"ふくしま式200字メソッド"で「書く力」は驚くほど伸びる!

著者 :
  • 大和出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784804762289

作品紹介・あらすじ

たった1つの"型"をマスターするだけでOK!一生モノのスキルが手に入る!テレビ、新聞・雑誌等で大注目の"国語指導のカリスマ"が、どんな文章でも自由自在に書けるようになる画期的方法を初公開。

感想・レビュー・書評

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  • 著者が国語力=論理的思考力と定義する「言いかえる力・くらべる力・たどる力」の3つの力を用いて文章作成技術をつけていこうという内容の本。

    文章作成は「型=3つの力」を使いこなすこと、「型」を身につければそこから「内容」が生まれる、という著者の考え方にはまさに「同感」である。

    あらゆる文章作成の基本が書かれており、極めて優れた著書だと私は思う。

    以上

  • 「書く力=技術(型)」を、「泳ぐ力=(型)」に例えた質問のくだりは、実に分かりやすかった。クロールができない子どもを、海に放り出したらどうなりますか?と。 文章を書くことも同じだと。

    これは、技術を身につけることすらあきらめている、子供から大人全てに手にとってもらいたい本だ。

    私としては、感想文や作文を宿題に出す先生方にこそ、この本で添削、評価できる位の技術を養ってほしいと切に望み願う。夏休みに感想文を宿題として出しておきながら、無評価、無視はあまりにひどい仕打ちなのではないか。こんな仕打ちをされていては、感想文や作文に苦手意識が働くのは当たり前だろう。

    無評価、無視といった行為は、次の段階に進むことを止められ、放置され、一生懸命に取り組んだ時間を生殺しにする行為と同等だと思う。

    小学生中学年あたりからは、所見や「がんばりました」に代表される、ていのいいねぎらいと評価を混同させないでほしい。そしてねぎらいは本来の持ち場である家族に任せて、教師は、宿題を出す以上は責任を持って書く力を教え導き、添削し、そして堂々と評価してほしい。

  • 「文章力を高めるためには一体何をすればよいのだろうか?」その一つの答えをこの本は示してくれている。

    この本で主張されている答えはこうだ。

    ーーまずは『型』を身に付けろ!ーー

    この「型」とは具体的に言うと「(ア)は、【1】なため、『A』である。しかし、(イ)は、【2】なため、『B』である。だから、(ア)よりも(イ)のほうが『C』であると言える」というものだ。この型の中には筆者が重視する「くらべる力」や「たどる力」が含まれている。この型をしっかりも自分のものにすることができればこれを応用することもできるし、型がしっかりと身に付いていれば後は内容を磨けばいいだけということにもなる。それに、形式がしっかりしていれば、自然と内容もついてくるのである。

    学校で受けてきた国語の授業、とりわけ「書く」ということに関しては教授方法や評価がどこか曖昧だった。それは文章の「形式」ではなく「内容」ばかりに重きが置かれていたからだとこの本を読むとよく分かる。知識や体験だけに依拠して文章を書く場合、それは結局は個人の知識・経験の蓄積が問われることになるのであって、そうなるともはや言葉を学ぶ国語の授業とは言えない。国語は言葉や文章を学ぶ場である。だとしたら、内容をきちんと相手に伝えられるような形式のトレーニングをすべきなのであり、この本はその具体的な方法を示してくれていると思う。

    本書は小学生の親御さんをメインターゲットにしたものであるようだが、学生から広く社会人まで役に立つものだ。本質に触れた本にはあまり年齢は関係ないものなのかもしれない。

  • 確かに、書くことが苦手な子は、まず「何から書き始めればいいの?」と聞きます。
    だから、その助言のないテストでは白紙。
    作文を書くのが嫌だと言っています。
    だからこそ、型を身に着けさせる必要があるのですね。
    まずは評論文をこの型に沿って要約させるところからやってみたいです。

  •  職員室の図書として購入されていたので,読んでみました。
     こういう類の本は,「やってみるのも大変」「効果もさほど上がらない」という感じがすることが多いのですが,これはけっこう使えそうです。
     徹底的に型を進めているのが気に入りました。
     特に初等教育の場では,まず,型を教え込んでいくことが大切ですが,現場はなかなかそこまでいきません。
     結果的には,型を身につけて,そこから旅立っていくのが一番いいのですがね。
     守破離なんて言葉はあるけど,実際は,「守」さえもないのです。
     「問題集」も手に入れてやってみたいです。

  • 昔、大学受験をしていた頃
    小論文が比較的得意だったが、今思えば
    自分なりの「型」を持っていたからだと思う。

    「対比関係を整えること」や
    「不足がなくダブりもないこと」辺りは
    今も書くときは意識しているつもりである。

    抽象化の大切さや接続詞の大切さなど
    作文における大切なエッセンスが書かれている。

  • 検索用

  • 文章術の本は、言葉の正しい使い方(文法)アウトプットの仕方(論理的に書く)情報収集の仕方など+α(著者オリジナルの文章術)で構成されていることが多いですが、こちらの本は“アウトプットの仕方”に特化した本になります。

    たいていの文章術本に書いてある、意見の主張の仕方(対比したり例を出したり)を、小学生レベルからとても詳しく丁寧に解説してくれています。
    ページごとにゆっくりレベルを上げているため、少なくとも大人が読む場合には、途中で離脱せず読み通せるはずです。

  • 2016年1月18日
    実は私はこの本の作者さんの以前の本、『「本当の国語力」が驚くほど伸びる本』を読んで、それはもういたく感動して、問題集まで買ってしまった。
    この本を読んだときは、本当に衝撃でした。今まで私が、国語に関して、疑問に思ったり苦しんできたりしたことへの答えが書いてある!と思ったの。中高生の時に読みたかった、ほんと。
    それで、今度は「作文」の本です。
    でも今回は、前作のような衝撃的感動はなかった…。私の国語レベルがこの本のレベルに達していなかったのだと思う。

  • [墨田区図書館]

    著名なふくしま式200字メソッドについての説明。
    読んだ記録を残しておらずうろ覚えだが、基本はこれ。


    アは1なため、Aである。 (約70字)
    しかし、イは、2なため、Bである。 (約70字)
    (対比形式で根拠を述べ)
    だから、アよりもイのほうがCであると言える。 (約60字)
    (因果関係で結論を述べる)

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著者プロフィール

株式会社横浜国語研究所・代表取締役
1972年、横浜市生まれ。早稲田大学第二文学部を経て、創価大学教育学部(通信教育部)児童教育学科卒業。日本リメディアル教育学会会員。日本言語技術教育学会会員。日本テスト学会会員。公立小学校教師を経て、2006年、ふくしま国語塾※を創設(※JR横須賀線 東戸塚駅・徒歩2分)。
著書として、『「本当の国語力」が驚くほど伸びる本』『ふくしま式「本当の国語力」が身につく問題集〔小学生版〕』『ふくしま式「本当の国語力」が身につく問題集〔小学生版ベーシック〕』『ふくしま式「本当の語彙力」が身につく問題集〔小学生版〕』『国語読解[完全攻略]22の鉄則(高校受験[必携]ハンドブック)』(以上、大和出版)、『論理的思考力を鍛える超シンプルトレーニング』(明治図書)などがある。

「2020年 『男女御三家・難関校 中学入試国語を読み解く』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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