- Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
- / ISBN・EAN: 9784805855928
感想・レビュー・書評
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「性的自立」があって真の自立。性の問題は社会的問題。
著者が同じなので、似たような事例、同じことのくりかえしもあるけど、だからこそその部分が軸なのだろうとも思った。しばらく自分性教育学習。 -
図書館で出会った本です。
先日貧困に関する本を読んでしまったためそのことが頭に残っていて障害者と性というと、女性の軽度障害者が性風俗で働くようになってしまう、という事例を思い浮かべてこの本を借りました。
実際は、幼児期の性器いじりから、初体験、障碍者同士の結婚、恋愛まで様々な内容をケースごとにわけて書かれているものだったのですが、結構男性してんの物語が多かったように思います。全体的に「自尊感情」という所に重きが置かれていて、障害者自身が自分自身をどう思うかという所が事細かに書かれていたように思います。性的な自立=社会的自立と言う図式も多くみられました。
中には性体験のない男性障害者からの頼みで性的な体験をさせてくれる人との出会い(セックスサロゲートとの出会い)、初体験の素晴らしい時間を得られたとか、脊髄損傷してしまった方がもう性的な事とは無縁なんだ。と嘆いたり、今まで一回も性的な体験がなくて自分に自信が持てない男性の姿が書かれていたのですが、男性って性的な所からくる自信って大きいのだな。と思ってしまいました。これは障害者だからとかそういうわけではなさそうです。
ものすごく個人的な事である性的なことを支援者、社会の目から見るという体験をしたように思えます。