- Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
- / ISBN・EAN: 9784805209158
作品紹介・あらすじ
つい最近の“宇宙ツアー”では、人工衛星などの軌道まで行かない宇宙飛行の価格は一座席2000万円ぐらいです。宇宙へほんとうに行くには――「ほんとうに」と言うのは、上へ上がってすぐ降りてくるだけの旅ではなく、地球を軌道周回し、数日ではなくとも数時間は無重力を経験するということ――30億円ぐらいかかります。ポケットマネーという額ではありません。これらはどちらも普通の人々には手が届かないかもしれませんが、それでもこのような商業的宇宙計画によって、訓練を受けていない一般人が宇宙へ行く手段を初めて買うことができるようになりました。ですが今のところは、ほとんどの人は想像力の中に慰めを探さなければなりません。著者が子供時代や「宇宙飛行士」を夢想したことを振り返り、それを今日の意味合いで見ると現実に起こる旅であり報告であり発見であると言えます。宇宙や宇宙空間について今日まで学んできたことすべてをもってして、太陽系を回り惑星を順に訪れている自分を思い描くと、それはどのような旅になるでしょう? 何を見て、何を経験するでしょうか? 本書はそんな旅に関するものです。
感想・レビュー・書評
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請求記号 538.9/Th 6
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現在(原書執筆時点2015年)の科学で旅行するとしたらというガイドブックの体裁ををとった太陽系惑星と宇宙船技術の解説本。エンジンや燃料、宇宙船の内部構造や、人体への影響など、いろんな局面から解説されている。もちろん惑星についても詳しく解説されていおり、なぜ今は火星への有人飛行計画が多いのか理解できる。他の惑星の過酷さに比較して圧倒的に地球環境に近いのだ。ちょっとした旅行気分で太陽系が学べるのが良いのだが、惜しいのは図がすくないこと。どのようなルートをたどって、どれくらいの日数を掛けているのか、設定としては間違いなくあるのに、掲載されていないため、想像するしかない。せっかくのガイド本としているので、地図の代わりは掲載して欲しいところ。