シンジケート

著者 :
  • 沖積舎
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本棚登録 : 369
レビュー : 37
  • Amazon.co.jp ・本 (117ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784806011101

感想・レビュー・書評

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  • あちこちでこの歌集初出の短歌に出会う機会はあったのですが、実はちゃんと読むのは初めてなのです。

    ああ、もう。
    穂村ワールドに夢中になっていました。
    くらり、くらり。

    付録の栞で坂井修一さんが、穂村さんの短歌について「ユーモラスで残酷で明るくて寒い」と書かれています。
    なんとなく、地面に片足のつま先だけつけてふわふわ浮いている感じがするのです。
    何度でも、何度でも、くりかえし読みたい歌集でした。

  • なんというか、読んでいると、蚊にさされた跡を掻きこわしながら、プールの水面、光の乱反射をみているような気分になる。

  • 悩める人にぴったりの短歌がたくさんあります。穂村弘先生はエッセイも素敵なので、そちらも是非どうそ!(てし)

  • ●子供よりシンジケートをつくろうよ「壁に向かって手をあげなさい」
    ●「とりかえしのつかないことがしたいね」と毛糸を玉に巻きつつ笑う
    ●ワイパーをグニュグニュに折り曲げたればグニュグニュのまま動くワイパー
    ●「飲み口を折り曲げられるストローがきらい臨時の恋人がすき」
    ●ねむりながら笑うおまえの好物は天使のちんこみたいなマカロニ
    ●ほんとうにおれのもんかよ冷蔵庫の卵置き場に落ちる涙は
    ●試合開始のコール忘れて審判は風の匂いにめをとじたまま
    ●終バスにふたりは眠る紫の<降りますランプ>に取り囲まれて

  • やっぱりホムホムすごいわ。こわいわ。キレッキレ。たくさん書き写した。

  • どうしてここにそれを、っていう言葉の組み合わせに、読みながら恍惚とする。
    言葉の持つ力に、私はまだ全然気が付いていないんだと思わせてくれる。
    一つ一つの作品は31文字の非常に限られたものなのに、連続して読んだあと、一組の男女のなにからなにまで覗き見たような気持ちになって、ちょっとした背徳感。でもその背徳感が気持ちいい。

  •  ちょっと大人な人の現実ってこういうことかな?と、変な期待をしないで落ち着いていける感じです。特に好きなのが、ぞうのうんこに語りかける歌です!!
    (一般担当/ほむほむほむ)平成29年3月の特集「名作を読もう!」

  •  大好きなほむらさん。
     でも、エッセイしか読んだことなくて。どの媒体にも、当然ながら職業欄にまっさきにくるのは“歌人”なのに、歌集を読まずして果たしてほむらさん好きとか口にしていいのか?いいのか?というわけで。

     歌集もエッセイも根底にあるのは同じ。やっぱりほむらさんだった。多くの人が見えていない小さな出来事を、キラキラした少年の目で拾い集めて、巧みに表現する。左手首がないマネキンも、黒鍵についた指紋も、看護婦とグレートデンのくちづけも、<降りますランプ>も、わたしの目の前ではただただ飛び散っていくだけの小さな日常のかけらだ。
     歌集自体を初めて手に取ったけれど、1つの歌で想像力をいくらでも膨らませられる。なんかたのしかったな。

  • 去年、トイレでちびちびと読んでいた。言葉選びのセンス。

  • 一首ずつの情報量が大きい。
    あとがきが一番すっとはいってきた、と思ったら、またもったいぶってきて、かわされた。

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著者プロフィール

穂村弘(ほむら ひろし)
1962年、北海道生まれの歌人。1990年歌集『シンジケート』でデビュー。その後、短歌のみならず、評論、エッセイ、絵本、翻訳など幅広い分野で活躍中。2008年『短歌の友人』で第19回伊藤整文学賞、『楽しい一日』で第44回短歌研究賞、2017年『鳥肌が』で第33回講談社エッセイ賞、2018年『水中翼船炎上中』で第23回若山牧水賞をそれぞれ受賞。歌集に『ドライ ドライ アイス』、『手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)』、『ラインマーカーズ』。その他代表作に、『本当はちがうんだ日記』『絶叫委員会』『世界音痴』『整形前夜』『蚊がいる』『短歌ください』『野良猫を尊敬した日』など著書多数。

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