誰でもまねできる 人気講師のすごい教え方

著者 :
  • 中経出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784806138624

感想・レビュー・書評

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  • わかりやすくてよい思いました。カーネギーもそうでしたが、たくさん練習をして工夫を重ねていくとのところ、ビデオにとってみてみるなど、基礎というか、納得しました。

  • 人前で話す時には本当の自分をさらけ出すことが自分に自信を持てることにつながるのだと感じた。そうでなければ最も大事な「熱意」は伝わらないのだ。また、人に良く思われたいという気持ちが自分への自信を喪失させ、緊張を生む気がした。

  • 序 章 講師として必要な心構え

    第1章 講義は事前準備で9割決まる

    第2章 どんな人でも引き付ける話し方

    第3章 理解を200%深める方法

    第4章 講義中ずっと集中させる方法

    第5章 ありがちなピンチを切り抜ける方法


    1.全体の20%を味方につける
    最初から全員に満足してもらおうと考えるのではなく、少なくてもいいので絶対的支持者を集めることが先決です。
     そのためには、無難な講義をするのではなく、自分らしい表現であなたの気持ちを直球で伝えること、歯切れの悪い表現ではなく言い切ることが重要です。
     これができれば、コアなファンが中立層を巻き込みながらあなたのことを応援してくれるようになります。


    原稿は話し言葉で
     とにかく短い言葉で、話す順序なども関係なくドンドンと書き出す。そして必要なこと・不必要なことを峻別、残ったリストを並び替えて話す順序を決定。話す骨組みが決まったあと、1つ1つのリストに具体的な文章を肉づけしていきました。
     いったん完成した原稿を見ながら声を出して読んでみると、書き言葉と話し言葉でかなりの違違いを感じます。このときに、違和感がある部分をすべて話し言葉に修正します。


    3.最初と最後を徹底的に練習する
     やはり最初が一番緊張します
    。出だしでつまずいてしまうと印象も悪くなりますし、うまく波に乗れません。よって、まずは「最初の1分」をとことん練習してください。練習の大半はこの最初の1分に使うといっても過言ではありません。
     そして、次に練習しなければいけないのは、最後の締めくくりになります。


    リズムをつけて情報供給量を増やすために話すスピードを上げる
     そしてたどり着いた答えは、「簡単な内容についてはスピードを上げること」と「テキストや資料の文章を読む場合はスピードを上げること」でした。
     簡単な内容までゆっくりと説明する必要はありません。
     専門的分野の難しい内容を説明しているときでも、小学校や中学校レべルのことや分かりやすい事例を使いながら説明することもあります。
     そのときは、思い切ってスピードを上げても聴衆の理解力は落ちません。

    行動させることで場を引き締める
    「はい、いいですか。いまから私の指示するとおりにしてくださいね。まずAテキストを机の右側に置いてください。で、次にBテキストを机の左側に置いてください。はいOKです! では、講義を進めていきますね」
     この指示により、だらけた雰囲気から短時間で講義を聞く姿勢へと導くことができました。
     場を引き締めるときのポイントは、的確な指示を出し、行動させることです。


    ■6.テンパってしまったら両足の親指に力を入れる
     ちなみに私は落ち着きを取り戻せるように、息をゆっくり吐きながら両足の親指にぎゅっとチカラを入れて「大丈夫! 大丈夫!」と自分に暗示をかけるようにしています。
     足の親指は頭に関係しているツボがあるといわれ、この部分に刺激を与えると脳の疲れを取り去ることができるそうです。


    ■7.参加者の視線が気になったら、目を合わせず5方向に顔を動かす
     この方法は、意識的に決めた方向に向かって、一定の周期で顔を動かすだけです。一人ずつつ見るのではなく、その方向を向いて、ぼんやりとひとかたまりの参加者を見るという感じです。
     見る方向は、左後ろ、右後ろ、真んなか、右前、左前の5つになります。(中略)

     これだけで、参加者は自分を見てもらっているという錯覚を起こします。


    冒頭でも書いたように、本書は多田さんが実際に専門学校で講義をしながら身につけたテクニックが満載でした。

    上記の抜き出し方だと、横断的なので分かりにくいのですが、実は各章のそれぞれのテーマごとにポイントが列挙されているという。

    例えば、上記ポイントの3番めの「最初と最後を徹底的に練習する」というのは、「細心の実践形式練習法」の「本番で成果を出すための6つのポイント」から抜粋したもの。

    他にも「ボキャブラリー4段階増幅法」ですとか、「休憩時間に実践したい5つの心得」「抑揚をつけるための5つの方法」と言った具合に、ホントなら、個々のテーマごとに記事にしてもいいくらいの充実振りです。


    ◆その「抑揚」に関しては、上記ポイントの4番目に1つだけ挙げましたが、私自身が新入社員教育の講師をする際には、最も意識したことでした。

    私の場合は、単純に「話すスピード」だけを意識していたため、話の内容に関係なくスピードを変えていたんですが、なるほど上げていいところとそうでないところがあるんですね(今さら)w

    この抑揚をコントロールすると、「受講者の居眠りを防ぐ」効果があるので、特に「退屈な内容」を話す機会のある方はご留意頂きたいところ。

    本書には、それ以外に4つの方法が掲載されていますので、合わせてご確認を。


    ◆なお、今回は当ブログの読者さんの傾向から、「人前で話す」場合に有益なポイントを選んで挙げましたが、本書ではさらに1対1で個別に質問や相談があった場合の応対方法についても言及されています。

    特に質問者が「知性優位型」なのか、「感情優位型」なのか、「行動優位型」なのかによって、「コーチング的応対」「カウンセラー的応対」「ティーチング的応対」を使い分ける、というのは目からウロコ。

    タイプの見分け方や具体的な応対方法については、本書をご覧頂くとして、やはり通り一遍の応対じゃいけないんですね(当たり前w)。

    この辺はさすが「3000人の指導実績」を誇るだけのことはあるな、と。


    ◆本書に関しては、実際に人前に立つことの多い某著者さんからも「役に立つと思う」とのお墨付きアリ。

    純粋なプレゼン本とは違いますが、「人にモノを伝えるためのテクニック集」としては、なかなかのクオリティだと私も思います。

    フツウに「黒板やホワイトボードを見やすく効果的に使う方法」なんてのは、会議でも使えますしねw


    プレゼンスキルを高めるためにも読んでおきたい1冊

  • 【星:3.0】
    「分かりやすい教え方」的な内容を期待していたのだが、声の大きさや板書の仕方などテクニック的なものが多かった。
    また、その内容も特に目新しいものはなかった。
    つまり、期待ハズレ。

    ただ、内容はあまりないが、著者の講師としての努力はすごいと思った。

  • 最初に概要のみを説明する
    平易な言葉や具体例を活用して噛み砕いて説明を加える 専門用語を用いて簡潔に説明する
    分かりやすくて、また読みたいなと思った

  • 構成、内容ともにイマイチ伝わってこない

  • Vol.133 言葉はいつ、どのように、生まれたのか?小説家VS神経生態学者。
    サブ本として紹介http://www.shirayu.com/letter/2011/000264.html

  • 経験談からくるノウハウ本。

    響くことは多くなかったけど、実際講師を頼まれたとしたら読み返したいと思いました。

  • 自分が社内研修の講師をよくやるので、その参考にと手に取った。しかし、そんなにスゴイか?と言うのが読了後に感じた最初の感想。ある程度、講師などの数をこなしていればだいたいやっているようなことがほとんどであり、大した技術を教えてくれるわけではない。これまで何度も講師をやっている人が、さらなるスキルアップを目指して読むような本ではない。これから講師を初めてやるとか、何回かはやったことがある、と言った人が読む分には参考になるかも。でも、最終的には数をこなすしかないだよなぁと…そこに行きつくような気がした。

  • 「人気講師の~」というタイトルですが、受講生を引き付けるユーモア等についてではなく、立つ位置、板書の仕方、心構えなど講義をするのに必要な全般的なことが書かれています。また講師としての一般的なマニュアルではなく、あくまで著者の考えで書かれているのが特長です。
    項目が多いため、一つ一つについては受講生が「なぜそう感じるのか」という心理学的な深い説明はされていません。

    眠そうな受講生に対してのアプローチのコツが参考になりました。

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