- Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
- / ISBN・EAN: 9784806145585
作品紹介・あらすじ
百人一首に詠まれた土地の古地図や古絵はがき・古写真と現在の様子を比較しつつ解説。観光や机上の空想旅行をする際にとっても便利!トリビア満載。
感想・レビュー・書評
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百人一首には風景を詠んだ歌がたくさんあります。
それらがどんな場所であり、現在のどのあたりであるのか。
その疑問に対して古い絵はがきなどで紹介して、現在との対比に
よって変わってしまった風景を偲ぶ一冊です。
例えば大津駅の近く、逢坂山という山があります。
ここは百人一首にはおなじみの場所ですが、今も良い雰囲気を
出していて、訪れたい場所として紹介されています。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
オールカラーの文庫本。
写真や彩色絵はがきで、歌に関連する場所の現在と過去を比較できる。また、地図や系図もふんだんに掲載されており、百人一首の資料集として重宝する。 -
百人一首についての本は多いけれど、文庫版でこの情報量はすごい!
修辞の解説や歌意、歌人の紹介などは言うに及ばず、読む上で知っておきたい有職故実なども押さえられている。
最近はやりの競技かるたのためのルールや決まり字などを整理したページもある。
この本の特色は、ビジュアル面の楽しさにもある。
まず、オールカラーの美しさ。
それから、筆者のコレクションでもある百人一首の画面が紹介されている。
光琳かるたの模写は少々しょぼいけど・・・
明治~昭和初期あたりに大量に流通したかるたは、美術品ではないだけに普段目にすることも少なく、興味深い。
最後に、これも筆者のコレクションと思われる、昭和戦前期までの絵はがきや観光絵図などがふんだんに使われていること。
歌枕となる場所には筆者が足を運び、取材しているようで、絵はがきの明治~昭和の頃と今の様子が対照されているところもあり、旅をしているような楽しさがある。
藤原実方の奥州赴任が、藤原行成への乱暴を原因とする左遷だという俗説をそのまま記すなど、内容には「?」が付くところもあるけれど…
ともかく、これだけの情報量をよくぞここまで詰め込んだ、と讃えたい。 -
文庫ながら百人一首に関する情報量満載。フルカラーで見ているだけでも楽しくなる。「今昔散歩」のタイトル通り、作品ゆかりの地について詳しい。随時挿入される彩色絵はがきや古地図がその地のイメージを膨らませてくれる。
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小さな文庫に情報量が半端なく盛り込まれている。つくり手が非常に楽しんで作っていることが分かり、こちらまでなんだかウキウキしながら読める。
これで、この値段なんだからかなわんわ~。