小さなことに左右されない 「本当の自信」を手に入れる9つのステップ
- 大和出版 (2013年4月16日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784804762227
作品紹介・あらすじ
「BEの自信」があれば、うまくいく。自分も周りも幸せになれる水島式「自己肯定感」の高め方。
感想・レビュー・書評
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▫️心に残った一文
「自分がどう思われるか、ではなく、自分はどう思うか、他人がどう思うか」
自分に意識が行くと不安になる。自分はどう思うのか、他人がどう感じるのかを考えることが、暖かいコミュニケーションである。自分は自分に意識が向きがちでネガティブな気持ちになっていたのだなとハッとさせられた1文。
▫️重要部サマリ
・本当の自信とは、自分という存在に対する無条件の肯定感。
・beの自信とは、「あり方」を大切にし、よりどころにしている自分に対する言葉にならない、そこはかとない肯定感、安心感
└「まあ自分はこれでいいだろう」「自分ならなんとかなるだろうという感覚
└「自分はこうありたい」という「あり方」を大切にする自分を、肯定する時に生まれる
└自分の気持ちに正直でありたい、今に集中して行きたい、現実をありのまま受け入れていきたい、なにか事情があるのだろうと他人に寛大でいたい、今はこれでいいと今の自分を受け入れたい、他人とのつながりを大事にしたい、できるだけ心の平和を保っていきたい、仕事には誠実に取り組みたい、など
└「できるだけ○○したい」という感覚(なので折れない)
└状況によって左右されても、すぐ取り戻せる
・○○すべき、ではなくできるだけ〇○したい
・見失ったら、また取り戻せばいい
└好きな食べ物が売り切れになっているのと同じ
・beの自信は、何をしていようと、自分について良い感じ方をすること
└居心地よく一緒にいられる自分
・自信は、リアルタイムで感じるもの
・実際にできているかどうかは自信には関係ない
・「不安を持つこと」と「自信を感じること」は両立出来る
・不安を感じるのはdoに目を向けるから。beに目を向ければ、「ありたいあり方をできる環境ではなかっただけだ」ということになる。
・衝撃と自分の本当の感情を混同しない。
・大きな決断は、衝撃への反応が過ぎてから。
・嫌なら、行かない
・大切なのは「今はこれで良い」という感覚
└進歩の気持ちは、今の自分をまっすぐ認めた上に積み上げる
・人間はなんでも出来る訳では無い、ということを知っておく
・すべてのことには、事情がある
・「きっとなにか意味があるのだろう」と考える
・納期までの目標を細かく設定すると、今に集中できる
└大きな山を無力に見るのではなく、今ふみだせる1歩を見つける
・自分に意識を向けず、どう感じているかに意識を向ける
・目の前の相手は、想像より優しい
・対人関係は、半分は向こう側の問題
・自分の価値を考えるのではなく、自分が何に価値をおきたいか、という視点をもつ
・内容とトーンを切り分けて、内容だけを参考にする
・何を言われても平気な人、は幻想
└批判されて凹むのは、何ら恥ずかしいことではない。
・批判する人を、自信の無い人と見て受け流す
・評価は防御反応なので悪いことではない。が、何らかの評価は情報量にも偏りがあることが多く、評価を下す時にはあくまで「自分が知っている情報に基づけば」という条件がつく
・批判されたら、「そう思います?」と返す
・他人にも、「今はこれで良い」という
・自分に正直でいるためには、自分がやりたいと思うことに正面から向き合い、そのために必要なことをできるだけ小さな目標にして、とりあえずやってみること
└まずやってみる。思ったよりも良くなかったらやめる。やり方が合っていないようなら変えてみる。
└そんなふうに小さく努力していけば、「自分に正直でいたい」といbeを大切にしながら、「do」を積み重ねられる
・自分のための時間をつくる
└本当に自分がリラックスして、「今」にいるための時間
・感謝の気持ちを込めて、行動することが今に集中することにつながる
・いつもbeを確認していれば、ぶれなくなる
▫️本書を通して考えた自分なりのbe
・等身大の自分を大切にしたい
・なにか事情があるのだろうと、他人に寛大でいたい
・今に集中して生きたい
・なにげない日々を大切に楽しみたい
・現実をありのまま受け入れたい
・「不完全主義者」でありたい
・自分に正直でいたい
・人間は温かいものだと信じたい -
ひさびさの自己啓発本。じっくり読みました。
くりかえし読もうと思います。浸透するまで。
とてもよかったです。 -
読むだけで心が少し軽くなる
今のままでいいんだと思える
そんな安心感に包まれる本。
水島広子先生の著書はやさしくわかりやすく丁寧で本当に読みやすくてお気に入り。
理解と実践のバランスもいいので「理解はできたけど悩みは解決しない」「読んでも救われない」といった感覚になることもない。
自分に優しくしたい人、自分を認められるようになりたい人におすすめ。 -
本当の自信は成果(DO)ではなく、あり方(Be)であるという切り口から、あり方の自信の大切を説明する。
・自信がない人
→成果だけでなく、自分の価値も低いと感じる。
他人の評価や意見を気にする。
人に評価してもらって始めて自分の存在を感じられる。
自分の気持ちを押さえる=自分の気持ちが分からなくなる。
【成果の自信(DO)】
状況次第で簡単に折れる 。(他人の評価は相対的なものだから。)
人からの承認を必要とする。
「~べき」や 「自己イメージを上げる」悔しさ(相手を見返す)はDOの自信。
自分はダメだと自虐的に追い込む=今に集中できていない。
【あり方(Be)の自信】=自己肯定感。今への集中。
あり方とは好きな姿勢、自分で選ぶことができる。
形がないので評価の対象にならない。
感じることができるのは自分だけ。
リアルタイム(今)しか感じることができない
自分でも気づかないことがある。
「~したい」という感覚。(希望やニーズ)
Beの自信を土台にDOの自信を積みあげる→本当の自信
DO+気持ちよさを感じる必要がある。
今に集中することができる=成果もあがる
「できることとできないことがある」(限界がある)ということを知る。 大きな視野を得られる。
現状は必然で、これ以上はありえない。「 今はこれでいい」と見る。
→ どんな現実も受け入れる勇気。
今を受け入れられない→ 意識が未来や過去へ向いて集中できない。
「もっと自信があれば…」は 今の自分を否定。
※ 「できたはずの努力を怠った」という見方= 努力すれば何でも達成できるという自惚れ、勘違い。
進歩は Be の自信の上に乗せていくもの。
「自分は何かを学んでいる。今にも何か意味がある」と 思う。成長、勉強中であると感じられる。
(何かは今はわからなくてもいい)
つながりはBeの自信を持つ上で重要。
【なりすましの自信のなさ】
不安=未知のこと。整理ができていない。
「不安を持つこと」と「自信を感じること」は別問題。 両立する事ができる。
【心が衝撃を受ける】
なりすましの自信のなさのひとつ。
気持ちが落ち込むのは衝撃への防御反応。
人間として当然の反応と認め、自分の本当の感情と混同しない。
自分の自信のなさとは無関係。
「今はこれでいい」と今に集中する。
ただし衝撃のプロセスを軽視しない。 悲しむ、落ちことも必要。=自分の弱さを受け入れる。
【今に集中する方法】
目標はできるだけ小さく設定する。
自分に意識を向けない。相手に向ける。
自分の頭の中だけの関係からリアルな関係に変わる。
自分の頭の中で想像している相手は リアルな相手より怖い。= 相手がいるということは心強いこと。
自分が何に価値を置きたいかを考える→相手やあり方に目を向ける
❌ 自分の価値を考える (受け身)
悔しさよりも感謝を感じる。
苦手な人でも「今はこれで良い」と思う。
やってみたいというDOを積み重ねる= 達成感を感じる
自分のための時間、今にいるための時間を持つ。→
未来を先延ばししない。今を楽しむ。( 感謝の気持ちを込めて)
自分が好きなあり方を確認する。 確認することでブレなくなる。
課題の分離や人生の嘘はアドラー心理学、意識を相手に向けるということも他の自己啓発本と重なる内容だった。
コンプレックスが人を成長させるということが当たり前の感覚だったため、新鮮な内容であった。
今に集中することの有用性を感じさせられた。また、「現状は必然」という言葉を勇気をもって受け入れ、戻れない過去に意識を向けることは止めようと思う。
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読むときの自分のコンディションによって変わってくる
今はゆったり読めるから読んでてすごく頭に入ってきた -
自分はスキルや経験、何も自慢できる物がないから自信がないんだと思ってた。
何か人より優れた物がなくちゃ、、でもなかなかできない、、そんな事の繰り返しの日々でした。
でもこの本を読んで、本当の自信はそこではないんだ、と。気付かされました。
一概に自信のなさと言っても人それぞれだけど、私にはピッタリで、心が少し楽になりました。
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よくある精神論や、フワッとした励ましの言葉でなく、具体的な思考の癖付方法が書いてある。常に自己肯定感が低い(自信がない)人も、一部の時だけ自信がない人にも、どちらにもおすすめできる本。
今に集中するのが大事。腑に落ちた。