農!黄金のスモールビジネス

著者 :
  • 築地書館
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本棚登録 : 195
レビュー : 17
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784806713364

作品紹介・あらすじ

サラリーマン人生は時代遅れ…?発想を変えれば、農は「宝の山」!!これからの「低コストビジネスモデル」としての「農」を解説した本。

感想・レビュー・書評

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  • 良いです。本当に、ニッチの企業家の話しを聞いているみたい。

    ・お米の生産労働制は低くない。時間当たり2000円の売り上げがある。だが、経費を引くと、百姓の手元には160円しか残らない。どこかで誰かにピンハネされている。おそらく機械屋だろう。

    ・冬眠中十分に濃縮された養分で枝の一番先端の目が最初に膨らみ、発芽する。発芽して葉が開き始めると、その葉はいち早く光合成してその養分も利用して芽の成長を早める。するとこのタイミングで先に発芽した枝は驚くべきことをする。下から送られた養分の流れを逆にたどって、ほかの芽は目を出さなくていいよ、という信号を送るのだ。
    百姓である私はどの芽も平等に伸びてぶどうの実をつけてもらわなければならない。結果の平等が必要なので、独占禁止法を発令する。先端三芽より元の芽先にキズを入れ、「発芽禁止」信号が届かないようにする。その後先行して発芽した2、3芽をすべて切り落とす。我が家の独禁法違反は全員死刑である。
    ここでさらに別の微妙な問題が生じる。それまで先端の葉からの水分の蒸散によって勢いよく養水分を引っ張り上げていた先端の新しい枝を切り落とした途端、ミクロ経済対処の結果、マクロ経済が失速する。どうやら多少の不平等はあってもそれが許容範囲なら世の中に活発な養分の流れ、お金の流れは維持しなければならない。そのため先端に多少の不平等を許容した新しい枝を残し全体の養分の流れを確保することになる。

  • 脱サラして農業をすでに17年続けている人の体験談。農業は無駄が多いと思っていたが、それ以上の話がここに詰まっていた。工夫し放題のブルーオーシャンというところか。週休4日も夢じゃないというが、ここまで工夫すればその通りであろう。JAの良さ悪さにも少し触れている。最後に、生き残るべきものというテーマでぶどう栽培から得た経験をベースに考察しているところが、特に興味深かった。



  • mmsn01-

    【要約】


    【ノート】
    ・新書がベスト

  • 2016/06/11
    移動中

  • ○農業経営者の杉山氏の著作。
    ○外資系企業のサラリーマンから農業経営者(百姓)へ転身した際の苦労やその工夫、現代の農業の非効率性や誤りの指摘などを行っているもの。
    ○いろいろと気がつかなかった点を明らかにしてくれる。

  • ○どのような産業でもビジネスである以上、共通点は存在する。戦力を持ってその形を変えることで特定の分野でも十分やっていけるのでしょう。
    ~以下、引用~
    ●サラリーマンには将来性がないなと思ったのだ。
     自分の人生、時間をお金で会社に売り渡している気がした。
    ●時代は人口が要求する需要と供給のミスマッチングが次第に危険な限界に達しつつあることを教えてくれる。
    ●それら要求時間に、夫婦二人の労働時間に残業しても達しなければ、・・・最適な作目の組み合わせと面積を選択できる。
    ●自分の労働はタダではないと肝に命じよ!
     純収入=(収穫量×単価)-(栽培に要した時間×時給)-投入した資材費
    ●いままで、当たり前だったことをすべて疑う。
    ●稼働率が低く、価格が高くて壊れやすい機械がやたらたくさん必要で、それが日本の米作りを成り立たなくしているのだ。
    ●あまつさえアメリカなどは過去に何度も自分の意に沿わない動きをする国に対して穀物輸出規制をちらつかせ、従わせてきた。
    ●しかし、「食料安全保障」などは、いち農家が自発的に負うべき義務ではない。
    ●経営者がサービスというものは無料だと思っているらしい。
     しかし、・・・チェックミスで3回・・・底をついてボイラーを止めなければならなかった。
    ●経営者が育つポイントは1つ。
     失敗すること。
    ●しかし、その結果、・・・作物の管理に「ムリ」が出て、栽培の管理に「ムラ」が出てくる。つくったものも完全に売り切れないで、たくさんの「ムダ」を出してします。
    ●・・・農業経営とは「無限変数の工程管理」である。
    ●作業分析すると・・・こんなものが売れるわけがないからもちろん全部自分で食べる。
    ●時間がないとわかれば、・・・ばっさりと刈り取ってしまった。
    ●このように柔軟な価格体系と品質メニューの広がりによってお客さまのニーズを最大限に吸収し、さらに新しい要求を刺激することによって、・・・。
    ●・・・セイコー時計の工場・・・昼間材料をセットして従業員がみんな帰った後、無人の工場で・・・部品を作っていた。
    ●「マズローの法則」・・・日本人は「安全と水はタダ」という虚構の中で長く生活するうちに、・・・食を過小評価し続けた。
    ●問題は四十%再販マージンだ。
     ・・・ジャム生産プロジェクトは中止した。
    ●はじめてぶどう狩りの予行演習をしたときには・・・入場料無料にして狩った・・・ぶんだけお支払い・・・入場料をいただいて食い放題・・・の選択方式・・・。
    ●ほっといてもある程度生るし、袋掛けや防除も不要だ。ぶどうと時期が重なるし、資本の回収もできる。
    ●京都五条の陶器市や大阪黒門市場辺りの値引き交渉と一緒で、お客さまは実質的な値引きを要求していない!
    ●あなたね~、・・・仕方がない、じゃあ、あなたが上司を説得できるだけの提案をしましょう。
     ・・・
     ①まず、私を信用してもらうため、設備購入の予算を組む。
     ・・・
     ⑦当方のリスクを増やしたから、価格は総額で三十万円を下回ること!
     ・・・「ウィン・ウィン」のネゴシエーションは成立する。
    ●・・・「それぞれの技術も造詣も深いがジェネラリスト」というタイプの人が寄り成功しやすい分野で、やりがいのある産業でもあるのだ。
    ●そこで囲炉裏で火を焚くのは男のロマンである。
    ●その間、「労働一時間当たりいかに多量の米がつくれるか」に変わった。
    ●しかし、いまだテレビも新聞も教科書もその価値観から抜け出せない。

  • 農業で食っていきたい人は一度は読んだほうがいい。

  • 外資系サラリーマンが脱サラをしてぶどう農園を起農する話。経験と勘に頼っていた作業の常識を疑い、工夫して改善していくところが素晴らしい。
    JA、補助金に頼ってきた日本の農業は転換点に立っていると思う。経営効率の観点からは多くの改善余地があり、スモールビジネスとしても将来性があるのだろう。しかし起農は、ビジネスというよりもそれも含んだライフスタイルの選択なんだと思う。

  • はたして農業で生活していけるのでしょうか?
    という疑問を抱きつつ買った本です。
    結構いいことばかり書いていたような覚えが…。
    でも夢の広がる一冊だと思います。
    現在、コホクノダイズでも農業の新スタイルに
    挑戦しています!農業は楽しいです。   ヤマ

  • サラリーマンの多忙な生活に生きる意味を感じなくなって、農業を始めた方の本です。
    非常にわかりやすくて、面白い内容になってます。
    農業にビジネスの考え方を取り入れれば、非常に将来性のあるビジネスなんだということを感じました。
    効率化と科学的な結果に基づく経営をすれば、必ずもうかるビジネスとのこと。
    著者の方は本当にすごい人だと思いました。
    徹底していろいろ考える力や、自分のビジョンを崩さないところなど非常に勉強になりました。

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