赤ちゃんの死へのまなざし ―両親の体験談から学ぶ周産期のグリーフケア

  • 中央法規出版
4.00
  • (3)
  • (1)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 34
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784805833810

作品紹介・あらすじ

待望の第一子を予定日直前に亡くし死産されたご夫婦がそのときの経過、悲痛な思い、死産後の日々、医療者へ望むことを丁寧につづった体験談。出産に関わった助産師長と次の出産に向け相談を受けた産科医を交えた座談会も収録。マニュアル化できない周産期のグリーフケアを両親のナラティブから学ぶ。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 井上夫妻の強さが強いと思ったし、長谷川師長や武内先生に出会えていい運を持っている方なんだと思いました。お話してみたい。

  • 第61回「こんにちは、あかちゃん」
    三葛館医学 495.7||TA

    赤ちゃんに元気で生まれてきてほしいと願わない人はいません。でも願いは叶わず亡くなってしまう赤ちゃんがいることも現実にあります。
    医師からお腹の赤ちゃんの死を告げられたこと、その時自分の身に起きたこと、どんな気持ちだったかなど、生まれてくる直前に初めての赤ちゃんを亡くしたご夫婦の体験が綴られています。
    赤ちゃんの死はとても悲しく、言葉にするのも辛いですが、亡くなった赤ちゃんが教えてくれたこともあったと書かれており、また、ご夫婦がこの体験を通して感じた医療に携わる人たちに望むことも書かれています。
                                   (ゆず)
                                   
    和医大図書館ではココ → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=59044

  •  おなかに宿ったこどもを喪うということ。
     そのとてつもない悲しみや、怒り、こどもを授かったよろこびと亡くした後に過ごしてきた日々を丁寧に記すことで、今後のケアへ役立ててもらおう、という著者(経験者ご夫婦)の強い強い意志を感じました。
     体験談のみに終わらず、現場で関わった看護師長さんが、自分達のケアをきちんと検証していたり、産婦人科医の立場からの提言もあったのは、とてもよかったです。
     涙なしでは読めませんでした…。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

産科医。1961年生まれ。1987年、日本医科大学卒業。米国口マリンダ大学で胎児生理学を学び、日本医科大学大学院(産婦人科学、免疫学)修了。葛飾赤十字産院(現・東京かつしか赤十字母子医療センター)では産科部長として周産期医療に力を注ぎながら、J I C A(国際協力機構)母子保健専門家として、ベトナム、アルメニア、ニカラグア、パレスチナ、マダガスカルなどの母子医療にもかかわる。現在も、お産と向き合いながら、「子宮的に生きよう ― Accept & Start」をテーマに、100年後の優しい世界につなげようと、国・地域・医療の枠をこえて活動を展開している。

公式HP「産科医 竹内正人」http://www.takeuchimasato.com/

「2023年 『マイマタニティダイアリー 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

竹内正人の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×