かのひと 超訳 世界恋愛詩集

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  • 東京新聞出版局
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784808310196

作品紹介・あらすじ

今の恋も、昔の恋。いにしえの恋愛詩を気鋭の詩人菅原敏が新たに超訳。はるかな時代を越えて甦る"恋の処方箋"、全35篇を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 菅原敏の別の詩集、、、

    詩を読んだら燃やし、仄かな蒸留酒の香りを楽しんで。|特集|Culture|madameFIGARO.jp(フィガロジャポン)
    https://madamefigaro.jp/culture/feature/210105-livre-04.html

    菅原敏 詩集『果実は空に投げ たくさんの星をつくること 』刊行のお知らせ | MITOSAYA BOTANICAL DISTILLERY
    https://mitosaya.com/news/2020/0924-binsugawara/

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    7/25 新詩集『かのひと』超訳世界恋愛詩集リリース | 詩人 菅原敏
    http://sugawarabin.com/kanohito/

    かのひと 超訳 世界恋愛詩集:東京新聞 TOKYO Web
    https://www.tokyo-np.co.jp/article/3772

  • あなたの白い腕だけが

    わたしのすべての地平線


    たった2行の
    Max Jacob の 地平線 が一番好きです



  • 古典の詩をロックに意訳。
    様々な詩人の作品に触れることができ、また超訳を楽しむことができ手元に置いて置きたい本に出会えて嬉しく思った。

    陶淵明が田山花袋ばりのフェティッシュな詩を書いていて意外な素顔を知ることができ、面白い。

  • それは光

    たった指先で
    体のすべてを知る

    たった一瞬で
    永遠の嘆きを知る

    優しさと寂しさは儚い

    愛を未練にするなら
    いつまでも思い出は刺さり続ける

    温もりが冷えた寂しさと
    いつまでも熱い悦びと

    荒れた海と雲一つない空のような青の群れが
    いつまでこの胸に広がるだろう

    涙と声と
    口づけと言葉と

    溺れるように抱きしめて
    終わるように眠る

    地平線の向こうの
    永遠の美

  • 想いはそんなに変わらない

  • 敏さんの声で再生される。
    最初は原文と比べたりしてたんだけど、詩そのものとして楽しんだ方がすっと入ってくるし、味わい深い。
    ネットで載せてた原文を省いたのは、そういう意味があるのかもと思った。
    古典として距離をとって読むのではなく、感性をそのまま受け止められるように。
    恋心というものの不変さが心に響く。

    装丁もすてき。

  • 超訳、ということだけど、全部原文からあたったのか、あるいは英訳を挟んだのだろうか。興味が湧く。もし英訳を挟むならもっと中東の詩人も取り上げて欲しかった。取り上げた詩人と対話するように訳を挟んだ箇所もあるようで、cakes上の原文と照らし合わせる根気と語学力があればもっと深く楽しめたに違いない。以下抜粋と雑感。/愛される1時間/それを味わうために/わたしたちは苦悩で/代金を払い続ける(エミリー・ディキンソン)//たった一度でも/愛の腕に抱かれたことがあるなら/おまえの人生は/おちぶれ くちはて うす汚れる ことはない(テオドール・シュトルム) // マリー・ローランサンの世界でいちばん悲しい女は、どこかで聞いたことあると思ったら、夏木マリ「鎮静剤」だった。/あなたの白い腕だけが/わたしのすべての地平線(マックス・ジャコブ)//巻末のバイオグラフィー、李白のがいちばん心惹かれた。

  • 「もう世界など欲しくない あなたが私の美しい世界だから」
    多くの国、多くの時代から抜粋された詩が本当に美しくきらきらしていて素敵だった。今の私たちと変わらない愛の詩がぎゅーっと詰め込まれている。超訳と記載されている通り学校で習っていたの訳し方とはひと味違っていて面白く、とてもロマンチック。
    読めば読むほどより詩を味わえるうえ素敵な言葉にもたくさん出会うことが出来る。常にお守りとして持ち歩いていたい。

  • 現在恋の気分で、世界の恋に関する詩に興味を持って田原町 reading writing bookstoreで手に取る
    「超訳」とあるだけ、古今東西の詩がとても読みやすく楽しめた
    西の詩は文脈があるかんじ
    東の詩は技巧に重きがあるような感じで、語間、文間を読まないと情景が浮かばないようなものが多いと感じた 中国の漢詩もあり、学生時代教科書で習ったものもみえた

    友人に貸したくなる本

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著者プロフィール

詩人。2011年、アメリカの出版社PRE/POSTより詩集『裸でベランダ/ウサギと女たち』をリリース。以降、執筆活動を軸にラジオでの朗読や歌詞提供、欧米やロシアでの海外公演など幅広く詩を表現。近著に『かのひと 超訳世界恋愛詩集』(東京新聞)、燃やすとレモンの香る詩集『果実は空に投げ たくさんの星をつくること』(mitosaya)。
東京藝術大学 非常勤講師

「2021年 『季節を脱いで ふたりは潜る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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