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- Amazon.co.jp ・本 (124ページ)
- / ISBN・EAN: 9784806006381
感想・レビュー・書評
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青空がアイスキューブ状に分離して眩しい。目を開けていられないほど眩しいから、つないだ手を放してしまう。あらゆる方角に飛び散ったおとうとのコピーは破片のスタイルで悔恨の断面を見せつける。「まっさらでいたかった」とエコー。燃え上がる夏の海は、潔癖ゆえに接着剤の入り込む隙間がないのだ。熱可塑性のぼくらが琥珀を気取ってみたところで、甘い感傷は眠りに溶けずに涙で変質するだけ。(不完全な永遠の存在証明をした。) 季節のリサイクルを諦めて、塵の積もる海岸にソーダ水で地図を書く。未分化の地に分け入るのか、含まれていくのか。
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