100円のコーラを1000円で売る方法

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  • 中経出版
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本棚登録 : 3082
レビュー : 535
  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784806142393

感想・レビュー・書評

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  • 「顧客のために」
    この言葉を付ければ、何でも許されると考えていたかもしれない。
    本書は、顧客志向の本来あるべき姿について
    小説仕立てで判りやすく教えてくれます。
    あくまでも基本編なので、興味を持った人は、
    巻末の参考文献を参照により深く勉強すべきです。

  • マーケティングの基本がわかる一冊。新人商品プランナーの宮前久美を主人公に、小説調で進める物語の中で、本当の顧客中心主義について教えてくれる。全10章(本書ではRoundと表記している)の中で、それぞれ色々なマーケティング理論を紹介してくれて、主なものは以下の通り。

    Round1 市場志向の事業定義
    Round2 顧客絶対主義の落とし穴
    Round3 顧客満足のメカニズム
    Round4 マーケットチャレンジャー、コスト戦略
    Round5 バリュープロポジッション、ブルーオーシャン
    Round6 競争優位に立つためのポジショニング
    Round7 流通チャネルの構造と戦略
    Round8 値引き、Everyday Low Price
    Round9 コミュニケーションの戦略的一貫性
    Round10 イノベーター理論、キャズム理論

    この作品は、Round1から10まででストーリを展開しながら自然な流れを作ってくれて、Roundを追う毎に理解も簡単にさせてもらえる。今、Round1からの理論を書きながらストーリーを思い出せるくらい。細かい部分を振り返ったり詳細に学ぶには全体的に浅い本ではあると思うが、わかりやすくておススメ。

    Appleに関する本を結構読んでいたのでRound1〜3あたりは復習のような感覚で読めた。顧客に徹底的に合わせるのではなく、顧客が抱える潜在的な課題にしっかりアジャストするというのがよく分かる。AppleのWWDCでの基調講演などで感じるのは正にそれ。冒頭の数分でそれらを明確にしてくれて、他社の製品はそこに気付いてないけど彼らの製品がバッチリ解決しちゃうっていう流れ。

    自分も仕事をする上で、製品志向と市場志向というのを考えないといけないと思った。どちらも使い方やポイントがあって、効く場面というのは異なっている。意図せずにどちらかに寄ってしまうのは避けたい。

    Round8〜10あたりについては、勉強不足だったと実感した。Everyday Low Priceとは街中でも見たことがあったけど、その本当の意味を知らずにいた。価格設定ひとつとっても、そこには企業理念がしっかり現れているものだ。自分の扱う商品の価格をひとつとって考えると、それは数字だけを見れば「高い」「低い」という判断しか出来ない。しかし、企業理念をしっかり理解すればするほど、「何故高いのか」「何故低いのか」という観点から見ていける。

    そして、Cool Bizの話についても驚いた。自分が働き出す前くらいから始まったけど、その波及性や話題性は気にしたことが無かった。それくらい「当たり前」に思えるほどのものだから、Cool Bizの戦略的一貫性というのは想像をしているよりも素晴らしい成果だったのだろう。作中にもあったが「ビジネスの結果は顧客に価値を届けられた証拠」である。そう考えると、Cool Bizって凄いことなんだ。

    テーマがとても身近なものも多くあり、読んでいて新しい視点をもらえるきっかけになる一冊。

    全体的に読みやすく、しかも続きが出ています。
    更に、昨日本屋に行ったら漫画版までも!

    本書自体も結構ライトに読めるものですが、読書が苦手な場合は漫画からでもいいかもしれない。

  • 賛否両論あるかと思いますが良い本だと感じました。理由は以下です。
    ①ストーリーを通じてマーケティングを学べること
    ②巻末により詳細を学びたい人のため向けに本の引用が乗っていること

    ③マーケティングに詳しい人もおさらいになること

    製品志向、市場志向。顧客絶対主義の落とし穴。マーケットチャレンジャーの戦略。価格設定におけるコストの評価。コストのリーダーシップ。ブルーオーシャン戦略。流通チャネルの構造とチャネル設計顧客満足=顧客の感じた価値ー事前期待値。バリュープロポジション。プロダクトセリング、バリューセリング。コミュニケーションの一貫性。キャズム理論。カスタマーマイオピア。

  • 「100円のコーラを1000円で売る方法」と言いつつ、
    内容は全然違うものに感じる方もいるかもしれません。

    メインの題材はIT商品企画の一例で、
    それを使ってMBAの基本(初歩の一部?)を解説するようになっているようです。ケース化されているこういう本は、分かりやすく感じます。「もしドラ」のMBA版になるのではないでしょうか?(そんなことは帯ポップを見ればわかる・・・と言われれば分かるのですが・・・。)

    しかし、個人的にはMBA関連の内容についての分かりやすさ等に意識は行かず、ストーリーに入り込んでしまいました。
    そして、自分の仕事の仕方の間違いと非常に似た内容に頭を抱え、仕事のヒントをくれる上司先輩に感謝の気持ちがわいてしまうピントのズレッぷりを発揮していまいまして・・・。

    時間が経ったらもう一度読んでみようと思います。

  • 会社の後輩から借りた本です。
    面白かったので自分でも買いたいと思います。

    マーケティングの入門書的な本です。
    ストーリー仕立てで主人公とともに学習している感じになります。
    「カスタマーマイオピア(顧客が言うことは何でも引き受ける)」からの脱却が重要ですね(なかなか難しい点もありますが)。

    以下は、気になったポイントです。
    ①「顧客満足=顧客が感じた価値-事前期待値」 なので、顧客の要望に応えているだけでは、0点である。
    ②バリュープロポジションを明確にする(「顧客が望んでいて」、「競合他社が提供できない」、「自社が提供できる」価値を明確にする)。
    ③イノベーター理論とキャズム理論は、顧客の行動を教えてくれる。

  • マーケティングを題材にした新人商品プランナー宮前久美の奮闘記。

    ただただ顧客の言いなりになるだけの
    ”顧客絶対主義”は結局売れないだとか
    新商品の売上の鍵が
    リスク歓迎型と
    リスク重視型の2通りある顧客に対する戦略を練っていく必要があるなどの
    マーケティングの理論を
    物語形式でわかりやすく説明しています!

    あと個人的に
    宮前久美の個性的キャラクターが好きですww

  • ■マーケティング
    1.顧客満足の式:顧客が感じた価値ー事前期待値=顧客満足
    2.キシリトールを歯科に認めさせたのは、虫歯にならないために歯医者に行くというビジネスモデル。虫歯になる人は日本全体の1割にすぎない。
    3.ビジネスの結果は、顧客に価値を届けられたという証拠です。
    4.カスタマー・マイオピアからの脱却が必要。

  • ストーリー形式で話が進むため、マーケティング理論の難しい単語が並んでも、無理なく読み進めることができる。
    また具体例があり、分かりやすい。

    ヒューマンマイオピアから脱却するために、バリュー・プロポジションを徹底的に考えること。
    顧客の要望・自社の強み・他社の強みを理解し、その重なる領域を明確にすること。
    それがブルーオーシャンである。

  • マーケティングを物語で詳細に説明

    顧客の要望に100%答えても0点

    customer myopia
    →目の前のお客様が言うことだけを鵜呑みにしてそれにすべて対応しようとしてしまって
    本当にお客さんが必要としていることに対応できておらず長期的にみるとお客が離れる状況

    プロダクトセリングとバリューセリングを考える

    商品を売る際に間違えてはいけない
    イノベーター理論とキャズム理論
    革新性を最優先して購入する人、アーリーマジョリティ、世間に出た製品の評価がはっきりしてから買う

    物語形式で、わかりやすい構成

  • カスタマーマイオピア。

    書店ではよく見かけていて、マーケティングにはここのところ強い関心がなかったので、素通りしていたのだが、今日ふと、ついにタイトルにつられて買ってしまった。ストーリー仕立てになっていて、1時間もあれば読めてしまう。

    正直、タイトルから期待したほどの刺激はなかったかも知れない。が、基本的なマーケティング理論をしっかりとおさらいできる。自分の知識や理解を振り返り、もう一度補強できてよかった。

    買うときに、ちょっと高いかな?という気がしたのだが、最後の付録に、本書で説明するマーケティング理論の原典が簡単に解説付きで紹介されていて(原典を記号的に羅列しただけではない)、必要であれば、さらにもっと本格的に詳しく勉強することもできる。とても丁寧だと思うし、それだけの情報を整理して、一冊の本にしてあるってことは、やはりしっかりと価値はあるかな、と納得。

    奥付を見ると第21版だった。なるほどね。良本だと思います。お勧め。

著者プロフィール

ウォンツアンドバリュー代表取締役

「2019年 『売ってはいけない(仮)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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