発達障害の人が“普通”でいることに疲れたとき読む本 “過剰適応”からラクになるヒント (心のお医者さんに聞いてみよう)

  • 大和出版
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (96ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784804764139

作品紹介・あらすじ

まわりに合わせようと必死にふるまって、一日が終わるとグッタリしていませんか? 自分の発達凸凹を正しく理解し、「刺激」「緊張」「焦り」「過集中」等による日々の疲労を取り除きながら生活を送る法。もう頑張りすぎない!


【がんばれば「普通」に届く。だからがんばるしかなくなる】
周囲から浮かないようとみんなに合わせ、自分を押し殺し、他人を優先しすぎて疲弊してしまう「過剰適応」。
重い発達障害の人は「普通」に合わせられません。合わせることを諦めている人もいます。
しかし、軽度の人はがんばれば合わせられるので、必死に努力を続け、気が休まるときがありません。
このように日々ストレスにさらされている人はどうしたらラクになるのでしょうか?
過剰適応のメカニズムを紐解き、その対処法を明かします。

感想・レビュー・書評

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  • どんなに、普通をふるまっても、できそこない。なんで、そうなんだ。と言われ続けることを受け入れて行きていく宿命だと思っていた私には良書

  • 過剰適応
    このワードを聞いたことがある人って 
    どれくらいいるのだろう。

    私自身、病院、リワーク等で過剰適応を指摘され
    何が 過剰 なのか?
    ハテナでいっぱいだった。

    がまんをすべてやめること。
    これを指示された時の私は
    普通に捕われてら完璧でなければきけないと
    すごく偏っていた。

    発達障害と判明した今
    子の本を手にとり、いくつか本は読んだけれど
    その中でもライトに簡潔に日常生活の困りごと
    に気付かせてくれる良本と感じた。

    理論、研究、判断基準
    そういったものは色々な本でわかる。
    困りごとについてもざーーーっと書いてあるものはある。
    この本は社会人で壁にぶつかった自分や
    大人に求められていること
    社会に求められていること
    それらに届いているのか?届けないのはなぜか?
    もやもやとストレスを抱えていたところに

    なぜ、こんなにも、
    疲れているのに
    がんばっているのに
    普通 ではなく 少し変で
    時間をかけても、理解を頑張っても
    周囲には伝わってる気がしないのか。。。

    うまく行かない自分を受け入れるキッカケ
    をくれた。

    また、そんな自分でも、最大限の生産性を出すにはどうするのか!
    これを明確に書いてくれたこと。
    そこが中身が当たり前にみえても
    納得感をすごく得られたので

    そっか。ひとまず、楽しく暮らせるために
    自分の時間を生きよう

    そう思わせてくれた。

    比較的最近の本だからこそ
    薬の最新版
    特性判断基準の最新版
    なども色々載っていて
    自身が受けたもの以外にもあるんだなぁと
    一人一人症状が異なる障害の中で
    自己理解をふかめるための方法も提示してくれていて
    薄いながらも中身はしっかりしていた。

    診断後少し落ち着いた頃に読むのにオススメ。
    アルアルの山。
    _______
    他人の時間に、左右されない。
    自分のリズムを守る
    _______
    これが、一番やりたいけれど難しい。
    家族、恋人、職場
    各環境でうまく調整していこうと思った。

  • あぁ、、、こういうことか、、、
    分からなかった健常との理解のヅレと
    グレー故の自分の今までの努力 そして限界に

    もぉいいよ、、、

    そう、声をかけられそうです
    十分、頑張ってきたよ、、、私

    けど、だから中に入れない疎外感はどうにも否めない
    慣れたはずなのに、やっぱり寂しい、、、

  • 分かりやすく読みやすい文章で、見開きの2ページで章の文章が終わっている所も見やすかった。

    過剰適応について、障害ごとの特性も分かりやすく書かれていて自分に当て嵌まる特徴は障害のこのような特性から生まれているのかなと予測を立てて読むことができた。
    たとえば、最初に覚えたことを忘れられないという特性から、他者に対して第一印象の固定観念が抜けきらないところがあるのかな等。

    ただ、脳疲労の対策については当たり障りのない内容しかなく、日々気を付けていることしかなかった。仕事中の対策についてもこれをやってもなお疲労は溜まることしか書かれていなかった。
    発達障害を持つ人が、日々辛さを抱えながら生きることは変えられないことなのかと重々しく感じる。

    また、グレーゾーンの人の方が過剰適応してしまう率が高く、重度の人は気にしない(もしくは諦めている)という書かれ方が多々あったのは気になった。手帳を取得していたり、オープンで働いている人だとしても人間社会に溶け込まないとならない限り適応しなければならないのは変わらないし、この社会に偏見や差別のある限り疲労は無くならないのだと思う。

  • とてもよかったです。
    そのとおり!のことが言語化されていて、じわじわきました。
    対処法は、至極まっとうで、目新しくはなく、まあそうだよね、という感じですが。

  • こういう本は診断の有無に関わらず、疎外体験に覚えのある人や自己肯定感が低いことに苦しんでいる人、どんな場所でもコミュニケーションに自信が持てない人も読むと思い当たる部分があるのかもしれない。
    『どうしてこんなに疲れてしまうのか』という原因を脳機能とか思考の仕方とか細かめに書いてあって丁寧だなー思った。単なる障害特性というより、環境への過剰適応による二次的症状として書かれてる感じ。
    あと本の主旨ではないけどADHDに関して、多動衝動がよく言われるけど大人になって問題になるのはやっぱり報酬系機能にズレがあることだなぁと思う。

  • 【おすすめポイント】頑張って普通のふりをする・周りに合わせることで疲れてしまう、そんな経験はありませんか?そんなあなたは発達障害グレーゾーンかもしれません。身に覚えのある方、気持ちが少しでも楽になる方法、知ってみませんか? ココロとカラダの疲労を取り除く工夫が見つかるかもしれませんよ。
    【請求記号】ブラウジングコーナー
    【配置場所】2階ブラウジング図書コーナー
    【URL】https://mylibrary.toho-u.ac.jp/webopac/BB28216373

  • 発達障害者が普通に生きていくことは普通にはできない
    対処法は一般的なものばかりだけど共感値は高い

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著者プロフィール

精神科医。ランディック日本橋クリニック院長。1993年9月、北里大学医学部医学科卒。1994年5月北里大学耳鼻咽喉科頭頸部外科に入局、1995年4月国立相模原病院耳鼻科出向。1996年3月北里大学耳鼻咽喉科頭頸部外科退局。1996年5月に国立霞ケ浦病院内科研修医として勤務。1998年4月国立療養所晴嵐荘病院循環器科に勤務するも、2003年3月に退職。2003年4月医療法人聖嶺会立川病院内科、2004年3月同退職。2003年9月に福島県立医科大学医学部神経精神医学講座入局、同大学院研究生。2006年3月同大学院研究生修了。2004年5月、ランディック日本橋クリニックを開業。

「2013年 『まんが 発達障害のある子の世界 ごもっくんはASD(自閉症スペクトラム障害)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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