君は、世界を迎え撃つ準備ができているか?

著者 :
  • 中経出版
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感想 : 73
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784806145738

作品紹介・あらすじ

圧倒的なバイタリティを持ち、世界を舞台に活躍する著者が、「世界を知り、最悪を想定し、準備をした者だけがこの社会で戦える」を合言葉に若者達に向けて海外でも通用する人間になるための行動原則を伝える一冊。読むと、今すぐ動き出したくなる自己啓発書!

感想・レビュー・書評

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  • おそらく1月に読んだ本の中でマイベストになろうと思われる一冊。
    これを読まずして、何を読む?というくらいにイイ本です。

    これから差し迫ってくるであろう本当の意味においての
    グローバル化に対して僕たちがどのように対応すべきか?、
    そのヒントがこの本の中には詰まっています。
    決して簡単なことではない、
    でもやらなければ死や衰退が待っています。。

    そうならないためにも、著者は「準備」の大切さを説いています。
    英語、古典、健康、タイムコスト…気にすべきことは膨大で、
    決して生易しいものではありません。
    しかも、(それらの能力は)あって当然のモノ、
    言い換えると、あくまで単なるスタート地点で、
    そこからが勝負という厳しい世界です。

    それでも、この本を参考に準備をして、
    迫り来る危機に対応するのか、
    それとも安穏と生活し気がつけば
    這い上がれないくらいの谷底に落ちているのか、
    選ぶのは自分自身。僕は前者になりたいと切に願います。

    この本が好きな人は、是非「君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?」も!

    ※君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?
    https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4838724462#comment

  • 本書を手に取ったあなたが、『まだ自分の限界を感じたことがない学年トップ成績のティーン』なら、本書をバックパックに入れて世界に旅立てば良い。

    もし僕のような、スイモアマイモ、自分の人生のサイズ感も知っている大人ならば、本書を読み進める内にスネ夫の自慢話に付き合わされてるような気分になるかもしれない。別世界過ぎるよ、と。

  • オーディオブックにて視聴。

    失礼ながら田村耕太郎氏のことはこれまで存じ上げなかったが、なるほど長らくグローバルに活躍されている方が、自らの経験に根ざして「準備」の大切さを説いている本書は、かなり耳に痛い。

    僕のいる通信系のシステム業界でも、グローバル化の波は容赦なく迫っている。お客さんは日本人でも、グローバル調達で競合他社が海外だったり、規格や標準は全て英語で書かれている。海外の開発部隊と一緒に開発することは日常茶飯事だ。

    そして、今、自らの「準備不足」を痛切に感じて居る。

    Plan for the worst.Hope for the best.
    (最悪を想定して準備する。最大限の準備をした上で最善を期待する)

    本書を貫く姿勢だが、兎に角この本は色んな角度から「準備」の大切を説く。
    いくつかポイントを書き残しておく。
    (オーディオブックを聴いた記憶から書き起こしているので、過不足あり)

    ・英語はできて当たり前
     ⇒目標はTOEFLにすべき
     ⇒読むのに飽きたら書く。沢山書くことが話す力になる。
    ・「リベラルアーツ」を身に付けよ
     ⇒古典を読むべし
     ⇒宗教や歴史の知識を付ける
     ⇒センスの良い場所に行ってセンスを磨こう
    ・身体を鍛えよう
     ⇒海外ではマッチョがモテる
     ⇒健康が全ての資本であり、成果の源泉
    ・考える力を身に付けよう
     ⇒人の10倍考えて、考える力を付ける
     ⇒考える材料の知識を付けることを大事にする
     ⇒考えるフレームワークを身に付ける
    ・正しい情報を仕入れる仕組みを作る
     ⇒海外の英語メディアをクロスチェックする
     ⇒各地に信頼できる知人を作る
     ⇒メディアは盛るので、どれぐらい間引くべきかを常に考える
    ・自分の能力をマネタイズする力を付ける
     ⇒ブログを書くことも有効

    数ある仕事の中では、グローバル化しないものもあると思う。しかし、様々な業界でグローバル化は着実に進んでいるし、縮小する日本市場の中で生き残りを賭けて海外に進出する企業は、今後も増え続けるだろう。

    日本では詰め込み教育、受験戦争は過去の物となったが、世界ではかつての日本以上に詰め込み教育、エリート教育が行われている。今後、僕らは否応無しにそういったグローバルな人材と対峙し、競争をする必要に迫られる事になる。

    できればこの本はこれから社会に出る世代に読んで貰いたい。僕ら世代の多くは、今将にグローバル化の波にさらされながら、準備不足を埋めに掛かっているが、同じ轍を踏む必要はないだろう。

    学生時代に、リベラルアーツと自分の専門分野の知識をしっかりと身に付け、語学力を磨いておくことで、不要な苦労を避け、一段高い活躍ができることだろう。

  • ネットでサマリ…というか目次だけ読んで共感しまくり、これは読まないと!ということで即買い〜そして読む。
    これから世界は、日本は凄まじい勢いで変わっていくよ!(根拠はデータから)
    だから準備せよ! 英語、教養、感性、共感力、身体…強化すべきものは沢山ある!(著者の実体験や、海外動向から)
    といった内容になっています。(賢い人はとっくにやってきてることばかりなのでしょうが…)

    本書はグローバル化前提。その是非を論ずるものではありません。
    個人的にはグローバル化にネガなんですが、もう止まらないでしょうし、昨夜も日本の2013年春分のホロスコープチャートを読んだら「もうそれで確定だから」みたいなことが書かれていたので、それを止める方法を考えたりしている場合ではなく、僕みたいな半端な学歴と実績の人間は準備を加速しないとヤバそう…。まもなく40代、50代に突入する人たちも対象になるのは勿論、僕らの子供世代は当然対象になわるけで、僕らはここに書かれているようなことを実践し、子供にも教えたり誘導してあげることが必要だと感じました。(この本は10代が読むべきとも思う)

    僕は想定することが得意な方でしたが、最悪を想定しすぎるのかなぁ…と疑心暗鬼になっていました。が、この本でやはり最悪想定は◯と判断しました。それは歴史が語っていますし、最悪を想定しそれに備えた方が良いに決まっている。備え項目は自身を成長させることばかりなので何一つ損はないし。(注意すべきは、それをネガティブに表現しないこと、かな)

    新月のタイミングでこれを読み終えたこともあって?今後への取り組み方が更に絞り込めた一冊となりました〜。

  • 自分がもう少し若いころに出会いたかった本ですが、何事も遅すぎると言う事もないのでしょうか。

    タイムコストを意識すると言う考え方が、自分の中で大切だと思いました。
    それによって、目的意識が感化されたと思います。相手のそれを考える事も大切なのですね。

    自分の考えやまわりの考えに流されないように反対の意見の「心に悪魔の代理人」を持つことも大切だと思いました。それと対話できるように、教養や健全な批判精神を身につけることが必要ですね。そうする事で、経験や知識の蓄積から判断材料を引き出し、瞬時に結論を引き出す直感力にもつながりそうです。

    何をしたいか、迷っていたり、心構えを確認するには、良い本だと思います。

  • 一貫して、様々なことに対して準備をすることが重要であると書かれていた。この1冊で君ワクと同様に全てのことに対してやる気が湧いてきたのだが、特にChapter2のタイムコスト意識を持つことの重要性、世界の宗教や科学に対する知識を付けることが大切であることを説いていた所が強く印象に残った。
    タイムコストを意識することで自分の今まで気付かなかった無駄な時間というのを冷静に判断でき、省ける。これは今の自分にとってとても重要だと思う。ここの部分は常に意識しておきたい。
    そして、世界の宗教や最先端科学、スマホや様々なテクノロジーに対して知識を蓄えておくことは本当にこれから大切になっていくんだなと痛感した。
    本の中で紹介されてるいくつかの文献のなかからいくつか選んで、これらのことに対する知識を少しずつ深めていきたいと思う。
    あとはやはり行動するだけ。徐々に徐々に。常に意識しておこう。読んで良かった。

  • 勉強に加えて、スポーツ、チャリティー、音楽芸術にも取り組む。これらの活動を忙しく行いながら、時間管理術を身につけ、自分のスタイルや長所を見つけていくのだ。強烈な詰め込み教育の中で初めて、真の個性や創造性やリーダーシップが獲得できる。グローバル企業や世界各国の政府の幹部はこういう教育を身につけた連中ばかりである。

    〈1〉まず人の10倍(10回)は考えろ。粘り強く考えろ
    〈2〉考える材料である知識をつけよ。知らないことは恥ずかしいと思え
    〈3〉知識の中でも、カギとなる数字は正確に記憶せよ
    〈4〉考えるフレームワークを体得せよ

    空気を読んで、何も自分で決めず、責任も取らず、結束しているつもりで待っていても、どこからか助けが来るようなことはない。自らがムラ社会の中で殺してきた、「自立・責任・決断」をやっていかないといけない。バラバラにされた一人一人が厳しい世界と対峙せざるを得ないのだ。

    この統一ロシアは、プーチンの長期政権を実現させるために、自民党をモデルに設計された政党だ。彼らは「50年以上も政権に君臨してきた自民党が選挙で負けた」ということに大きな危機感を持ち、その要因を非常に知りたがっていたのだ。
    私は「国民より党や派閥を重視した印象を残してきたこと」が敗因だと説明した。
    プーチンはそれを受け、地元サンクトペテルブルグで初めて開催した党大会で「我々は党のために政治をしない。そんな政党ならなくしてしまったほうがいい。我々は国民のためにあるのだ」と会場がびっくりするような演説をして大喝采を浴びていた。

    直感とは、何も考えずに判断するのではなく、自らに蓄積したあらゆる経験から判断材料を引き出し、それを瞬時に使って結論を出すことだ。

    議論の中で、エールやハーバードの教授たちが指摘したポイントが、彼ららしくてとても考えさせられた。
    彼らはこう指摘した。
    「日本を初め東アジアの儒教文化の中では、先輩研究者の研究の欠陥を突いたりケチをつけたりといったことができないのではないか?先輩や師匠の研究成果に面と向かってチャレンジできないから、イノベーションが起こりにくいのではないか?」

    ある日、お父さんと二人きりでドライブする機会があった。そこで私を親身に心配してくれたお父さんが優しく厳しい内容の話をしてくれた。
    「君はまだ若い。君が活躍する頃、世界はもっと繋がっていく。ヨーロッパだって言われているように統合されるかもしれない。そこで使われる言葉は英語だ。欧州に比べてアメリカの力がますます増してくることになるが、この流れは変えられない。君の英語力ではこれからの時代、世界で活躍できない。スイスみたいな小国は仕方がないが、日本のような大国でも英語でビジネスをやるようになる。若いうちに英語はもっと勉強しておきなさい」

    「人生は短いと嘆く人間は多いが、それは、その人が短くしているからだ」とセネカは言い切る。「無意味なことにかまけていると、人生などあっという間に過ぎ去ってしまう、自分自身と向き合おうともしないで、年老いてから、まっとうな生き方をしようとしても手遅れなのだ」と辛らつだ。

  • 【グローバル志向の方へ】

    話題の本だったんで読んでみました。
    著者の田村耕太郎さんは世界で活躍されているビジネスマンということで、世界と日本の働き方の常識の違いが紹介されています。
    最初から最後まで一貫している主張は、「最悪の事態を想定して準備をすること」。

    世界のどこの国が今後主要になっていくのか。
    どういう人材が求められるのか。
    スペシャリストとリベラルアーツの関連性
    などの話によって構成されています。

    これから世界に出てバリバリ働きたいって方や今の自分に迷っているという方にはオススメの1冊です。

  • 準備の大切さを解いている本。
    まず冒頭に「常に最悪を想定せよ。最悪を想定することと願うことは違う」と。あれ、どっかで聞いたことあるな。キャッチャーやってるときに聞いたことがあるような気がする。
    twitter見てると日本の危機を煽るツイートを目にはするけど、日本にずっといるだけじゃ最悪の事態に向かってることに気づかないですよね。ぬるま湯に浸かってるってよくいうけど。

    あと考え抜け、とか科学の知識を持て、とかってのはルーティンにしたい。自分の仕事が変わってひしひし感じているところだったので。
    まさかのプログラミングについても言及されていた。オブジェクト指向がトレンドだと。

    最近身体を鍛えるのも毎日できてないな(´・ω・`)朝型も去年ほんの少しだけやったのにやっぱりできないな(´・ω・`)
    自分のやりたいことがこの本に凝縮されてる。できてるかというと別だが。ほんとに人生何事も準備だよね。ほんとに。。

  • 今、そしてこれからの日本人にとって必要な準備の大切さを教えてくれる本。また、著者が世界を体験しているからこそ、その実体験を踏まえた説得力ある文体となっている。

    世界にうってでていくために準備すべき課題は多岐にわたるが、限られた時間の中で何を捨て何を選んでいくのかが今後の自分にとって大きな課題となる。まずは自分の立ち位置・現在の状況、そしてこれからのありたい姿を考えた上で、だからどうするのかということを考えていくべきだろう。加えて、会いたい人も、読みたい本も、やりたいことも、と欲張りだからこそ、それを効率よくやってくためには何よりも準備が大事になってくる。終わってから後悔しないためにも、自分のできる準備を一つ一つこなし、一貫した行動原則とぶれない軸、そしてポジティブな気持ちで日々を過ごしていきたいものである。

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著者プロフィール

田村耕太郎(たむら・こうたろう)

国立シンガポール大学リークワンユー公共政策大学院 兼任教授
米ミルケン・インスティテュート フェロー/一橋大学ビジネススクール 非常勤講師

早稲田大学卒業後、慶応大学大学院(MBA)、デューク大学法律大学院、イェール大学大学院各修了。オックスフォード大学AMPおよび東京大学EMP修了。

証券会社社員、新聞社社長を経て、2002年に政界入り。10年まで参議院議員。第一次安倍政権で内閣府大臣政務官を務めた。日本人政治家で初めてハーバードビジネススクールのケース(事例)の主人公となる。

その後、イェール大学研究員、ハーバード大学研究員、世界で最も多くのノーベル賞受賞者(29名)を輩出したシンクタンク「ランド研究所」で唯一の日本人研究員を歴任。他、米国、シンガポール、イスラエル、アフリカのベンチャーキャピタルのリミテッド・パートナーを務める。

「2023年 『地政学が最強の教養である』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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