就活格差

著者 :
  • 中経出版
3.27
  • (4)
  • (10)
  • (21)
  • (5)
  • (1)
本棚登録 : 125
レビュー : 19
  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784806134213

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 求人倍率=求人総数÷民間就職希望者数
    情報格差により業界・起業分析の差がつき、結果として企業選びの視点にも影響を与える。特に、「有料の情報に接しているかどうか」「ビジネス誌(週刊ダイヤモンド・週刊東洋経済)を読んでいるかどうか。「ウェブはバカと暇人のもの」とあるが、まさにその通り。
    何が聞かれているのか、求められていることは何なのかを文章や質問から読み取る事が出来ない学生が多い。「面接で投げかけた質問に対して、聞いた意図を理解して答えることができない。結果として、薄く、ずれた答えになってしまい、用意してきた答えが中心のコミュニケーションになってしまう。」
    エントリーシートは抽象的な表現のものばかり。これをいちいち落としていたら、何も残らなくなってしまう。具体的な内容のエントリーシートを書けば、かなりの確率で通るのではないか。(人事担当者)
    マニュアル本に載っていることはあくまで誰もが真似することであって、プラスアルファの自分ならではのものがあってこそ、内定に近づく。
    人気起業ランキング上位20社の求める人物像欄を調べたことがあるが、言い回しなどが違うものの、「コミュニケーション能力」「成長意欲」「自立(自律)」など、根本的な要素は極めて似通っている。
    性格診断で演技をしても、結局、面接でバレてしまう可能性が高いため、あまり意味がないとも言える。
    大学別の履歴書には、やはり各大学の「特性」が反映され、各大学の強みが発揮されるようなシートになっている。
    就職氷河期だった95年6月号の「就職ジャーナル」では「自分の言葉で語る」ことについての特集が組まれ、それがいかに大事かが説かれている。ちなみに、自分の言葉で語れない5つの理由として①業界研究や自己分析が足りず、苦しまぎれにまとめている。②志望動機がマジでない③学生がウリを勘違いしている。④想定内定人物像に無理矢理自分を当てはめている。⑤手短にまとめようとして、抽象的になる。
    エントリーシートは意外にも読まれている。ただし、せいぜい1枚当たりにかけられる時間は多くて数分だと思ってよい。当然、文字の大きさや字のきれいさなど、読みやすいほうがよい。最も大事なポイントは「会いたいと思うかどうか」と考えている。
    適性検査、エントリーシートをいくら頑張っても、それだけで選考を決めることは、まず考えられず、選考は面接が決め手となる、日本における新卒採用では、8割は面接の結果がモノをいうとされている。
    珍しいサークルであったとしても、「ただ珍しいだけ」で、仕事にどうつながるか、あるいは何を学んだかが見えていないケースも多いという。結局、「どうやったのか?」という部分が問われるところである。サークル名や役職だけでは決定打になるとは言えないだろう。
    企業を分析するフレームワークや方法は多数あるが、最も簡単かつ深いのは「強み」を掘り下げて分析する方法である。競合他社と比較した強みは何なのか。商品・サービスは他社とどう違うのか。それを生み出す組織や技術の違いは何なのか。その強みはこれからも継続しそうなのか、というように企業を「強み」という観点で見て情報を整理してみるとよいだろう。
    企業を分析するフレームワークの基本として有名なのは、3C分析という手法である。企業(company)と顧客(customer)、競合(competitor)の頭文字を取って3Cというのだが、この3点とそれぞれのつながりに着目すると、より深く企業の強みや特徴を理解することができる。他には、SWOT分析のフレームも就活における企業分析に有効だろう。起業の強み、弱み、機会、脅威を分析するフレームワークである。自分の志望企業をこのフレームに落とし、分析することにより、置かれている環境がよく理解できることだろう。
    OB・OG訪問や会社説明会、面接など、企業の人と会う際には、企業を見る目を駆使しつつ、事前にできるだけ多くの具体的な質問を用意しておくとよいだろう。
    自己分析をするときに意識して頂きたいのは「何を大切にしてきたか?」ということである。まずは「あなたの大切にしてきたもの」を深く振り返って頂きたい。また、強みと弱みを深く振り返る事も大切である。自己分析は自己PRにそのままつかえるため、強みの棚卸に終始しがちになる。しかし、自分のクセを理解するためには弱みの棚卸にも力を入れるとよいだろう。これらに深く踏み込んだ自己分析ならそれは有効なものだと言えるだろう。また、自己分析の時間はあえて取らずに業界・企業分析など具体的な活動を通じて自分自身を発見すると言う方法もある。ある企業を見て、ひかれるポイント、逆にイヤだなと思ったポイント、これらを振り返ることによって気付くこともあるだろう。
    社会人慣れしているかどうかは就活のカギを握ると行っていい。社会人とのコミュニケーションに慣れると面接などで動揺することも少なくなるだろう。
    この本を執筆する取材の過程で、大学関係者、就職情報会社関係者などから共通の意見が出て、興味深かったのは「就活がうまくいく人とは、学生生活が充実していた人」という意見である。就活のための学生生活では決してないはずだが、学生生活を充実させることが就活の成功につながるというわけだ。日々、楽しむスタンスを大切にしてほしい。

  • これは文句無しに面白い。
    今まで断片的に見え聞こえしてきた現在の就職活動の現状やそれを取り巻く環境の変化等を正確にかつ網羅的に理解することができた。
     学歴格差
     情報格差
     行動格差
    なかなか根が深いが、特に下の2つは本人の努力次第で克服可能なのではと、三流大学の教員である私は思うのだが。
    この本に書かれていることはすべて奥が深いのだが、多くの就活生は表面だけマニュアル的に読み取って間違った理解をしてしまうのだろうな、残念だけれど。

  • もっと早くに読めば良かった・・・・・・!!
    と後悔したほど、就活へのイメージや心構えが変わりました。
    これから就活をするにあたって、就活"必勝法"などないことがわかります。

    大分県立芸術文化短期大学:
    雪雲

  • 377.9-ツネ 300059888

  • 就活の情報格差、大学格差、経験格差など様々な格差について論じている。
    他の就活本と書かれていることが大体似ているので新しい情報はなかった。
    大体30~40分あれば読めました。

  • 中身薄い。ブックオフで105円なのも納得。

  • 学生にとっての「就職活動」は、企業から見れば「採用活動」。
    企業側の考えることが分かって参考になりました。

    「格差」についての考察や、就活の具体的な方法を求めて読むと
    がっかりするかもしれませんが、
    就活とそれを取り巻く現状を知るのには、大変便利な一冊でした。

  • いわゆる「就活本」だが、ノウハウが書いてあるわけではない。
    日本の、もはや茶番と化した就職活動について、著者は警鐘を鳴らしている。

    まさに今、就活をせんとしている身としては、目に鱗。
    世の中は不況だ、なんだと騒ぎたて就職活動中の学生は被害者づらをしているが、現在のような状況に陥っているのは何も企業側や政府のせいだけではないのだ。いろいろな要素がからみあっている。

    現状に嘆くことなく、強い就活を目指そう。

  • 就活関連の本を何冊か読みましたが
    そこまで新しく情報を得ることはなかったかなぁ・・・
    この著者の『強い就活』のほうが、断然有益!

    ネットだらだらじゃなく、有料情報を得ないとですね。
    機会はいっぱいあるんだし、自分の行動次第かな☆

全19件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

千葉商科大学国際教養学部専任講師、働き方評論家。1974年生まれ、北海道札幌市出身。一橋大学商学部卒業、同大学院社会学研究科修士課程修了。リクルート、バンダイ、クオリティ・オブ・ライフ、フリーランス活動を経て2015年4月より現職。専攻は労働社会学。働き方をテーマに執筆、講演活動に没頭中。『僕たちはガンダムのジムである』(日経ビジネス人文庫)、『「就活」と日本社会』(NHKブックス)、『「意識高い系」という病』(ベスト新書)、『なぜ、残業はなくならないのか』(祥伝社新書)、『「働き方改革」の不都合な真実』(おおたとしまさとの共著、イースト・プレス)など著書多数。

「2018年 『社畜上等! 会社で楽しく生きるには』 で使われていた紹介文から引用しています。」

就活格差のその他の作品

就活格差 (中経出版) Kindle版 就活格差 (中経出版) 常見陽平

常見陽平の作品

就活格差を本棚に登録しているひと

ツイートする