相対性理論が面白いほどわかる本: あの大理論が中学生でもわかる、世界一やさしい入門書

  • KADOKAWA(中経出版)
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  • Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784806120742

感想・レビュー・書評

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  • この本では特殊相対性理論と一般相対性理論について書かれている。特殊相対性理論については、電車と鏡と直角三角形を使って「光速は一定」という原理から「時間がゆっくり進む」という話や「同時性の崩壊」を説明したり、「運動量保存の法則」と絡めて「光速に近く進めば質量が重くなる」などを説明してくれる。また一般相対性理論については、重力が大きいと時間がゆっくり進むという話から、空間の歪みやブラックホールについても触れている。またブラックホールについても、電磁力・弱い力・強い力が重力を支えられ無くなっている状態であることも初めて分かった。この本の難点は男子学生と女子学生と教授を中心とした会話形式になっているため、相対性理論と関係のない部分の説明がやたら多いことである。また、男子学生が教授に対してタメ口を効いている所も気に入らなかった。役にはたったから4と評価した。

  • 相対性理論について何となく分かった気になる本。

    特殊相対性理論、一般相対性理論について、速さを求める公式と微分が理解出来ていれば何とか読みこなすことができるだろう。

    「光速度不変を原理とする」仮定から始まるアインシュタインの相対性理論はやはりすごいの一言。よくこんなこと思い付くなあ、とただ尊敬するしかない。

    特殊相対性理論の「同時の相対性」、「同時性の崩壊」などは読んでいて面白かったし、数学的にも理解が深められる。

    速度と同時に質量が運動によって変化していく、というアインシュタインの理論から、質量エネルギーの概念が認識され、それが原爆、核兵器、原子力発電に応用、実用化されたことは皮肉なことではあるが・・・
    それはその後の「人類、科学者の倫理観の欠如」で済まされる話だ。
    科学そのものが「パンドラの箱」(←そもそもこの言葉大嫌いだが)では決してないということ。

    一般相対性理論については、有名な「アインシュタイン方程式」があるが、これについてはかなり割愛してあった。大学で物理学をしっかり学ばないとこの式は理解できないだろう。

    相対性理論と言えば、ブラックホールの話は有名だが、ブラックホールからエネルギーを取り出して利用する、というのも興味深い話だった。

    こういう宇宙論を研究する人ってすごいなあ、と思う反面、それを完全に証明することは難しいため報われない分野なのかとも思ってしまった。

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