳 正法眼蔵』第1~7巻(春秋社・道元禅師全集 2009年)他。


「2020年 『新装版 『正法眼蔵』を読む人のために』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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