身近な人の「攻撃」がスーッとなくなる本

著者 :
  • 大和出版
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レビュー : 42
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784804762012

作品紹介・あらすじ

他人からの、こんな「攻撃」にお困りのあなたに。上司が自分だけ目の敵にする。先輩が嫌みばかり言う。妻(夫)は自分を責めてばかり。恋人にいつも「上から目線」で否定される。友達から仲間はずれにされた。近所の人が陰口を言っている。今すぐ、どんな問題もすっきり解決!「対人関係療法」の精神科医が教える「人づき合い」のヒント-。

感想・レビュー・書評

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  • 相手は単に「驚異!」と感じるから「攻撃」してくるのだ。 23

    媚びるという行為は、相手の反応をコントロールしようとする態度。28
    …おなじ感覚の人にやっと出会えた!

    脅威1 相手の敷地に踏み込んでいる
    脅威2 知らず知らずのうちに相手を責めている
    脅威3 相手が大切にしているものを踏みつけてしまっている
    脅威4 相手が我慢していることをしでかしてしまっている
    脅威5 つい余計な一言を言っている

    「心が傷ついている人」「変化に弱い人」は「脅威」を感じやすい。

    「あなた」を主語にして話すと、相手は責められているように感じる。

    相手へ攻撃するということは、反撃の相手はここですよと相手に示すことになるから、相手への攻撃は自分自身への攻撃でもある。73

    相手がもっともだということを言っている場合でも、相手が困っているから攻撃してくると考えるべき。
    相手の言動を自分への攻撃と受け取ったまま、相手が伝える内容を素直に吸収することは難しいから。75

    罪悪感に打ちのめされている時、私たちは実は自分自身のことしか考えていません。悪いことをしてしまった自分のことばかり考えて、困っている相手のことを本当の意味で考えていないのです。相手に対して何かをしようとする場合にも、どうすれば自分の罪が許されるかというところに焦点が当たってしまい、相手は本当のところ何を求めているかという点には目が向かなくなってしまうのです。本当に悪いことをしたというときほど、相手のためになることをしたい。そんなときこそ、相手を困っている人として見ることが重要。 78
    …こうやって伝えればいいのか…
    これがいつもうまく伝わらなくてイライラしてた。

    相手との関係性に基づいてどうするかを決める。

    相手の言動に意味付けをしない。
    「相手が本当に言いたいことを読む」という姿勢が前提となっている人間関係ほど苦しく暴力的なものはない。
    相手が言葉で伝えてこないことは「なかったこと」にする 107

    嘘をつくのは人としても大変問題のある行動だし、裏切りのひとつでもあるのだけど、嘘をついた側からすると、苦肉の策であれ思いやりであれ恐れるあまりであれ、それぞれの事情の中「それしか選択肢がなかった」と感じている場合が多い。

    攻撃されないコミュニケーション
    ⒈嘘をついたと決めつけない
    ⒉ 相手の事情を聞いてみる
    ⒊「私」を主語にする
    ⒋要求ではなく依頼する

    事実だけを伝える 122
    安心させると攻撃はやむ 130
    あなただったらどうする?と聞いてみる132

    被害者にさえならなければ、自然と自分を大切にすることができるし、自分が本来持っている力とつながることができる。166

    相手の「今」を聴く 171

    すべての人がベストを尽くしていると知っておく 174

    沈黙に強い人は安定感を与える 180

    大切にされたいという思いにとらわれている人は、実は大切にされない 181

  • 本文174ページより

    人にはそれぞれ事情があります。
    持って生まれたもの、今までの人生で経験してきたこと、今現在抱えている問題など、いろいろな事情があって、その中で一生懸命生きているのです。手を抜いているように見える人であっても、今それ以上にがんばれない事情がなにかしらあるものです。

    今までの人生で否定され続けてきたためにやる気が出ないのかもしれませんし、失敗が怖くて前進できないのかもしれません。うつ病なのかもしれません。あるいは発達障害などの問題があって、普通の人には当たり前にできることができないのかもしれません。詳細は分かりませんが、それぞれの事情の中でベストを尽くした結果が現状である、ということさえわかっておけば充分です。


    水島医師の言葉は目から鱗だ。

    「攻撃」する人を、「困っている人」と見ることを習慣にしていくと、それが私自身を大切にすることに繋がり、自分が「被害者」の役割から解放され、苦痛から逃れられる。

    自分が悪いから、私が「攻撃」されるという認知を、相手は今困っている人なんだなと置き換ええるだけで、しのげそうな場面は日常にいくつもある。

    「攻撃」は人間が生物として「脅威」を察知した結果のもの。「脅威」を感じた生物は、「逃避」か「闘争」のいずれを選択する。サファリを思い浮かべよう。

    誰かから攻撃されたり、自分への反応が期待したものでないとき、私は自分に非があるのではと自責の念に苦しむのが日常。この癖から抜けきれない。

    さらに自己評価がとても低いので、他人に肯定してもらわないと不安定だという指摘は図星。
    だからこそ、他人の「攻撃」や叱責に過敏で脆弱。だから事前に万全の態勢で準備するという悪循環の人生だ。

    他人の反応や評価に自分の人生のハンドルを委ねるなんて、もうやだな。

    自分の感覚、感情、行動選択の軸を自分でしっかり握っていることは、すなわち、自分と他人の境界線をはっきりと引き、怒っている人の土壌に引きずり込まれないことを肝に銘じよう。

    本著の表題はドキッとするけれど、実はこうした人間関係に日頃悩み、ストレスを抱えている。自分を抑え込んで、相手に合わせるのか、自分の居場所をしっかり確保できるのか、生活の質の大きな差になりそうだ。

  • とても端的に分かりやすく書かれており、心に刺さるフレーズが多かった。

    人間は「闘争か逃避」のモードを本能的に持っていて、言葉で攻撃してくるのは単に【困っている】からであって、その発言などに対して意味付けをわざわざする必要はなく、同じ土俵に立つことはない。苦し紛れの言葉が殆どだから。相手を尊重し自分の場所から対応をしよう。イライラしている時はスルーするのが一番。✌︎('ω')✌︎

    SNSについては「もしかしたら」「なんでだろう」というネガティヴな妄想が働くため、気持ちの割り切りが必要。確かにそう思う。ついつい「いいね」を気にしてしまう自分がいる。実際のところ真意が分からないので起こった現実を決めつけないことが大事。注意しよう。

    媚びることは相手の敷地内に侵入することだから気をつけよう。また、他人に対してあの人はあ〜だとかこ〜だとか決めつけないこと。それ自体が攻撃になってしまうから。今を感じることが最も大切。人を大切にすると自分も大切にされる。優しさは自分がしたいからすることをインプットしておこう。打算でするのとは違う。

    自然体とは「自分は自分、他人は他人。」相手のことは本質的には理解できないし違う人間だから。すべての人が今に対してベストを尽くしていることを認識すること。「自信家」の人は認めて欲しい、大切にして欲しいが強い困った人。

  • ここ最近読んだ自己啓発本の中では一番参考になった。
    タイトルのように、「身近な人の攻撃がなくなる」というのにピンポイントで視点を当てているからかもしれない。
    これ一冊で人生が変わる!というような本は具体性がないけれど、こんな風にこの問題にはこう、と問題がはっきりしていれば答えも具体的になるのかもなぁ・・・と思った。

    この本で書かれている最も軸となる事は、
    攻撃している人は困っている人だと認識する。
    という事。
    そうする事によって、自分が攻撃されている、と感じるよりも、その人より少し上の立場で見る事ができる。
    なるほど・・・と思ったものの、その場になったらどうか?ちょっと自信がない。

    意外だったのは人に媚びる人というのはその人を支配しているという考え。
    媚びられると相手はひたすら気持ちいいものだと思っていただけに目からうろこだった。

    また色々書かれた後に、まとめとして人から大切にされる人はどういう人なのか、というくだりは参考になった。
    ・自分のことを大切にしている。
    ・媚びない
    ・他人のことを大切にしている
    ・一貫性がある
    ・沈黙に強い
    ・大切にされなくても気にしない
    ・自然体でいる
    これを見ていくと私のただ一人の友達の姿が浮かんできた。
    正に私の友達はこの通りの人だと思う。
    そして、私はその反対・・・。
    読んでいて沈黙に耐えられないのは何故か、と考えた時それは子供の時、何か人に言われて気の利いた事を返せないのに親がバカにしたり「暗い」と言ってたからだと思う。
    また、大切にされなくても気にしない、というのも出来てない。
    何故なら自己肯定感が低く、常に自信がないから。
    昔から被害者役を引き受ける事になってしまう。
    それはその場にそういう人間がいると、他の人間の団結力が高まり、場の雰囲気が良くなるというのが分かっているからだと思う。
    本当は傷つけられたくない、傷つきたくないのに、被害者役を引き受けてしまう。
    そして、自らそうなっているのに、周りの人間を恨む。
    これでは人に大切にはされないだろう、と自分ながら思う。
    この本は私のような人間には参考になるし、色々気づかせてくれる本だと思う。

  • 人の攻撃を受け取るかどうか、それは自分の選択だ、それが自主性だというのは、自分でも感じていたことだが、整理して書いてあるので、分かり易かった。
    今に生きるという言葉に、深く動かされた。確かに、日々新しくと思いながら、過去のデータや思い出にこだわるのは、矛盾している。

    面白かった。人間関係が難しく思えた人は読んでみるといいかも。

  • こうしましょう、ああしましょう、と散々あおったオチが「自然体でいよう」ってどういうこと?! 思わず突っ込んでしまった。

    このシリーズは「怒り」「苦手な人」に続き3冊目、「女子の人間関係」を入れると4冊目になる。言ってることはだいたい同じ。すでに他の著書を読んでいる人には新鮮味がないと思う。具体的に攻撃してくる苦手な人がすぐに思い当たらない人は「『怒り』がスーッと消える本」が一番汎用性が高くてイメージしやすいので、これ一冊で十分かな。実際に困っている人は、より実践的なほうを選ぶといいと思います。本当にものすごく具体的なので。私もまだまだスルーの修行中です……。

  • 人からたまたまもらった本だったが、なかなか面白かった。攻撃してくる人はそもそも自信のないことの裏返しというのは働いていて感じていたが、そういう人をどう自分の中で処理するか等の分析までは考えたことがなかったので、仕事や生活で役に立てるという意味よりも、人間観察的な点から非常にいい意味で面白い本だった。

    しばしば読み返したいです。

  • 女子の人間関係が非常に面白く、著者名で検索して予約したものと思われます。読み出してから最後まで著者が同じことに全く気づかず、新鮮に楽しむことができました。18年働いてきて様々な人間関係を通り抜けたり遠くから眺めたりして不思議だったのは「大切にされたい(私を見て、そして認めて)」という想いがダダ漏れな人ほど、なぜか大切にされていないこと。その謎に対する答えがほとんど網羅されていたと思います。著者の本を、もっと読んでみたい。

  • 攻撃性についての論考は多いが、それへの対処をきちんと論じた本には初めて出会った。被害者の座から降りる。攻撃するのは困っている人。という認識は確かに役立つ。媚びや一貫性についても適切。時代によってあまり色あせない実用書だと思う。

  • 水島広子さんによる、
    他人からの「攻撃」(暴言、愚痴、クレームなど)への対処法。
    「攻撃」を「相手が困っている状態」に置き換えるとスーっと楽になる。

    対人関係で悩んでいるとき、水島さんの本を読むと楽になります。
    「相手のためではなく、自分のために『被害者でいること』をやめる」
    という言葉がぐっときました。

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著者プロフィール

水島広子(みずしま・ひろこ)
慶應義塾大学医学部卒業・同大学院修了(医学博士)。慶應義塾大学医学部精神神経科勤務を経て、2000年6月~2005年8月、衆議院議員として児童虐待防止法の抜本改正などに取り組む。1997年に共訳『うつ病の対人関係療法』を出版して以来、日本における対人関係療法の第一人者として臨床に応用するとともに、その普及啓発に努めている。現在は対人関係療法専門クリニック院長、慶應義塾大学医学部非常勤講師(精神神経科)、対人関係療法研究会代表世話人。主な著書に『自分でできる対人関係療法』『トラウマの現実に向き合う』『拒食症・過食症を対人関係療法で治す』『怖れを手放す』『女子の人間関係』『自己肯定感、持っていますか?』『「毒親」の正体』などがある。
ホームページ http://www.hirokom.org

「2020年 『空気が読めなくても それでいい。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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