人に聞けない大人の言葉づかい (中経の文庫)

著者 :
  • 中経出版
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レビュー : 41
  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784806129738

感想・レビュー・書評

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  • 自分は勉強不足ですね・・・・

  • ”タイトルだけならスルー本だが外山さんが書いてるってことで購入。普段なにげなく使っている言葉に対して再発見&再認識あり。
    ・手紙は、三つの部分に分かれる (p.26)
     前文(拝啓+時候のあいさつ+相手の安否をたずねることば)
     主文(本文)
     結文(A.終わりのあいさつ、B.結びのことば、C.日付、D.書名、E.あて名)
    ・はがきは手紙ではないから、「拝啓」はいらないし、「敬具」もつけない。他見をはばかるようなことは書かないのが礼である。(p.27)
    ・かけ方をよく知らないうちに電話が普及して、勝手なかけ方をしている。小学校あたりで教えたらいいが、教える教師自身が、しつけを受けていないのだから、それこそ話にならない(p.59) #家庭できちんと教えるべし!
    ・うわさを当事者に話すとき、だれだれがこういった、ああいった、と直接話法で話すのは禁物である。ベールをかけ、ボカすのが常識だが、これまた教えてくれる人がいない。苦い経験で教えてもらうのである。経験は最上の教師だが、授業料はめっぽう高い(トーマス・カーライスのことば)。 (p.125)
    ★日ごろから、エレガントな話題をつくるように心がける。本や雑誌、あるいは人からきいたおもしろいトピックをメモしておく。それに自分なりの料理を加えて、話せば、あの人はおもしろい、といわれる。(p.132)
    ★つまり、わたくし、わたくしども、あなた、などはすべて、名詞(ご来駕)や動詞(賜わる)の中へ包みこんでしまうのが、日本語である。(p.140)
    ・「ご本を読んでいます」というのでは敬語不足だ。著者が目下だったらこれでよいが、そうでなければ、「ご本を拝読させていただいております」でないといけない。読む、は直接的であるが、拝読させていただいている、は間接的になる。直接より間接のほうが丁寧になるのはことばの常識である。(p.169)
    ★美しいことばというのは、見た目の華やかなことばのことではない。きいた人にこころよくひびくことばである。(p.176)”

  • 「日本語の作法」と重複している話題も多い。

  • 大人の言葉遣いとは、日本語が本来持ち合わせている、他人への気遣いや、出すぎない謙虚な心を、言葉を以って表現するという事だろう。最初読んでいて、よくある老人が最近の若者は。。。といった苦言だけのエッセイだと思い、途中で読むのをやめようかともも思ったが、完読してそうではないとわかった。むしろ、著者は、言葉は時代と共に変化するものである、数多の事例を挙げてそれを肯定している。御前は、ほんらい尊敬語であったが、現代は上から目線での言葉となってしまっているなど。しかしながら、著者が言いたいのは、会話や文章において、日本人が培ってきた心の部分まで失われていく事に対する危惧であろう。年齢や立場にふさわしい物言いは、当然あるべきであり、これは日本語だけに限らず英語でも同じだ。一読の価値はあったと思う。

  • 書名や帯のとおりのマニュアル本かと言えば、さに非ず。古老に叱られ叱られ自分の日本語感を正されている感じがして、時に「そんな古臭いことを言われても……」と思いながら読了。H26年度最初の読了本がこれというのも何かの縁だろう。章としては『間のない間抜けな話し方』が、行としては『ことばの乱れは精神の荒廃の指標であるのは、日本語において、ほかの国よりいちじるしいように思われる。』が印象的。

  • 間違えて覚えていた言葉やつい使ってしまう言い回しなど自分を振り返るのに良い内容だった

  • 一章二章、及び五章はためになる話が多かった。思わず我が身を振り返る箇所も多々あった。

    ただ、外山氏の著書にしては少し表面的で深みにかけたり、繰り返しも多いように感じた。分かりやすく書こうという意図が強かったのだと思うが。

    期待が大きかった分、☆は一個減で二つ。

    言葉に関するエッセイでは、高島俊夫さんのシリーズが好きだ。

  •  言葉遣いというのは、何歳になっても難しいもので、いや、逆に歳をとればとるほど、言い方には気を遣うことが多くなりますね。

     この本では敬語はもちろんですが、大人だから使うわざと曖昧にした表現であるとか、漢字やカタカナ言葉を使うセンスであるとか、得する言葉、損する言葉などが紹介されています。

     いわゆるハウツーもののように、網羅的に書かれているわけではなくて、エッセーが寄せ集められた感じですので、この本で全てをマスターしようというのは無理ですが、言葉遣いのどんなところに気をつければいいのか、そのツボのようなことは理解できるようになっています。

     最後の章に絶対語感というのが紹介されています。つまり、おかしな表現に出会ったときに、理屈ではなくおかしいと感じられるセンスのことですが、この絶対語感を磨くためには、子供時代の言語環境、すなわち親の言葉遣いが大事だなあと、改めて反省しました。

  • ことばは、人となりを表す履歴書。まさにその通りで、毎日使うものだからこそ、大切にしなければと実感。ことばの響きやニュアンスが人間関係を円滑に進めるかどうかにも関わってくるので気遣いができる「ことば」を心がけたいと思いました。

  • 英文学者であり言語学者でもある外山 滋比古によるエッセイ。

    なかなか気付かされる部分はあったものの、内容がさらっとしているため、大人としての所作を身につけたいのであれば、マナー本を買ったほうが良いと思う。

  • 今も昔も国語が苦手なのは変わりなく、より適切な表現を知らずに生きていることは否定できないので、少しでも勉強になるかと思い、読んでみました。

    丁寧で美しいことばの裏には、心があると感じました。
    言葉の成長は心の成長と密接な関係にあるような・・・
    目上の人、患者さん、お友達、初対面の人、みなさんと心地よいコミュニケーションができるように勉強と実践を繰り返していこうと思います。

  • 大声で知性のあることははなせない。


    そうですね。

  • 日本文化を築いてきた大いなるツールの一つ、言葉。正しい言葉遣いを身につけるためには、まずは相手を思い遣ることが大切。言葉はその人の心であり顔である、と先生はおっしゃる。
    たとえば電話の掛け方や手紙の書き方など、それら決まり事をその理由とともに示してありより納得しやすい。
    ただ、外山先生のお名前だけで購入した身としてはもう少し高度な内容を期待しただけに、少々物足りなく感じた。

  • 大人の言葉づかいに関して、大変ためになる本。
    ちょっと癖があり、考え方が古いような気もする。

    日本語の教養とマナーが学べる。
    手紙や電話でのやり取りなどはまだまだできていないと実感した。
    自分の「日本語」を振り返りたい時に読むには良いかもしれない。

  • 言葉遣いなどのハウツー本では決してない。しかし、美しい言葉の必要性や手紙の素晴らしさなどを教えてくれる一冊

  • 実生活に取り入れるには少し堅い。

  • 2008年出版(外山さん、85歳かー)。

    言葉づかいに関するエッセイ集。気楽に読める。

    日本語にふさわしいのは横書きではなく縦書きである、という趣旨のエッセイ「立つか、寝るか」がお気に入り。『文字を読むには、視線と直角に交わる線が手がかりになる(p30)』

    かつてあるイギリスの物理学者が日本の物理学の論文に頻出する「であろう」という表現をテーマに、科学に推論表現を使われることのおかしさを指摘するエッセイを書いた。それ以後、科学論文で「であろう」表現は使われなくなったが、これに対し、『「である」と「であろう」は同義表現である。(p88)』と言い切る「「であろう」にこもる心理」も読み応えがある。

    エッセイ「年相応に”らしい”ことばを」の冒頭では、イギリスで英語を学んだ日本人がイギリス人と会話した際、そのイギリス人に「女性から英語を習ったでしょう」と看破されて驚く話が紹介されている。英語でも男女の言葉の違いがあるのだということ。女性言葉が日本特有のものだと思っていた(というか、少なくとも英語にはないと思っていた)ため、新鮮に感じられた。

    それにしても、言葉遣いがテーマの本のレビューは緊張する…悪文失礼(^^;)

  • ことばづかいは「履歴書」というのはうなずける。
    年相応のことばづかいができるように心がけよう。

  • 改めて、日頃の言葉遣いに気をつけなければならないと感じた.
    言葉使いがその人の品位を表す.また、敬語に難しさも再認識。「お」と「ご」の使い分け、「様」と「殿」の使いわけ、その難しさに興味がわく.そして、日本語の結論が末尾にくる曖昧さが、日本文化の奥ゆかしさに繋がるとの説明が面白かった.その例示として、宮沢賢治の詩、「アメニモマケズ、、、」が紹介される。何行も最後に「サウイフモノニ、ワタシハナリタイ」と終わる。有名な詩の最後を初めて知った.

  • 人間は40になったら自分の顔に責任を持て<中略>言葉の顔でも同じことだ。なるほどと思いました。
    自分の言葉の顔をもう一度考え直す良い本です

  • 思考の整理学等で有名な著者であるが、少し古い考え方のイメージがあるが、現代の女子高生の事例を出すなど、読みやすい内容となっている。しかし特に学ぶべきことはあまりなく、読み物としてはOK。

  • 「人に聞けない大人の言葉づかい」3

    著者 外山滋比古
    出版 中経の文庫

    p93より引用
    “ことばは、われわれが着る衣服のようなものである。
    着たきりスズメ、
    一つしか着物がないというのはまず例外である。”

    英文学者である著者による、
    言葉の教養を見につける為の一冊。
    言葉の気遣いから敬語の難しさまで、
    具体的な話がエッセイのように書かれています。

    上記の引用は、
    あいまいな言葉のよさを述べた項の中の一文。
    相手をうまく立てたり気遣ったりするには、
    語彙が豊富なほうが有利なのだろうと思います。
    p218のイギリスでの言葉と身分の社会的意義については、
    なんだかなという感じです。
    他の人が使うか使わないかで左右される上品さには、
    それほど重みがないように思います。

    ーーーーー

  • 「正しい日本語の使い方」といった類の本は、かなり読んできた方だと思う。最近は、読んだことのあるようなことばかりが書かれている本が多く出ているので、この手の本は買わないようにしていたのだけれど、本書は少し毛色が違うな、と感じて読んでみた。

    著者は1923年生まれの文学博士。
    お年を召した方であるせいなのか、内容は少々古めかしい気がする。
    日本語の「謙譲の美学」というものを重視しており、現在では他のビジネス書で好意的に受け取られてはいない「つまらないものですが・・・」といった表現を「日本人の良きところ。自分を低めることによって、相手を高めるということなのだ」と肯定している。
    また、日本人の美学としては、はっきりとした物言いを「はしたない」とするところがあり、曖昧にぼかすこと、そしてそれを察すること、そこが大切なのであるとする。

    現代の社会では、相手を選んで活用すべき本だと思う。
    謙譲の美を求める方々へは、とても有用。
    ただ、欧米のビジネス感覚へと傾倒している方々への対応には、使い方を間違えると、よろしくない結果を生むだろう。

    美しい日本語が廃れていく・・・と、著者は憂いているようにも思える。
    言葉の裏側を読み取り、隠された本意をくみ取る力、それが廃れていくのを嘆いているように思えるのだ。
    何もかもをハッキリと表現する必要はないではないか、ぼかした表現、その美しさがわからないのか、と叱られているようでもある。

    そればかりが書かれている訳ではなく、電話のかけ方や敬称の使い方、気遣いを上手く表す言葉などにも触れられている。
    「正しい言葉遣いの本ならたくさん読んでいるよ」とおっしゃる方にも、お薦めしたい一冊である。新たな視点から、「日本語」を考えるきっかけになる本ではないだろうか。

  • 外山滋比古さんの本という点と、「言葉遣い」と言う点から購入しました。読みやすく、気分転換に使用しようと。確かに、「殿」と「様」の違い(P148)とか、「やる」と「あげる」の違い(P143)などの知らないこと・誤った知識に関して知ることが出来たのですが、ここまで色々尊敬語や謙譲語について述べられるのであれば、もう少し「はしがき」において「へりくだった」書き方が必要なのでは?と、感じてしまった。「気楽に読んでいただければありがたい。」にて〆られていますが…。

  • 100814

  • いまいち。

  • めずらしく1日で読んだ。バイト先の電話研修に先駆けて読んだけど、ちょっとしか役に立たなかった。(電話研修だけに限定してしまうと仕方ないが。)
    でも「ことば」に対する興味が湧いた。それにしても「敬語」てややこしい…
    いまの若者とかひとくくりにさせると腹立たしいけど、でも自分自身いまの若者に該当する部分もあるなーて思った。なんか悔しい。

  • 京都〜東京間の新幹線で読破した。
    大声で「叫ぶ」ように議論する大人達が目についた。
    言葉づかいを蔑ろにすると、人間の質が下がると感じた。
    気をつけよう。

  • 言葉の使い方や礼儀に関して、為になる部分がけっこうあった。
    ただ、著者はかなり年配の方であるため、年配の方はこう思うんやな~といった具合で留めておく部分もあった。
    全体的には読んでおもしろかったし、垣間見える著者の言葉じりがおちゃめだったり。また、完璧な人間はいないな~という客観的な感想ももった。

  • 正しい絶対語感が必要=ことばの基本、構造

    繰り返し聞いて、話す、そして、慣用が出来て絶対語感となる。これに精神性が付いてきて、言葉となる。

    正しく、美しい絶対語感を作り上げれば、宝物を手に入れたようなものである。=学校教育に見失われている点。変な絶対語感は子供にとって、不幸にもなりえる。=イギリスでは、話す言葉、言説、(高度な言葉、情報)によって階級が変わる。言葉には、それほど力がある。これは、逆に言葉を変えればすぐにでも上流階級に見えることでもある。=バーナード・ショウ『ピグマリオン』、映画『マイフェアレディ』からも窺い知れる。

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著者プロフィール

お茶の水女子大学名誉教授

「2019年 『やわらかく、考える。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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