思想としての「無印良品」- 時代と消費と日本と-

著者 :
  • 千倉書房
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本棚登録 : 93
レビュー : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784805109700

感想・レビュー・書評

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  • 富国強兵の時代から失われた20年までの、すさまじいスピードで日本は変化していったけど、中でも最も大きいものの1つが、経済大国という目標を達成した点だと思う。明治以降初めて、上を必ずしも目指さなくなったというか振り返る余裕ができたというか。。その社会の変化に乗じておこる価値観の変化に無印がうまくフィットしたって感じかな。この手の本はよくあるけど、この本は無印良品という実際例を介してそれを説明してるからなかなか面白かったかも。
    外国で、無印が日本的なものとしてとらえられる時が多々ある、という話は聞いたことがあったけど、何でなのかよくわからなかった。しかし、本書内で「粋」の文化が無印に根付いてるという説明をうけ納得。倹約令で華美な装飾を禁止された商人たちが、紺や茶色などの地味な色だけでおしゃれを楽しんでそれが文化として昇華されていったわけで、そこは無印の精神と合致するよね。

  • みんな大好き無印良品。
    生活雑貨や日用品など、モノを選ぶのに困った時についついお世話になってしまうブランド。

    無印良品というブランドが、どのように生まれ、時代の中でどのように変遷し今に至るのかということを、思想という側面から照らし出していく。

    日本で無印良品がここまで浸透した背景を、「間」「遊び」「粋」といった日本的な概念とリンクさせて説明していくのが面白かった。

    無印良品を買う人は、その背後にあるストーリーを買っている。
    本の中の言葉でいえば、「無印良品の商品を使う生活者像」という「虚焦点」、つまり無印良品が描く「理想の生活者像」に魅力を感じて、無印良品を選んでいる。
    モノがあふれているこの時代に、モノが単なるモノである限りはもはや人から選ばれない。無印だけではなく、賢い消費者に選ばれるブランドには、モノの背景に豊かなストーリーがある。

    昨今のブランディングにはストーリーのあるモノづくりが不可欠、というのはよく言われることだけれど、それにしてもこの西武/セゾングループのストーリーづくり、つまり文化への惜しみない投資はすばらしいと思った。
    ひとつのブランドを育てるには、すぐに目に見えた結果が出ないような長期視点でみた投資をすることも必要だ。それだけ頑丈で豊かな背景を築いていないと、長続きするブランドは作れないんだろう。

  • 121

  • 知識、ボキャブラリーの無さゆえイマイチ理解が及ばないところもあったが、消費に対する考察が面白かった。消費という行動には少なからず「見せびらかし」がはらんでいる。文化と経済を顕示する消費。
    俺ってこんなの買って文化的ー。か、金持ちー。ってコト。

    時代によって変わっていく価値観のなかで、経済資本の絶頂期に文化資本を持ち込んでいた無印の先見性はすごい。

  • 今やMUJIとして、海外でも日本を代表するブランドになっている無印良品。ちょっと前に見た「見立て」をテーマにした企業広告でも感じましたが、アイデンティティ喪失感で自信をなくしているような日本の「時代精神の根據地」化しているような気がします。それを成立させるバックヤードがあることは、この本が哲学、社会学、美学、さまざまな引用を用いながら無印の思想を語っている、語れることでもわかります。しかし、それは無印良品を生み出したセゾン文化の多様性、過剰性に遡る気もします。セゾン文化は無印良品を生み出したからすごいのか?それとも無印良品しか生み出せなかったのか?もっといろんな人の論考に触れたいと思っています。

  • 変わるために変わらない。変わらないために変わる。
    深いなぁと。

  • 文章が読み手の興味をそそらない。分析的なつもりだろうが平坦で感情も訴えも感じられずメリハリもない。

  • レビューはブログにて
    http://ameblo.jp/w92-3/entry-10999522587.html

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