100円のコーラを1000円で売る方法

著者 :
  • 中経出版
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本棚登録 : 3012
レビュー : 530
  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784806142393

作品紹介・あらすじ

新人商品プランナー・宮前久美が挑んだのは、「Appleにできて日本企業にできない壁」だった。彼女は日本が抱える課題-「高品質・多機能。でも低収益」から脱却できるのか?コトラーからブルーオーシャン、キャズム理論まで1冊でつかめる。

感想・レビュー・書評

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  • 第2弾が面白かったので、遡る形で第1弾も手に取ってみました。
    といっても、エビカツでお世話になってる方からのレンタルです、感謝。

    で、今回題材となっているのはパッケージタイプの会計ソフトなのですが、
    物語終盤での、パッケージからSaaSへのサービス形態の変換も興味深く。

    - 『目の前のお客さんが言っていることは何でも引き受ける』という考え方だと、
      過当競争になって消耗戦に陥るだけです。

    - "ライフスタイルと自己表現、そして夢を売ること"と
      考えるのが市場志向、つまり顧客中心の考え方

    第2弾では、どちらかというと現場から一歩引いた視点のトピックが多かったのですが、
    こちらは、現場の営業&開発に近い視点からのモノが多いように感じました。

    - 言ったことしかしてくれない
    - 本来あるべき姿を提案してきたんです
    - カスタマー・マイオピアからの脱却が必要なんですよ

    最近シフトしつつあるとはいえ、システム開発の現場にいたことがある身としては、
    なかなかに耳に痛いフレーズがてんこ盛りでした。

    お客さんの要求を最適化するのがあるべき姿とは、まさしくその通りで、
    それは決して、無批判に全ての要求を受け入れる意味ではありません。

    - "顧客が望んでいて" "競合他社が提供できない" "自社が提供できる価値"

    「バリュープロポジション」、これを実現出来るようにならないと、今後厳しくなるんでしょうね。
    相変わらずに平易で読みやすく、それだけに内容がストレートに入ってきました、、ふむふむ。

    ちなみに、こちらでは題名となる"コーラ"も出てきます。
    原価を厳密にとらえると、"まったく同じ"にはならないと思いますけども。。

    なんにせよ、第3弾での展開が楽しみな感じになってきましたよっと。

    • naotomy0414さん
      読んでみたいけど、まだ読めていない本です!ますます読んでみたい!
      読んでみたいけど、まだ読めていない本です!ますます読んでみたい!
      2012/10/13
    • ohsuiさん
      読みやすくて面白かったですよっと!
      読みやすくて面白かったですよっと!
      2012/10/16
  • 著者は日本IBMの永井氏。
    マーケティング理論の基本に関して、小説風に書かれた一冊。マーケティングのとっつきにくい単語をストーリーの要所要所に散りばめて解説しています。

    顧客中心主義とは、「顧客の言うことを何でも引き受け、顧客の言いなりになる」ということではなく、「顧客の抱える課題に対して、自社ならではの価値を徹底的に考え、提供する」ということだという、筆者の考えは、自身が今後仕事をする上でも頭に入れておこうと思いました。

    マーケティングの入門書としては、非常に読みやすくおススメです。巻末に各章の参考文献も載っているので、より深く学びたい方はそちらを読まれてもよいと思います。

  • 古本屋に行くと必ずといってよいほど目にするビジネス書。
    タイトルに釣られて読んでみた。

    本書の物語は100円のコーラを1000円で売ることではなく,
    我の強い元営業部の女性・宮前久美が,商品企画部で新たに自社の会計ソフトを売り込むため,試行錯誤を繰り返しながらマーケティングについて学んでいくというものである。


    「お客さんの役に立つ会計ソフトを開発して提供すること」

    という久美の漠然としたコンセプトが,以下の

    ・キシリトールガムがヒットした理由
     (バリュープロポジションとブルーオーシャン戦略)

    ・スキンケア商品を売り込まないエステサロン
     (競争優位に立つためのポジショニング)

    ・新商品は必ず売れない?
     (イノベーター理論とキャズム理論)

    といった,大きく分けて10の具体的な事例とその背後にあるマーケティング理論を通して,どのように”マーケティング戦略”として進化していくかが描かれている。


    本書で読んだことをすぐに実践に活かせるという訳ではないが,本書から得られるマーケティングの視点は,普段はほとんど見えていない「あの商品はどうして人気があるのだろう」といったマーケティング戦略に対する興味・関心に繋がることは間違いない。

    〈巻末付録〉としてのマーケティング理論の参考文献一覧も役に立ち,これからマーケティングについて学ぼうという方にとっては良い入門書になると思う。

  •  本書の問い、「100円のコーラを1000円で売る方法」に対する直接的な答えは「モノ(商品)を売るのではなく、コト(体験)を売る」ということですが、そのためには「顧客のいうことを鵜呑みにして受け入れる姿勢(カスタマー・マイオピア)から脱却すること」が必要だといいます。本書は、カスタマー・マイオピアから脱却するための考え方を紹介している本と言っても間違いではないと思います。

     物語の主人公久美は営業部から商品開発部にきた強気な女性。顧客の言うことを聞けば良い製品ができると信じてやまない久美に対して、マーケティングに精通した与田が厳しい指導を加えてゆくという物語です。しかしまあこの久美という人物、行動力がすさまじい代わりにあまりに自尊心が高いというか、自己中心的というか……最後までこんな態度をとっていて、ほかの人がついてくるのかは気になるのですが……。

    以下、メモしておきます。

    ・事業をどのように位置付けるか?, p. 28
    (化粧品会社の例)
    製品志向……自社の事業を化粧品の製造販売と考える
    市場志向……自社の事業をライフスタイルと自己表現、夢を売ることと考える(=顧客志向)

    ・顧客志向とは何か, p. 65, 157
    顧客満足 = 顧客が感じた価値 - 事前期待値

    顧客のいいなり(カスタマー・マイオピア)の場合
    100 - 100 = 0

    ・バリュー・プロポジション, p. 105
    顧客のニーズを考える基本的な枠組み(のひとつ)
    1. 顧客が望んでいる価値であり、
    2. ライバルが提供できない価値であり、
    3. 自社が提供できる価値

  • 物語式でマーケティング戦略について書いた本。この手の本はいろんなものがあるが、理解しやすい反面、理論の真相が浅く、「わかった気になって終わり」という感じが否めない。個人的にはこの類の本は卒業としたい。この本については後輩が貸してくれるとのことだったので読んでみたのだが、読まなくてもよかった。

  • PDF
    マーケティング

  • 当初想定していたよりもだいぶ良かった。
    エッセンスをわかりやすく学べるのでマーケティングの基礎としては十分かも。
    カスタマー・マイオピア覚えた。

  • 「顧客のために」
    この言葉を付ければ、何でも許されると考えていたかもしれない。
    本書は、顧客志向の本来あるべき姿について
    小説仕立てで判りやすく教えてくれます。
    あくまでも基本編なので、興味を持った人は、
    巻末の参考文献を参照により深く勉強すべきです。

  • 三分の一読んだとこから、学べる

  • タイトルのコーラの話はいくら読んでも出てこない。
    会計ソフトを売る会社に勤める人達の小説で、しかも主人公の女子社員が不愉快なほど性格悪くて…何度読むのをやめようかと思ったことか(^^;)

    で、コーラはたとえ話で登場。164ページ目から約3ページで終わりw

    内容はわかりやすい。
    小説仕立てのマーケティング入門書で、巻末の文献も参考になる。
    カスタマー・マイオピアが蔓延している今の日本市場はこれでいいのか?という著者の意見にも共感する。

    しかし・・・タイトルに騙された気持ちは大きい。
    文中の言葉を借りると「失望して離れていく」感じだ。

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著者プロフィール

マーケティング戦略アドバイザー。1984年に慶應義塾大学工学部を卒業後、日本IBMに入社。マーケティングマネージャーとして事業戦略策定と実施を担当、さらに人材育成責任者として人材育成戦略策定と実施を担当し、同社ソフトウェア事業の成長を支える。2013年に日本IBMを退社して独立。マーケティング思考を日本に根付かせることを目的に、ウォンツアンドバリュー株式会社を設立して代表取締役に就任。専門用語を使わずにわかりやすい言葉でマーケティングの本質を伝えることをモットーとし、製造業・サービス業・流通業・金融業・公共団体など、幅広い企業や団体を対象に、年間数十件の講演やワークショップ研修を実施。著書に『100円のコーラを1000円で売る方法』(KADOKAWA )などがある。

「2018年 『マンガ これ、いったいどうやったら売れるんですか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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