大人の愛着障害 「安心感」と「自己肯定感」を育む方法 (心のお医者さんに聞いてみよう)

  • 大和出版 (2024年12月5日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (96ページ) / ISBN・EAN: 9784804764498

作品紹介・あらすじ

生きづらさの根本は愛着の問題にある。生きていていいという基本的な安心感に乏しい。自分を大事にする感覚がわかない――自分のことが嫌いなあなたに贈る、十分ではなかった愛着を築き、何があってもグラつかない自分になる法

感想・レビュー・書評

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  • こういう本を初めて読む方には分かりやすくて良い入門書だと思いますが、たくさん読んできて、しかもかなり症状重めの自分にはあまり新たに参考になる情報はありませんでした。

  • 愛着障害と思われる子が増えてきた。
    ・親を内在化
    ・寄生虫のように入ってくる自責思考
    ・自立とは救助要請できること
    ヘルプシーキングできる子に。

  • 大人になってもADHDかも、と思う人は、実は愛着障害のケースが多いと知り、読んでみた。

    薄い本でイラストも多く、すぐ読めるが、専門医監修でしっかりした内容。
    自分がどのタイプの愛着形成不全なのかわかるようになっている。

    本来3〜4歳までに作られる愛着形成に失敗した私たちは、土台のグラグラした家に住んでいるようなもの。
    今から作り直すことはできないが、補強工事で強化することはできる、という言葉にほっとした。

    他者との関係がうまくいかない人、自己否定が強い人は読んでみてください。

  • 100ページもなくすぐに読め、わかりやすい本。
    なんとなくわかったいることも多かったけれど、復習になったし、
    自己理解という意味だけではなく、
    他の人を見る時も、愛着障害という観点
    つまり幼児期に愛着関係がうまく結べなかったのかもしれない
    と思うと見方が変わることもありそう。

    ・愛着に問題を抱え、苦しんでいる人には共通して「周囲にとても気を使う」傾向が見られる

    ・最初、母子間で愛着形成が行われるのは、3歳くらいまで
    お腹が空いて泣く、乳をもらう、安心する、こうした要求と応答という母子間で のやり取りがペース

    しかし、何かしらの原因でこの相互関係がふあんてになると、情緒も発達しない

    (×ワンオペ育児
    ×母親になにかしら病気や障害があり、安定的に育児できないなど)



    ・愛着形成がうまくいかないと、自己がうまく確立できない
    人の顔色を一層読む
    相手に何かしないと、ここにいてはいけないのでは、と思う
    感謝されても自分の内面(自己)ではなく、外側(行為)だと感じる


    ・幼児期の愛着障害では、成長の過程で依存や自傷、摂食症、ひきこもりなどの症状があらわれることも

    その後も情緒不安定や不安症など精神疾患にたびたび苦しめられることも


    ・ただこうした精神疾患の背景に愛着障害があるかどうか診断するのは容易ではない


    ・子どもがどう感じたかが問題


    ・育児は重労働なので、親子共に十分なケアが必要。
    しかし、周囲の助けがなく、母子が孤立化すると、不安定な状態になりやすい


    ・愛着の問題から生じるもうひとつの思考の歪みは「人を助けなくてはいけない」という思考パターン。

    その結果「医療者になりたい」
    「介護の仕事をしたい」と対人援助職を希望する人も。

    しかし、背景に自己肯定感の乏しさがあれば注意が必要。

    自分と他人は均等に考えられるならばOK
    均等ではなく、自分に厳しく、他人に優しくするのが当然と思うなら要注意。


    ・愛着形成がしっかりできている人は、精神的に強靭。
    思う存分甘えている人はほとんどいない。


    ★自立とは依存先を増やすこと、上手に依存すること


    ・自分を他人より優先することが難しければ、少なくても優しさを均等にする。
    他人にやさしくしたは、それと同じだけ自分自身に「お疲れさま」「頑張っているね」と声かける


    ・愛着がしっかり再形成されたら、幼少期の明るい記憶にも光があたる

  • 正直期待はしていなかったが、得られるものは多かった。
    まずわかりやすい。
    イラストが多いのもあり、手に取りやすいのではないだろうか。
    愛着関係の問題の本読んだことのない人や知識がない人でもわかりやすく書かれていると思う。

    問題を抱えている自覚のある人、ない人問わず手に取ってみようと思うなら読んでみてほしい。
    また、タイトルに「大人の」とあるが、子どもの場合についても書かれているので子育て中の方にも有益なのではないだろうか。

    自己否定や自責思考を「寄生虫のようなもの」と表現したのがわかりやすかった。

    「あえて対人援助の仕事につく人が多い」という項目で「自分と相手を均等に助けることができるようになってからであれば、対人援助の仕事は向いているかもしれません。」という内容に納得。
    未だ人のために頑張り過ぎる傾向のある人には早いということだ。

    愛着再形成のレッスンが段階的に7項目にわかれており、その後再形成がしっかりなされているかの確認もできる。

    ただ深刻な愛着の問題を抱えている大人にとって、まず「自分自身をいたわる」ということや「不完全な自分を受け入れる」などの項目は何度も試みても難しい人には難しいだろうし、「親との関係が悪くないなら」や「周囲の人たちに……プチ甘えをする」などは社会から孤立状態の人にとってはかなり難しい課題なのではないかと考えた。
    上記の状態の人は、まず自分に愛着の問題があるのではと感じたら、専門家を頼ったり、自治体の支援などを利用したりして少しずつ練習を重ねていった方が良いと考えた。

    すぐに愛着の問題は解決しない。「突貫工事で家を建てる」のでは色々な問題が生じる。「後から補強もできるが、それにはとても大変な労力と時間がかかる。」

    いつも思うが、本を読んだからといって解決にはないらない。自ら実践(アウトプット)して積み重ねていかなければ、ただ読んだだけになってしまう。何事もチリツモです。

    いつか山に成ったらいいなぁと思いつつ。

  • 研修医として精神科ローテ中に拝読した。精神科診療に日頃携わらない、また医療者以外にも分かりやすい内容、分量だった。読みながら、自分自身を紐解く過程も体験でき、人によってはややしんどくなるかもしれないが。大人の愛着障害とは、愛着障害とは、どう見つけるのか、そしてその対処はが学べる本だった。

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著者プロフィール

村上 伸治 (むらかみ・しんじ) 川崎医科大学 医学部臨床医学 精神科学 准教授

「2023年 『そだちの科学 40号』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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