望遠鏡400年物語: 大望遠鏡に魅せられた男たち

  • 地人書館
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  • Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784805208113

作品紹介・あらすじ

本書は、ティコ、ガリレオ、ケプラー、ニュートン、グレゴリー、ハーシェル、フラウンホーファー、パーソンズ、ナスミス、ハギンズ、シュミット、ヘールなど、光学望遠鏡に変革をもたらした人々のエピソードを語りながら、天文学の歩みと望遠鏡400年の歴史を辿っている。アングロオーストラリア天文台(AAO)の天文学者フレッド・ワトソンの語り口は、自身の体験も含めて彼独自のスタイルを示している。

感想・レビュー・書評

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  • タイトル通り望遠鏡開発の歴史本。望遠鏡開発に取り組んだ人々の業績やエピソードを紹介している。
    この本では、望遠鏡が無かった時代のティコの観測方法から望遠鏡の創生期の科学者ガリレオやケプラー、ニュートン、新しい形の望遠鏡を模索するグレゴリー、カセグレン、ハーシェル、望遠鏡の欠点を解決する数々の工夫を試みたホイヘンスやフラウンホーファー等のエピソードや業績を紹介しています。
    望遠鏡の形式や部品には、その仕組みの製作者の名前が付けらています。天文愛好者の間では普通に使われている名称ですが、製作者がどのような人物だったのか、経歴とエピソードが語られていてとても興味深かった。
    子供の頃、天文学者に憧れた時期がありました。特にイギリスの天文学者ウィリアム・ハーシェルが好きで、彼の巨大な望遠鏡の絵を見て、いつかこんな望遠鏡が手に入れられたら、自分も新しい星を発見できるのではないかと思っていました。しかし、この本を読んでみると、彼の大望遠鏡はその大きさ故、維持が大変で稼働率が低くて、あまり業績を挙げられなかったようです。近くにスポンサーの国王が住んでいたこともあって、彼等が来た時にとりあえず星を見せる程度の使われ方でした。
    天文愛好家にとって、大口径の望遠鏡を持つことは憧れですが、持ち出すのが億劫になって星を見る機会が減るのは本末転倒な感じもします。これは望遠鏡に限らずの話ですが、、。

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