- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784806715627
作品紹介・あらすじ
子ども虐待問題の解決に不可欠な、虐待に至ってしまった親の回復のための「MY TREEプログラム」。
各地の児童相談所などですでに1000名以上の修了者を出し、大きな成果を挙げてきた。
日本で開発された、マインドフルネスを使う、効果の高いプログラムとして注目されるその内容を、開発者自らが思想と技法からファシリテーター人財育成まで詳細に語る。
一人悩み苦しんできた親たちが、生きる力を取り戻すことのできた自分を語る言葉が感動を呼ぶ。
――子ども虐待とはこれまで人として尊重されなかった痛みや悲しみを怒りの形で子どもに爆発させている行動です。MY TREEはその感情、身体、理性、魂のすべてに働きかけるプログラムです。木や太陽や風や雲からも生命力の源をもらうという人間本来のごく自然な感覚を取り戻します。さらに自分の苦しみに涙してくれる仲間がいるという、人とつながれることの喜びは、本来誰でもが内に持つ健康に生きる力を輝かせるのです――(本書より抜粋)
感想・レビュー・書評
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感動した。
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著者が長年実践してきた児童虐待をした親への回復プログラムの記録。またそれだけではなくしつけに体罰が必要と考えている人多さ、虐待された人が必ず虐待をするわけではないといった重要な指摘もあった。
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虐待・親にもケアも。森田ゆり先生の著書。子どもの虐待問題について親を非難して罵倒することは簡単。でも親を非難して罵倒したところで根本的な問題解決にはつながらない。親自身がかつて毒親から精神的虐待や肉体的虐待を受けていたかもしれないし、何か精神的問題を抱えている可能性もある。子どもの虐待問題を解決するためには、虐待問題の根幹から解決する必要がある。親子をそれぞれケアすることが子どもの虐待問題解決への近道であることがわかる良書です。著者の森田ゆり先生はアメリカのカリフォルニア大学主任研究員として人権問題の専門家としてのご経験をお持ちの方。アメリカでは人権問題や虐待問題の研究が日本よりもずっと進んでいるでしょうから、その研究成果が日本の人権問題や虐待問題の改善や解決に生かされることを願います。