先生、シロアリが空に向かってトンネルを作っています!: 鳥取環境大学の森の人間動物行動学

著者 :
  • 築地書館
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784806716594

作品紹介・あらすじ

子モモンガの協力で「フクロウに対する忌避反応」を証明し、野球部スカイラークスの部員がヒバリを救い、ヤギの群れのリーダーが意外なヤギに決まり、地球を模した「ミニ地球」内でヤマトシロアリを発見し、怪我をして飛べなくなったユビナガコウモリを世話して、登山演習で学生のために奮闘する全6章。疲れていてもクスッと笑える動物エッセイに、今回は教授の「考察」も加わって、何やら新しい雰囲気。自然豊かな大学を舞台に起こる、動物と人間をめぐる事件の数々を、人間動物行動学の視点で描く。大人気、先生!シリーズ。どの巻から読んでも楽しめます。

感想・レビュー・書評

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  • 動物行動学。シリーズ18冊目。番外編含めて19冊目。
    モモンガ、ヒバリ、ヤギ、シロアリ、コウモリ。
    怒られたときに謝るヨウムの話が好き。
    動物の社会性や認知能力は本当に興味深い。

  • 2024年刊。シリーズが始まって以来、既に20年近い。今回も著者の「ノリ」は有るが、併せて今までで最も学術的な面が強くなった印象。個人的には今まで物足りなく感じていた部分なので有難い。実に面白楽しい。自分は都心部に住んでいるので、自然環境の要素に乏しい。自然に触れる機会が減る事は、人間という生物としての不完全な成長に繋がる… との言説、分かる気がします。

  • ふむ

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著者プロフィール

1958年岡山県生まれ。
岡山大学理学部生物学科卒業。京都大学で理学博士取得。
岡山県で高等学校に勤務後、2001年鳥取環境大学講師、2005 年教授。
2015年より公立鳥取環境大学に名称変更。
専門は動物行動学、進化心理学。
これまで、ヒトも含めた哺乳類、鳥類、両生類などの行動を、動物の生存や繁殖にどのように役立つかという視点から調べてきた。
現在は、ヒトと自然の精神的なつながりについての研究や、水辺や森の絶滅危惧動物の保全活動に取り組んでいる。
中国山地の山あいで、幼いころから野生生物たちとふれあいながら育ち、気がつくとそのまま大人になっていた。
1日のうち少しでも野生生物との"交流"をもたないと体調が悪くなる。
自分では虚弱体質の理論派だと思っているが、学生たちからは体力だのみの現場派だと言われている。

「2023年 『先生、ヒキガエルが目移りしてダンゴムシを食べられません!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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