- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784806135234
感想・レビュー・書評
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20年以上の予備校講師経験の基づいた勉強本.
・本にかけるお金は「脳にとっての食事」ケチってはいけない
・家庭内でお金を話をする.
・幸せな人生を送るために必要なのは「学力」と「人間力」
・人間力は頑張る力と他者と共存する力
・「学力」と「人間力」を同時に育てるのは「経験教育」→さりげなくやる.無理強いしない.
・たくさんの「日本語」に意識的に触れさせる(読書・新聞・読み聞かせ・親以外の大人との会話)
・食卓・居間を勉強空間にする.
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あの手この手
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頭のいい子の育て方 /安河内哲也/2012.4.20(16/95)
子供が幸せな人生を送るのに必要なこと:①学力、②人間力。
学力=上手に勉強する力。社会に出ても勉強は続く。
人間力=頑張る力、他者と共存する力。
頑張る力=部活、趣味、何かを一生懸命頑張ってきた経験があるのが強い。
他者との共存の中で、学ぶことができる。
経験教育:幼稚園、小学校の時期を中心。子供たちにいろいろなことを経験させ、その中で人間力と学力を養っていく。
経験教育の具体例=友達との鬼ごっこ、面白い大人との会話、読書、家族旅行、博物館の見学、折り紙、パズル、楽器の演奏、キャンプ、川遊び、昆虫採集・・・親が上手くお膳立てしてあげ、子供の成長をサポートする。
国語:本を買うお金を惜しむな。本=脳にとっての食費。小学校中学年までは何でもOK,マンガも含め。高学年から名作に触れさせる。食卓にさりげなく置いておく。
頭のいい子は、共通して国語力がある。
数学:親子で、魔方陣、数独、ナンバープレースなど、算数のパズルをやる。
理科:科学館や自然体験を体感させる。これって何?という好奇心を育てさせる。ペットの飼育が最高の自然観察。
経験教育はさりげなく。親のヤル気と子供のヤル気は反比例する。自由にやらせる。使い方にマニュアル通りさせない。壊れてもいいくらいの気持ちで。子供が興味をもったことは徹底的に好きにやらせる、安全に。
子供の学力は親、家庭環境によって大きく左右する。
今でゴロゴロ寝っ転がって勉強しててもいい。うるさい環境でも勉強できるようにする。
本をあちこに配置。ソファの横(新聞、雑誌)、居間の床、トイレ、ベット(cdプレーヤー、本、朗読のcd、読み聞かせ本)、テレビ(地図帳、DVD)、食卓(辞書、新聞)等々子供の目に付きそうなところ。
語彙力のつくマンガ=伝記マンガ、歴史マンガ、
親は子供の管制塔であれ。ヤル気があればほっておいても勉強する。親は子供をコントロールはできない。
子供が興味を持ったことを思う存分やらせる。=覇気のある子になる。
小学校2年生までは、しつけより自由を優先させる。しつけてもすぐに忘れてしまい、効果的ではない。
子供は親の言葉ではなく、行動から学ぶ。
英語を本格的に学ぶのは中学・高校が中心。幼稚園、小学校は必至にはやらせない。遊びのひとつ、軽く触れさせておく。 -
著者は東進ハイスクール、四谷大塚NETで20年以上に渡る指導を続けてきた英語講師の方。TOIEC990点満点、英検一級とのこと。知育について具体的な教材も含め語ります。
本書で一番良かったのは、家の中を「勉強テーマパーク」にしよう、という主張。いいですね。このようにすることで子供の興味が自然に勉強に向かうとのこと。「勉強テーマパーク」、楽しそうですね。工夫していきたいところです。
そして次に印象的なのが、著者は英語講師であるが、過剰な早期英語教育に否定的であること。幼いころはまずは国語力を磨けと。確かに、第二か国語の限界は母国語の限界を超えることはないでしょう。日本語でいまいちな文章しか作れない人が英語で素晴らしい文章を作れる、というのはないでしょう。この日本語能力、あまりクローズアップされていませんが、非常に重要だと思います。日本人であれば日本語で日常会話ができるのは当たり前ですが、ビジネスで要求されるような主張を論理的に伝えることやわかりやすい文章を書くといったことになると非常に個人差があるのが現実です。これは会社で仕事をしていると痛切に感じるところです。いまいちな日本語しか書けない人は英語になっても同じでしょう。 -
国語力(ことば)がすべての基礎ということは納得した。
生活、旅行、あそびを工夫するとか、経験させることで
学んでいくというのは、実践してみたい。
子供がある程度の年齢になったら
科学館とか名所、史跡などに連れていこうと思いました。 -
親はさりげなくアプローチ。気づかれないように勉強させるように仕向ける。
子どもに必要な力は、学力と人間力。
経験学習は大切。
子どもに勉強しろと言うよりも、まず親が勉強している姿を見せるほうが効果的。
安河内先生の学力観、教育論が随所に。他の著書を読んでいる人なら聞いたことの話も多いですが、親という立場に立った本です。