幻聴の世界―ヒアリング・ヴォイシズ

制作 : 日本臨床心理学会 
  • 中央法規出版
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本棚登録 : 42
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784805833698

作品紹介・あらすじ

音源が分からないのに、音や声が聞こえる現象。幻聴は、社会の医療化のなかで生み出されたもので、本質的に障害ではない。とはいえ、生活に支障をきたすことも多く、障害といえなくもない。従来の医学では薬物療法で対処してきた幻聴を、ヒアリング・ヴォイシズでは体験を重視し、自己と他者の関係性を探求することで、人生をプラスに転じていこうとする。神託か空耳か、疾病か聴声か。誰にも聞こえない声が聞こえる-その本質を探る。

感想・レビュー・書評

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  • 幻聴に関するモノグラフ。最近の脳神経医学的な知見や、治療法の変化、自助会のようなシステムについても述べられている。幾つかのタイプの幻聴があり、統合失調症などが原因とならない場合もあるという。症状として排除することだけを目的とせず共存してゆくような方向性も提案されており、この立場からは、病的現象としての「幻聴」という言葉のかわりに「声を聴く」と言い換えることになる。「声」の語る内容については、かつては無視することが勧められていたが、最近では内容を聞き取ってゆくアプローチも選択肢として挙げられている。
    今回は、仕事上で対応する必要があったので読んでみた。比較的最近の知見も盛り込まれているので知見が得られた。

  • 幻聴の世界にどっぷり浸れる。幻聴ってなんなんだろう? すぐに治療だとか薬理に走らず、患者さんのありのままを受け止めるために、読んで良かった。自社製品、自社資材が登場してきた。

  • タイトルから、幻聴体験の事例がたくさん載っているのかなあと期待したが、「はじめに」にあるように、精神疾患に対する偏見を少しでも解消したい、多くの人に理解してほしいという思いで編集されていて、紹介が多く、事例は少ないと感じた。
    まず「空耳」や「お告げ」との類似性から「幻聴」とは何かを紹介。オランダではじまった「ヒアリング・ヴォイシズ」や「インターヴォイス」の紹介の紙面がちょっと多め。この分を、もっと事例にあててくれたらよかったのになあ。
    精神疾患として問題になるのは困った幻聴だが、ヒアリング・ヴォイシズの手法による対処法がすこし。
    ヒアリング・ヴォイシズは当事者活動だというが、日本臨床心理学会の編だけあって、支援者が幻聴体験を聴くことにも重点をおいた方法かなあと思った。マーストリヒト面接法は参考になった。

  • 幻聴や幻覚にとても興味があるので、読んでいてとても興味深い内容でした。
    読みやすい本です。

  • 音源が分からないのに、音や声が聞こえる現象。幻聴は、社会の医療化のなかで生み出されたもので、本質的に障害ではない。とはいえ、生活に支障をきたすことも多く、障害といえなくもない。従来の医学では薬物療法で対処してきた幻聴を、ヒアリング・ヴォイシズでは体験を重視し、自己と他者の関係性を探求することで、人生をプラスに転じていこうとする。神託か空耳か、疾病か聴声か。誰にも聞こえない声が聞こえる―その本質を探る。

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