写真作法(さっぽう)

著者 :
  • ダヴィッド社
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (291ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784804800783

感想・レビュー・書評

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  • 土門拳のエッセイはとにかく愉快、痛快、クチの悪さも絶品だ。

    今のアマチュア写真界が当時と殆ど進歩が無いの良くわかる。

    土門拳の文章を読んだからと言って写真が上手くなる訳では無いが、アマチュアの生態に関する記述は私自身にもザクザク突き刺さり大爆笑。

    特に本書P89「カメラは安物で結構だ」は痛快この上無い。

    結局の所、

    カメラは乗用車と同じく19世紀以来、お金持ちのオモチャであると言う本質は変わらず、アマチュア写真なんて言うのは「手段の目的化」の最たる物なので今も昔も小市民的な悪臭/腐臭漂う「脳味噌の膿」満載なのだろう。

    機材の物欲から解脱出来た所で、「写真を撮って芸術家の仲間入りをしよう」なんてスケベ根性も綺麗サッパリ捨て去らないと、殊、私達アマチュアは滑稽その物になってしまう。

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著者プロフィール

1909年、山形県酒田市生まれ。1935年、日本のグラフ・ジャーナリズムを切り拓いた「日本工房」に入って以来、足かけ45年にわたり、「報道写真家」として激動の日本を記録。「絶対非演出の絶対スナップ」を標榜して、徹底的なリアリズム手法で被写体に迫り、『文楽』『ヒロシマ』『筑豊のこどもたち』『風貌』『古寺巡礼』など不朽の名作を数多く残した日本を代表する写真家である。

「2023年 『土門拳の東寺』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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