がんばらない生き方 (中経の文庫)

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  • 中経出版
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レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784806143086

感想・レビュー・書評

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  •  皮肉満載の池田先生による人生指南書。先生の御著書はいつ読んでもスカっとする。

     ノンビリとした文体からいきなり社会や政治に対して発するキツい一言を見逃すべきではない。普通ならそうした遠吠えで終わるのだが、池田先生の場合は具体的な行動指針を示す。それは大げさな示威や抗議といったものではなく、普段やっているようなことをほんのちょっと軌道修正するだけというもの。今の世の中こうした日常的ゲリラが最も効果的である。

     かつては、こうした「がんばらない生き方」が普通であり、推奨すらされたのではないかと思う。しかし、金銭や物の流通に依存しきっている現代では当事者の生き方など知ったことではない。数字が上がればそれでよし。それに貢献する人間だけに「まともな生き方」を提供しましょう。「がんばらない人間は許さない」こうした風潮に抵抗する最良の方法は淡々と自分の欲望に正直になること。ここから始めたい。現状のシステムが人間の本質に合っていないことはいずれ明らかになるだろう。

  • 池田清彦氏によるエッセイ。世の中はイイカゲンに成り立っているのだから、あまり頑張らず、もっと「ほどほど」に生きましょう、というようなことが書かれている。ただ、他の書籍のような舌鋒鋭い池田節を期待してしまうと、ちょっと物足りないかもしれない。「死に対する純粋な恐怖は、健康人の特権」というフレーズには、目から鱗が落ちた。

  • 世の風潮通り、仕事で自己実現する必要はない。

    確かにそうだと思った。
    好きなことを仕事にできるのは幸せなことかも知れないけど、そうでないからといって幸せでない、ということはない。
    仕事との関わり方も自分で決めていける。

    それは、仕事だけでなく。

  • これこそ、俺が望んでいた
    本屋にあふれる自己啓発本
    を否定する本だ!

  • 世間の価値観に振り回されたり見栄を張ったりして生きることないんじゃないの、という趣旨の本。こんなフツーのことを書くだけでお金が貰えるのはいいなぁ、と思いつつ、最近はやたらと不安を煽るようなメディアの喧伝が多いから、逆にこういう指南書?の需要は多いのかもしれないとも思う。
    子どもは遊んでやりゃ育つ(熱心に“子育て”しなくてよい)、みたいな記述があって、「それってでも心身とも健康である前提の話だけど、そうじゃない場合は?」というところぐらいだったかな、揚げ足取れそうだったのは。まあ、一般で言うところの障害者の扱いってナイーブな問題だし、この本はそこに踏み込みたいわけじゃないから、詳述してないだけかね。
    一言でまとめると、世間に沢山いるごくフツーの人向けにごくフツーなことを書いた本、と。

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著者プロフィール

1947年、東京生まれ。東京教育大学理学部卒業、東京都立大学大学院理学研究科博士課程単位取得満期退学。理学博士。生物学者。早稲田大学名誉教授。構造主義生物学の立場から科学論・社会評論等の執筆も行う。カミキリムシの収集家としても知られる。著書は『ほんとうの環境白書』『不思議な生き物』『オスは生きてるムダなのか』『やがて消えゆく我が身なら』『生物にとって時間とは何か』『真面目に生きると損をする』『正直者ばかりバカを見る』『いい加減くらいが丁度いい』『生物学ものしり帖』など多数。

「2020年 『本当のことを言ってはいけない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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