饒舌な動植物たち ヒトの聴覚を超えて交わされる、クジラの恋の歌、ミツバチのダンス、魚を誘うサンゴ
- 築地書館 (2024年12月5日発売)
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感想 : 12件
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784806716747
作品紹介・あらすじ
1,000キロ先まで届くクジラの歌、
対ミツバチ警戒音を持つゾウ、
孵化する前から親子で呼び交わすカメ、
人間の産業活動が発する音で傷つくタコや海草……
ヒトには聴こえない音を聴き取り、意味を解析する研究が進んでいる。
その結果、動物の交流における音声の役割に加え、
聴覚器官を持たない植物やサンゴまでもが音を頼りに活動していることがわかってきた。
デジタル音響技術が明らかにした動植物の知られざる生態から、
人間の経済活動が発する音に影響される陸上・海中の生態系まで、
生命が奏でる音の多様性と未来を描く。
AIがまとめたこの本の要点
この本を表す言葉
みんなの感想まとめ
動植物が発する音とそのコミュニケーションの重要性を探求する内容で、デジタル技術がもたらす新たな視点が魅力的です。クジラやコウモリ、ゾウ、カメ、さらには植物やサンゴまで、さまざまな生物が音を利用して生活...
感想・レビュー・書評
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"The Sounds of Life"
How Digital Tecnology Is
Bringing Us Closer to
the Worlds of Animal and Plants"
by Karen Bakker ©️2022
面白かった、なんというか、
生命の音
どのようにしてデジタル技術が動植物の世界に迫るかということ。
太古の昔から、いろんな生き物が
音を出し、その音という情報を利用してきた。
人間も”聞く”技術を磨いてきているが
そこの人体機能にプラス、デジタル技術を持って
ディープリスニングしていく。
水中や海中も含む色々な環境の音
哺乳類、両生類、爬虫類、鳥類、昆虫類、人類
音と音によるコミュニケーション
これは面白いですねぇ。
図書館で借りたんですが、買おうかと思ってたら、
カレンバッカー先生、美文で名高く
えらい原文で読めと勧められまくったので
円もうちょい高くなったらオリジナルのほうを回収しようと思う(笑)
とはいえ、円は高くなるんか?いまいち懐疑的
中古で良いでものが出ますように祈るしかない詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今年最後にしてベスト SFなのか?と言うくらいの衝撃
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動植物が出す音に焦点を当てて、最新の技術と生物学が探求する他種とのコミュケーションの話。
各章大小様々な生き物に焦点を当てて、詳しく説明されている。とても面白かった。多くの人におすすめしたい。 -
生物と音の関わり。
多くの生物たちは人には聞こえない音を使って暮らしている。クジラやコウモリなどの有名どころから、低周波を使うゾウ、鳴くとは思われていなかったカメ、そしてサンゴから植物まで、様々な生物が音を活用して生活をしているという想像もしなかった世界を目の当たりにすることができる。さらには人間の出す音が生物たちに影響を与え、ひいては環境破壊に繋がりかねないという恐るべき研究結果まで報告される。これからの環境保護には音についても考えなければのならないというこの視点も重要になっていくのだと思われる。これからの研究が期待され注目される分野だが、著者は2023年に51歳の若さで亡くなられたらしい。惜しまれる。 -
最新の機器の進化や小型化で、特にこれから進むであろう音響の世界を垣間見る事ができる本でした。人間は他の動植物に多大な迷惑をかけているが、音響の世界でもまた深刻な影響を及ぼしていると言うことが分かりました。想像以上にたくさんの種類の動植物(特に海洋生物)が、繁殖、生命維持の為に音を利用している様です。
またまだよく分かっていない、植物の音響利用についても触れていて興味深い。聴覚を感じる器官らしきものがないにも関わらず、音に反応するというので不思議。 -
武蔵野大学図書館OPACへ⇒https://opac.musashino-u.ac.jp/detail?bbid=1000295206
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ヒトには聞こえない周波数の音で交信しあうゾウ、ミツバチ、クジラ、コウモリ、サンゴ、カメ……。それらの研究の歴史的エピソードも紹介しながら、研究の現在、そして今後の展開に思いを馳せる。
分野的には音響生物学や音響生態学か。観察・観測・解析というpassiveなものから、こちらからコミュニケートするというactiveなものへと研究は進みつつある。とくに最新の音響技術とAI(機械学習)を用いた異種間コミュニケーションの可能性の問題が興味深い。
著者のカレン・バッカーはカナダのブリティッシュ・コロンビア大学教授。昨年(2023年)逝去、51歳。亡くならなければ、知的に刺激的な本をたくさん書いていたかもしれない。残念。
(蛇足。全体的に読みやすいが、引っかかる訳語もいくつかあった。たとえば、グリフィンのいうsuprasonicを「超音速」と訳しているが、ultrasonicと同意で、「可聴域を超える」の意味だと思う。)
