新装版 ケース・スタディの方法(第2版) (bibliotheque chikura)
- 千倉書房 (2011年8月22日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
- / ISBN・EAN: 9784805109779
作品紹介・あらすじ
社会学、政治学、経済学、経営学、人類学など、広範な社会科学研究において用いられるケース・スタディを厳密なリサーチ方法として位置づけ、その方法論を議論するとともに、ケース・スタディを設計、分析する上での体系的な手続きを解説する。ケース・スタディの方法論的基礎を明らかにした本格的な理論と実践の書。
感想・レビュー・書評
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卒論執筆の前段階に読了。
比較的読みやすい文体でわかりやすかった。
ただ一般的に通用することを目的としているためかどうしても抽象的な話で終わってしまう感じがあった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
東2法経図・6F指定 301.6A/Y71k/Makita
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既に6版が刊行されているが、翻訳は2版が最新。
訳がやや読みづらい。研究方法論、研究戦略。他の関連文献、要約、まとめなどと合わせながらじっくり読むのが良さそう…。 -
ケーススタディには、ケースを利用した教育とケースによる研究とがある。前者はビジネススクールの授業でやるようなあれで、本書は後者に関するもの。研究を目的としたケーススタディの方法論に関する書籍としては、もっとも有名で代表的なもののひとつ。ケースを利用した研究をする以上は、基礎知識として読んでおかないと、と。
Yinの方法論は、他のケーススタディの方法論(Glaser & Strauss、Eisenhardtとか)とくらべるとかなりかちっとしている。リポート作成までを見越して事前にプランニングをきっちりやって、その通りに進めていくという雰囲気。もちろん途中での計画変更はあるが、それも事前のプランニングがあればこそと。とても参考になる部分は多い。
とくに、ケースからいかに明確な証拠を引き出し説得的な結論をえるかという観点が細かく記述されているのがいい。やはり、少ないサンプルでしかも定性的な情報を扱うため、批判的検討に耐えうるだけの説得的な証拠をいかに得るか、その証拠を元にした解釈はいかに客観性を持つのかといった問いは、ケーススタディにとって最も難しい問題だといえる。そこをしっかり整理してくれているのはありがたい。研究をすすめる各局面で活用できそう。 -
研究者がほとんどあるいは、全く制御できない現在の事象群について、どのように、あるいはなぜの問題が問われている。
リサーチ設計とは、収集されるデータ(および導き出される結論)を当初の研究問題に結びつける論理である。明示的ではないとしても、あらゆる経験的研究には暗黙のりさーと設計がある。
何を探究すべきか、探索の目的は何か、そして探索が成功と判断される基準について前もって説明しておくべきである。
ケーススタディの準備には、研究者の事前のスキル、特定のケーススタディのための訓練と準備、プロトコルの開発、パイロットケーススタディがある。 -
301.6||Y5||Ke=2e