忘れてしまった高校の世界史を復習する本: 教科書よりもわかりやすい!史実よりも面白い!
- KADOKAWA(中経出版) (2003年8月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (431ページ)
- / ISBN・EAN: 9784806118657
作品紹介・あらすじ
「カタカナの用語が多くてうっとうしい」「同時期に起こっていた出来事どうしの、"ヨコ"の関係がわかりにくい」…そのような理由から今まで敬遠してきた世界史に、はじめて興味が持てる本。
感想・レビュー・書評
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これは面白い。読み出したらとまりません。
そういえば、エフタルなんで国があったなあ。
チャンドラグプタも懐かしい。
とはいえ、地図がもう少し多ければ、もっと分かりやすかったのに。
19世紀に日本が世界史に出現する場面は、H.G.ウェルズの「世界史概論」ではじつに鮮やかに描かれている。
たとえばこんなふうに…
「(試訳)ヨーロッパのアジア侵略と日本の勃興
しかし大国同士の争いの中に、新しい勢力が登場した。日本である。
…驚くべきエネルギーと知力によって彼らはその文化と組織をヨーロッパのレベルにまで引き上げた。人類の歴史で、日本がその時になし遂げたほど長足の進歩を遂げた国はどこにもない。1866年、日本は中世だった。王様と騎士によるロマンチックな封建主義の幻想的なカリカチュアだった。1899年、日本人は完全にヨーロッパ化していた。そのレベルは最も進んだヨーロッパの国々と同じだった。日本は、アジアは絶望的にヨーロッパから遅れており、それはもう変更不可能なのだという強固な意見を完全にひっくり返した。日本の進歩に較べれば、それまでのヨーロッパの進歩全体がとてものろいものであるかのように思われた。」
でもこの本では、わりと地味に扱われていて、これはやっぱり日本人的遠慮深さというか、そこがちょっと不満だな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
歴史の因果関係に焦点を当て、わかりやすく説明している。予備校講師の説明は学術的には疑問もあるのだが、わかりやすさは優れているので初学者向けには適しているのかもしれない。
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世界史をアメリカ独立以降しか学んでない私にとってとても有難い一冊。
少し話が脱線しすぎるきらいもあったが、「それで?それで?」とページを先に進ませるのがうまくあっという間に読めた。
特にポツダムのやりとりがうおおおおっ!ってなりました。 -
世界史の参考書ですが、高校の教科書と違って語り口調で書かれており、またストーリー性を加えて解説しているので、退屈させない内容となっています。高校時代に世界史選択でなかった方で、ビジネス上、世界の歴史に対する認識を深めたい場合の最初の一冊として優れた参考書だと思います。歴史の教科書のほとんどはヨーロッパ~アラブ世界で占められていますが、これからの歴史の中心はアジアとアフリカ。我々の子孫が使う教科書が楽しみです。
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世界史なんて面白くない-そんなあなたに最適です。図や絵が多く使われるなど、流れが分かりやすくなっています。歴史は暗記物でつまらない?・・・いえいえ、そんなことはありません。この本の面白エピソードも楽しみに復習しましょう!
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https://mlib3.nit.ac.jp/webopac/BB00017088 -
世界史の一般的な内容を、一般向けに分かりやすく解説した本。絵や地図も取り入れながら、流れやつながりが分かるように説明されている。
江戸時代に朝貢貿易を強要された朝鮮も実は日本を見下していた、とかボストンティーパーティーのティーパーティーは実は「茶会」ではない、とかドイツの3B政策ではバクダッドからインドへ至るルートを確保しようとしていた、とかポルトガルのレコンキスタから大航海時代がはじまった、とかなぜダンテの『神曲』は内容のわりにルネサンスとみなされるのか、などの話は、今までの常識を見直し、分かりやすく歴史を紐解くような、目から鱗の話だった。また、「イタリア」、「ローマ」の語源、「ジブラルタル海峡」の語源、「ムガル帝国」の語源など、地理の用語の由来を知ることで歴史が見えてくるという面白さも味わうことができた。おおまかな流れや有名な出来事の理解には便利な1冊。(10/03/15) -
代ゼミの世界史講師祝田秀全氏による、大人の人が「忘れてしまった高校の世界史」を思い出すために書かれた本であるが、高校生にとっても重宝する本である。
祝田氏は代ゼミでは東大一橋などの論述問題対策を担当しているということで、意義や歴史の流れという点を重視しており、国公立の論述対策におすすめな一冊である。 -
2003