エルフランドの王女

  • 沖積舎
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本棚登録 : 37
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (329ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784806030263

感想・レビュー・書評

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  • どこを切り取っても立派な短編として成り立ちそうな作品。全体を覆って流れている「黄昏」の雰囲気がいい。

  • 文章が最後までずっと説明文的で会話文が無いに等しく、メリハリが無かったので飽きが来てしまい読み通すのに苦労しました。自然描写など幻想的で美しいものの、結局何が言いたかったのか掴み損ねてしまいました。身勝手な人間が物質面と精神面の調和を望み、より良い世界を願ったものの共倒れってこと?

  • 初ダンセイニ
    夢のように美しい……。
    ロード・ダンセイニに恋してしまった♡

    (訳者あとがきより)
    ファンタジーの真の巨人であり、稲垣足穂氏はじめ多くの異端の美食家たちが絶賛するロード・ダンセイニの傑作「エルフランドの王女」(The King of Elfland’s Daughter)は、1924年に発表された。
    ダンセイニ卿は、アイルランド屈指の名門貴族であった。
    「明暗交錯の愛蘭土、ダブリン西北約40キロ、タラの山近くに残っているダンセイニ城の西向きの居室からは、夕焼ぞらを背景にして伝説の山々が見え、幼ない第18代城主に『世界の果』への夢想を培った」(稲垣足穂)

  • 丁寧に綴られた言葉によって、我々の知る野原や歌の中にだけ語られる蒼い場景がありありと脳内に湧き出る美しい作品だった。
    確かな文章力に裏打ちされているからこそ、p.47の後半の次の表現に説得力があり印象に残った。

    「それまで気付かなかったきんぽうげの美しさや、今まで考えてみもしなかった荷車の面白さなどをわかるようになった。一瞬ごとに彼女は、今まで彼がそれと気づかなかった地上の宝を発見して、喜びの声をあげた。」

    私は普段見落としてしまっている当たり前の美しさに気付かせてくれる作品が大好きです。
    ただ私は我々の知る野原の美しさは、慌ただしく過ぎ去る時や季節の中の一瞬のきらめきから成ると考えているので、最後は少し納得いかないところがあります。
    でも黄昏の光とともに大切な想い出が戻ってくる場面は別の美しさがある。何故人間は大切な想いですらすぐに失い忘れてしまうのでしょう… やはり時が原因なのだろうか。

    しかしそう考えるとエルフランドはいずれ神々に牙をむく〈時〉もいなければ、カイの洞窟に想い出が積もることもない。さらに伝説以外の何ものでもなくなってしまった。これってマーナ=ユード=スーシャーイが目覚めた場合どうなるのでしょう。 もっとも他作品の内容だから考えても仕方がないか

  • 寓話…だが、入り込めなかった。

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著者プロフィール

本名はエドワード・ジョン・モートン・ドラックス・プランケット(1878‐1957)で、第十八代ダンセイニ城主であることを表すダンセイニ卿の名で幻想小説、戯曲、詩、評論など多くの著作を発表した。軍人、旅行家、狩猟家、チェスの名手という多才なアイルランド貴族だった。『ペガーナの神々』をはじめとする数々の著作により、その後のファンタジイ作家たちに多大な影響を与えた。

「2015年 『ウィスキー&ジョーキンズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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