もっと知りたいカラヴァッジョ―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)

著者 :
  • 東京美術
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本棚登録 : 75
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (95ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784808708702

感想・レビュー・書評

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  • これは非常に親切な、カラヴァッジョ解説書だと思った。

    美術の教科書を読んでいるような感じで読むことができる。
    内容は時代背景や人間関係にまで及び、時系列で芸術家の作品と人生を知ることが出来る。

    絵画の解説も親切でわかりやすく、カラヴァッジョの作品について詳しく理解することが出来る。

    著者のカラヴァッジョに対する思いが伝わってくる本だと思う。

    本の体裁はあまりパッとしないが中身が濃い本。
    とてもコストパフォーマンスが高い本だと思う。

  • やっぱこのシリーズわかりやすいし、見やすいよな。
    絵がでかくてカラーってのが助かるし。

    それにしてもカラヴァッジョって、迷惑なヤツだな! てか犯罪者だもんなあ。
    あれかなあ、天才肌な芸術家にありがちな偏った性格と能力の持ち主だったってこと?

    というわけで、カラヴァッジョ展、ますます楽しみになってきた-。

  • 初読

    軽くて薄め、読みやすい構成にしっかり知りたい事が載ってる
    コストパフォーマンスがいい一冊。

    カラヴァッジョの「劇的な明暗」がねー
    やっぱり好きなの。あとやっぱり赤ね。
    デレクジャーマンの映画も観たし、カラヴァッジョの生涯は
    知ってるつもりだったけど、改めて凝縮された、太く濃い人生だなぁと。

    私は1599−1608の、28歳–37歳あたりの
    一番血気盛んで粗暴でノリノリだった時代の作品が好きだなぁ

    去年ローマに行った時、カラヴァッジョ観たい気持ちはあったけど、
    他の観光に忙しくて、カピトリーニにしか行けなかったから
    改めてカラヴァッジョ鑑賞に絞って行きたいな!

    宮下氏の「おわりに」もまったく同意。

  • 別の本でナルキッソスをみてカラヴァッジョに興味を持ちました。
    この本ではナルキッソスの扱いがたいへんさらっとだったのでその点が少しマイナス。

  • このところいまいち文字が頭に入ってこない状態が続いているので、大好きな画家・カラヴァッジョの画集を買って眺めてみることにしました。

    カラヴァッジョの生涯にしても作品にしても、これが一人の人物の手によって成し遂げられたとは到底信じがたいものがあります。世の中有り余るほどの「ドラマ」がありますが、カラヴァッジョの生涯はまさにその「濃さ」において、圧倒的なまでのドラマ性があります。

    本書に掲載されている作品にしても、どれも括目すべきものばかりです。キリスト教を背景にした象徴的な表現が多いところは少し敷居が高いのですが、そこは「ビギナーズ・コレクション」だけあって、丁寧な解説がついていてわかりやすい。P.64「慈悲の七つの行い」の解説はその最たるものでしょう。

    それにしても1608年のマルタ島脱出後の作品群は本当に完成度が高い。見る側を一撃でノックアウトしてしまうようなどす黒い強さを孕んでいます。「聖ルチアの埋葬」(P.75)、「ラザロの復活」(P.76)、そして「ダヴィデとゴリアテ」(P.88)。自ら犯した殺人によってお尋ねものになるという、前代未聞の画家による達成の数々の前に、いったい人間とはなんなのか、改めて問い直したいような気持ちになります。

    "カラヴァッジョのリアリズムは生の思想によるものではなく、死の思想による世界のヴィジョンにほかならない。したがって、反自然的、反歴史的、反古典的であるが、かえって深く絶望的なまでに宗教的である---ジュリオ・カルロ・アルガン"(P.86)

  • 青年期に不良仲間と数々の暴力事件を起こし、とうとう殺人を犯したあげくに死刑宣告を受けて南イタリアに逃亡し、放浪の末にローマに戻ろうとして野垂れ死に―これが16世紀末~17世紀初頭に生きたカラヴァッジョの生涯だ。わずか1文で終わってしまう。ところが、彼こそは絵画にバロックという新しい世紀を拓いたのだ。残された絵画群は圧倒的にドラマティックだ。題材において、物語性において、描かれた人物たちの表情において、そして何よりも屹立する光と影の表現において、これほどにドラマティックという形容にふさわしい画家はいない。

  • 美術系の本を何冊か読んでみた中で、この「もっと知りたいシリーズ」はサブタイトル通り初心者に優しい本だと。
    解りやすいし、読みやすい♪

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著者プロフィール

1963年名古屋市生まれ。美術史家、神戸大学大学院人文学研究科准教授。東京大学文学部卒業、同大学院修了。著書に、『カラヴァッジョ――聖性とヴィジョン』(名古屋大学出版会、サントリー学芸賞など授賞)、『カラヴァッジョ(西洋絵画の巨匠11)』『フェルメールの光とラ・トゥールの焔――「闇」の西洋絵画史』『モディリアーニ モンパルナスの伝説』(以上、小学館)、『食べる西洋美術史』『ウォーホルの芸術』(以上、光文社新書)、『カラヴァッジョへの旅』(角川選書)など多数。

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