博報堂スピーチライターが教える 5日間で言葉が「思いつかない」「まとまらない」「伝わらない」がなくなる本

  • 大和出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784804718514

作品紹介・あらすじ

社会人必須!企画書、プレゼン、報連相から交渉まであらゆるシーンで、頭の中のまとまらないモヤモヤを“言葉にする力”が身につきます。表現のプロ直伝の25のメソットで、「結局、何が言いたいの?」とはもう言わせない!

感想・レビュー・書評

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  • 言葉が出てこない方へのHowTo本

    言葉が貧弱だと思う今日この頃、正しく物事を伝えられるには?と思って手に取った本です。

    25のメソッドを5個ずつ、5日間で実施していく構成となっています。
    とても読みやすく、1時間ぐらいでさくさく読み切れます。

    ■頭の中にあるものを知る
    (1)30秒でものの名前を10個言う
    (2)形容詞を自分の中から消す
    (3)電車の外の風景をそのまま実況中継する
    (4)覚えた言葉を「鏡の中の自分」に語り掛ける
    (5)何かを得たら3つ以外は捨てる
    ■考える習慣をつける
    (6)「人の頭で考える」癖をつける
    (7)日ごろの何気ない行動にも理由づけをする
    (8)「○○しばり」で要点を明確にして、頭を整理する
    (9)「○○という考えた方」で仮説を立てる
    (10)「ひとりブレスト」で脳みそに嵐を巻き起こす
    ■論理的に発送する力をつける
    (11)「なぜ」を5回投げかける
    (12)「弁証法」でピンチをチャンスに変える
    (13)伝える一人を決め、その人をイメージする
    (14)擬人化することで、相手と共通のイメージを持つ
    (15)ゴールから考えて見えないところを明らかにする
    ■真に伝わる表現力を磨く
    (16)書く時も話す時も40文字を意識する
    (17)「動かしたい動き」を具体的にたくさん入れる
    (18)学校で習った”常識”を一度捨てる
    (19)望遠レンズでズームするように「伝えたいこと」に迫る
    (20)主語を「私たち」にして相手の気持ちを引き込む
    ■言葉に説得力を持たせる
    (21)苦労や失敗談のネタを10個持つ
    (22)「あいまいな形容詞に代わる数字」「へーという声が出る数字」を使う
    (23)メモ帳をもって町に行く
    (24)朝、その日tの話題を仕込む
    (25)「ありがとう」を5倍つかう

    正直、後半のメソッドはコミュニケーション本にでてくるものもあり、目新しいわけではありません。
    しかし、前半のメソッドは重要かと思いました。
    特にDay1の5個は、意識して取り組まないとできない話。
    脳みそをトレーニングしないと言葉や語彙って増えないということがよくわかります。
    楽して、結果は出ないのね(笑)

    ということで、よくコミュニケーション本で解説されているアウトプットの前に、まずは、しっかりインプットや考え方の基礎を身に着ける必要があるという基本形から始めましょうということになります。

    とてもためになる本です。
    今からInputしてボキャブラリをためないと...

    とってもお勧め

  • 博報堂のスピーチライターが教えてくれる思いを言葉にする力を「言葉にできないコンプレックス」に悩む主人公のストーリーを読みながら身につけることができる本

    主人公の悩みに対して先生のメソッドが送られてくるスタイルで5日間で進化を実感できるようになってる!

    さすが広告会社のスピーチライターさんが書いた本!!って感じでスゲーわかりやすくて頭に入ってくる面白い本

    一生懸命伝えたいことを言葉にしてみたけどなんやかんやで何を言いたかったんかわからん感じになってるやん!頭の中では伝えたいことができてるのに言葉にすると思ってたんと違うなぁ〜みたいな悩みにいいお薬が見つかりました!!

    まとまらない言葉にいいお薬   ★★★★★
    ビジネスマン必須のスキルゲット ★★★★★
    ストーリー仕立てのわかりやすさ ★★★★★

  • 本を読み終わっての感想は、5日間で行うにはカロリーが高い、です。この本は、CMを多く手掛ける博報堂のスピーチライターであるひきたよしあき氏が、「若い人のバイブルを作りたい」という思いで、35年間で培った珠玉の25のメソッドをまとめているからです。「言葉を思いつく」トレーニングから、説得力を持って伝えるまで、段階を追って具体的なメソッドがまとめられています。
    錆び付いた脳が「言葉を思いつく」ようにする。「思いつく」から「考える」。考えを論理的に「発想してまとめる」。思いを「伝える」。さらに説得力を持って伝える。

    長期的なスパンで取り組んでいくことだと思うので、1ヶ月単位で毎朝ちょっとだけやっていこうと思います。

    【気付き】
    1.オバマ氏の「Yes We Can」は、自分ごと化させていて、短く、動詞を含み、肉体語である。この短い言葉には、多くのテクニックが使われ、考え込んだ一言なんだろうなと感じた。
    2.数字には、曖昧な形容詞を具体化させる数字とびっくりさせる数字がある。びっくりさせる数字によって人は動かされる。
    3.メソッドを伝える本は、教えることによって著者は何を伝えたいのか、どういう思いを持って伝えているのか、について考えることでより本に入り込める。

    【今後改めたいこと】
    1.無意識に行いがちな行動の理由を声に出すことで、常に理由づけするトレーニングを行う。彼は読書で得た学びを忘れないように記録している。
    2.擬人化することで物やことをイメージしやすくする。
    3.1人称や2人称ではなく、私たち。自分ごと化させることによって、思いを伝える。

  • 一言まとめ
    自分の頭で思考する方法と、それを相手に伝わる形で表現する方法をまとめたHow to本。

    ポイント
    ・目の前の物事を形容詞を使わず実況中継する
    ・切り口でオリジナリティを出す
    ・「の」で焦点を絞り込む

    今後のアクション
    自分の頭を働かせる方法
     ・30秒で10個の単語を思い出す
     ・形容詞を使わずに語る
     ・目の前のものを実況中継する
     ・教えるように暗記する
     ・要点を3つの絞る

    発想する方法
     ・人の頭で考える
     ・自分の行動の理由を声に出す
     ・考えに制約をつける(1つの主張に3つの理由)
     ・「〜という考え方」で仮説と切り口を作る
     ・思いつきや情報を33案書き出す

    論理的に考える方法
     ・5回のWhyで本質に迫る
     ・弁証法で賛成反対の両面から整理する
     ・伝える相手は明確に絞り込む
     ・擬人化でイメージしやすくする
     ・ゴールから考える

    表現力を向上させる方法
     ・動詞を多用する
     ・「〇〇の〇〇」でポイントを明確にする
     ・実感が湧くことによってびっくりする数字以外は使わない
    ほか
     ・人生から8つのエピソードをまとめる
     ・苦労話に人は共感する
     ・好き嫌い問わずネタを仕込む
     ・「何の日か」を調べておく

  • 本作品は「思いを言葉にする力」を身に付けるためのノウハウ本である。ノウハウを5日間で25のメソッドを紹介している。著者は博報堂でスピーチライターとして、響く言葉を作り続けている。本書では広報に配属された若手社員が大学の先輩にメールを通して教えを乞う形で進められる。

    以下は5日間の目標である。
    1日目:頭の中にあるものを知る
    2日目:考える習慣をつける
    3日目:論理的に発送する力をつける
    4日目:真に伝わる表現力を磨く
    5日目:言葉に説得力を持たせる

    以下は自分が取り組みたいと思ったメソッドのみをメモするが、本書では各日に5つぐらいずつのメソッドが紹介されている。
    1日目のメソッド
    ・30秒でモノの名前を10個言う(花の名前、ヨーロッパの都市、小説家など何でもよい)
    ・形容詞を使わずに表現する(感覚、身体的行動、経験など)
    ・あらゆるものを実況中継する(ラジオのスポーツ中継アナウンサーのように見ていないものを誰かに伝えるイメージ)
    ・何かを学んだら3つに簡潔にまとめる(授業、会話、会議など)

    2日目のメソッド
    ・人の頭で考える(誰かになったつもりで)
    ・主張は1つ理由は3つに絞る

    3日目のメソッド
    ・なぜを5回繰り返す
    ・ヘーゲルの弁証法(反対意見を取り入れる)
    ・伝える相手を出来るだけ具体的に想像する(他者理解)

    4日目のメソッド
    ・短く伝える(40文字以内)
    ・誰かを動かしたいときは、どうしてほしいのかを動詞を使って伝える
    ・共感を得るためには、主語を「私」から「私たち」に変える

    5日目のメソッド
    ・苦労や失敗談のネタを10個用意しておく
    ・旬のネタを用意する(記念日、イベント、暦、誕生日など)

  • ひきたよしあき|note
    https://note.com/yohikita

    5日間で言葉が「思いつかない」「まとまらない」「伝わらない」がなくなる本-ひきたよしあき -大和出版
    https://daiwashuppan.com/isbn9784804718514.html

  • 1人で考え1人で決断し1人で行動する機会が増えると「自分の言葉」って大事になってきます。
    本庁に来て「自分の言葉」がないなと痛感する場面が多々あります。

    「思いを言葉にする力」
    ①頭の中にあるものを知る
    「思い出す、覚える、3つに要約する」
    語彙を増やすためにやれることはいっぱいあります。
    トレーニングのヒントになります。

    ②考える習慣をつける
    「主張は1つ理由は3つ(トレンド、特性、コスト)」
    1つの主張に対してこの3つで理由をつけていく習慣をつければ説得力が増すんやなと思います。

    ③論理的に発想する力をつける
    「ヘーゲルの弁証法(正反合)」
    なぜを5回続けるのはやってましたが正反合はやってませんでした。
    反対意見を考えるクセをつけなあかんねんなあと思いました。
    反対意見を聞くとムキになってまうんですよねσ^_^;

    ④真に伝わる表現力を磨く
    「40字で書き語る感覚」
    一言で要約するという感覚です。
    これはできてませんでした。

    ⑤言葉に説得力を持たせる
    「あいまいな形容詞に変わる数字」
    ひっかかる数字ってあるんですよね。
    僕も数字を羅列するタイプなんでエビデンスに使える数字を厳選するよう努力したいと思います。

    本書はけっこうヒントになることが多かったと思います。

  • 博報堂のコピーライターが自分の考えを生み出し、整理して伝える方法をまとめた本。

    テクニカルな内容も一部あるが、共通して言えるのは自分にしか出せないストーリーを具体的に考え、整理して伝えることが成果に繋がるということ。日頃の生活において客観的に自分の感情を拾っていきストックしておくことが大事だなと感じた。

  • シンプルで実践しやすい。
    取り入れいきたいもの。

    ☆30秒でものの名前を10個いう
    ☆覚えた言葉を『鏡の中の自分』に語りかけよう 
    ☆ゴールから考える
    ☆40文字を意識して書く、話す

  • 具体的な事例により、非常に理解し易い実用書です。即実践出来るトレーニングもある為、時々実践しています。常に脳の活性化は必要ですね。

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著者プロフィール

博報堂フェロー、スピーチライター

「2022年 『人を追いつめる話し方 心をラクにする話し方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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