高齢者に対する支援と介護保険制度 第5版

制作 : 社会福祉士養成講座編集委員会 
  • 中央法規出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (463ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784805853016

感想・レビュー・書評

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  • おそらく送ってきた教科書の中では一番分厚い、約450ページ。しかし、介護保険制度は複雑すぎて、こんなに分厚くてもさっぱりわからない。特養はどんな人が入るのか、老健って何?とか、施設の区分がまず分からない。今までそういうものと無縁だった人にとっては、その定義も分からず非常に読みにくい本だ。

    読んでいる途中で気が付いたのだが、これは21巻の「資料編」を参考にしながら読んだ方が理解しやすかったのでは?と思う。次にまた読む機会があるので(これもあとで知ったのだが、次の学期にもう1回、この本の分野のレポートを書かなくてはならない)、そのときは資料編を傍らに置いて読みたい。

    団塊の世代が一斉に65歳になり、2025年には一斉に「後期高齢者」に入ることから、それをどのようにして乗り切っていけばいいのか、というのがこの分野の課題らしい。それについての解決方法として「自立支援」「できるだけ在宅で」という方向性しかないのだと思う。それが「最後まで自分らしく」に繋がるのは分かるのだが、一方、結局そんなことを目指さなきゃならないのは「社会保障費をいかにして増やさないか」のためであり、そのために金のかかる病院とか施設ではなく、もっと金がかからない家族が面倒を見ろ、地域で面倒を見ろ、と言われているような気がしてならない。この関係は表と裏の関係になるので、ここのところはなんとも言いがたいのだが。

    が、この本を読むといつまで頑張って生きなきゃならないんだろうという気がしてくる。身体が老いぼれて動かなくなってもリハビリをして自立を目指すのか。確かに生きていく上で人のお世話になどなりたくはないが、しかしそれで70、80を乗り切ったとしても、90歳100歳までリハビリ人生なのか。国は国民にどうやって死ぬことを「理想」だと考えているのだろう?それは読みながら何度も何度も思った。

    特にうちの家系は長寿で、曾祖母が94くらいで亡くなり、祖父は83でなくなったものの、祖母が100の現在まで生きている。自分の将来のことを考えると非常に複雑な気持ちだ。

    教科書に挙げられている例がなぜか「妻を介護する夫」が3例も出てきて「大変ですね」という話になっている。が、「夫を介護する妻」が1例も出てこない。これはなぜなのか?男女の寿命の差を考えると実数では「夫を介護する妻」の方が多いはず。「夫を介護する妻」は妻が面倒見るのが当たり前という風潮の中でSOSの声を挙げにくいんじゃないのか?それとも妻は困っていないのか?実際に困っている例はあるけども、何らかの理由でわざと例に挙げなかったのか?

    この点が非常に引っかかるところだった。

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