100円のコーラを1000円で売る方法

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  • 中経出版
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レビュー : 536
  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784806142393

作品紹介・あらすじ

新人商品プランナー・宮前久美が挑んだのは、「Appleにできて日本企業にできない壁」だった。彼女は日本が抱える課題-「高品質・多機能。でも低収益」から脱却できるのか?コトラーからブルーオーシャン、キャズム理論まで1冊でつかめる。

感想・レビュー・書評

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  • マーケティングが楽しく学べる

  • ”営業現場を歩んできた主人公・宮前久美が、突然配属された商品企画部で師匠・与田からマーケティングを学んでいくビジネス小説。カスタマー・マイオピアが印象に残った。

    <読書メモ>
    ・バリュープロポジション(p.105)
     顧客が望んでいる価値 ∩ ? 競合他社が提供できる価値 ∩ 自社が提供できる価値
     ?顧客が望んでいて、
     ?ライバルが提供できない、
     ?自社が提供できる、価値

    ★「このコンセプトをもとに、実際の商品やサービスを開発し、プロモーション戦略やチャネル戦略、価格戦略に展開し、商品を世の中に送り出して、お客さんに届けることが必要です。そして何よりも重要なのは、ビジネスの結果を残すこと。ビジネスの結果は、顧客に価値を届けられたという証拠です」(p.130)

    ・「顧客に提供する価値を最大化するために、流通チャネルをどう考えるか、ということです」(p.139)

    ★カスタマー・マイオピア(Customer Myopia【近視眼】)
     目の前のお客さんが言っていることだけを鵜呑みにして、それにすべて対応しようとしてしまって、本当にお客さんが必要としていることに対応できておらず、長期的に見るとお客さんが離れていってしまう状態のことです。(p.158)

    ・値引きする場合は、他のお客さんでも納得できるような理由が必要だ。(略)問題は、お得意さんと一見さんを区別せずに値引いていることです。そういうのはお得意さんを裏切る値引きです。(p.163)

    ・100円のコーラを1000円で…(p.165-166)
     「普通に売っているコーラです。でも、今までの人生で、最高に美味しいコーラでした」
     (略)
     最適な温度に冷やされ、ライムと氷がついた、この上なく美味しい状態で、シルバーの盆に載ったコーラがグラスで運ばれてきた、とのこと。
     #リッツカールトン ルームサービス での 1,035円のコーラ。

    ・エブリデー・ロー・プライス戦略(p.169)
     コストを徹底的に下げて価格勝負する戦略は(略)市場リーダーにしかできません。市場リーダーというのは市場の中で1社だけ。世の中のほとんどの企業は本来、価格勝負をしてはいけないんです。(p.169)

    ★宮前さんが“リスク歓迎型”と言ったのは、ここのイノベーターとアーリーアダプターですね。両方足しても全体の 16% しかいません。リスクを取ってでも新商品を採用したい人たちです。そして“リスク重視型”は、アーリーマジョリティ以降の 84% の人たちです。
     (略)
     新商品の普及段階によって、その時点で売るべき見込み客と必要なアクションが変わります。実はこれが、戦略実現の正否を左右するんです。(p.193)

    ・“リスク歓迎型”にひととおり売った後に、“リスク重視型”のお客さんに売ることが必要です。この仕組みや順番を知らないと、いつまでたっても“リスク重視型”のお客さんは買ってくれません。両者の間には、“キャズム”と呼ばれる普及するための大きく深い谷があります。そして多くの新商品がこの谷を越えられずに、消えていくんです。(p.196)

    <きっかけ>
     Tさんおすすめ。”

  • ストーリー形式で話が進むため、マーケティング理論の難しい単語が並んでも、無理なく読み進めることができる。
    また具体例があり、分かりやすい。

    ヒューマンマイオピアから脱却するために、バリュー・プロポジションを徹底的に考えること。
    顧客の要望・自社の強み・他社の強みを理解し、その重なる領域を明確にすること。
    それがブルーオーシャンである。

  • マーケティングに関する本ですが、物語としてわかりやすく書かれており、普通の読み物としても面白かった。また肝心の内容は、普段エンジニアとして働いている自分にとって、新鮮な学びが得られるものだった。

  • マーケティングを物語で詳細に説明

    顧客の要望に100%答えても0点

    customer myopia
    →目の前のお客様が言うことだけを鵜呑みにしてそれにすべて対応しようとしてしまって
    本当にお客さんが必要としていることに対応できておらず長期的にみるとお客が離れる状況

    プロダクトセリングとバリューセリングを考える

    商品を売る際に間違えてはいけない
    イノベーター理論とキャズム理論
    革新性を最優先して購入する人、アーリーマジョリティ、世間に出た製品の評価がはっきりしてから買う

    物語形式で、わかりやすい構成

  • 大変分かりやすいマーケティングの本でした。
    『顧客が言うことは何でも引き受ける』という日本人の勤勉さが生み出した高度成長と同時に生み出した『過当競争』、“高品質なのに低収益”という皮肉な現状(^^;)
    本書を読んで、どう改善するか(ToT)

  • これは面白かった。すばらしい。

  • 古本屋に行くと必ずといってよいほど目にするビジネス書。
    タイトルに釣られて読んでみた。

    本書の物語は100円のコーラを1000円で売ることではなく,
    我の強い元営業部の女性・宮前久美が,商品企画部で新たに自社の会計ソフトを売り込むため,試行錯誤を繰り返しながらマーケティングについて学んでいくというものである。


    「お客さんの役に立つ会計ソフトを開発して提供すること」

    という久美の漠然としたコンセプトが,以下の

    ・キシリトールガムがヒットした理由
     (バリュープロポジションとブルーオーシャン戦略)

    ・スキンケア商品を売り込まないエステサロン
     (競争優位に立つためのポジショニング)

    ・新商品は必ず売れない?
     (イノベーター理論とキャズム理論)

    といった,大きく分けて10の具体的な事例とその背後にあるマーケティング理論を通して,どのように”マーケティング戦略”として進化していくかが描かれている。


    本書で読んだことをすぐに実践に活かせるという訳ではないが,本書から得られるマーケティングの視点は,普段はほとんど見えていない「あの商品はどうして人気があるのだろう」といったマーケティング戦略に対する興味・関心に繋がることは間違いない。

    〈巻末付録〉としてのマーケティング理論の参考文献一覧も役に立ち,これからマーケティングについて学ぼうという方にとっては良い入門書になると思う。

  • レビュー省略

  • カスタマーマイオピア。

    書店ではよく見かけていて、マーケティングにはここのところ強い関心がなかったので、素通りしていたのだが、今日ふと、ついにタイトルにつられて買ってしまった。ストーリー仕立てになっていて、1時間もあれば読めてしまう。

    正直、タイトルから期待したほどの刺激はなかったかも知れない。が、基本的なマーケティング理論をしっかりとおさらいできる。自分の知識や理解を振り返り、もう一度補強できてよかった。

    買うときに、ちょっと高いかな?という気がしたのだが、最後の付録に、本書で説明するマーケティング理論の原典が簡単に解説付きで紹介されていて(原典を記号的に羅列しただけではない)、必要であれば、さらにもっと本格的に詳しく勉強することもできる。とても丁寧だと思うし、それだけの情報を整理して、一冊の本にしてあるってことは、やはりしっかりと価値はあるかな、と納得。

    奥付を見ると第21版だった。なるほどね。良本だと思います。お勧め。

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著者プロフィール

ウォンツアンドバリュー代表取締役

「2019年 『売ってはいけない(仮)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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