もっと知りたいラファエッロ 生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)

著者 :
  • 東京美術
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (79ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784808708795

感想・レビュー・書評

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  • 著者、池上英洋さん、どのような方かというと、ウィキペディアには、次のように書かれています。

    ---引用開始

    池上英洋(いけがみ ひでひろ、1967年- )は、日本の美術史学者、東京造形大学教授。専門はイタリアを中心とする西洋美術史・文化史。広島県出身。

    ---引用終了


    で、本作の内容は、次のとおり。

    ---引用開始

    ルネサンス三大巨匠のひとり、ラファエッロの全貌を紹介した初めての入門書を刊行!

    ●「聖母子の画家」だけではない、意外と知られていないマルチな才能
    ラファエッロは素描家、神話画家、肖像画家としても高く評価されています。本書はその多才な仕事ぶりをテーマ別に分析します。
    ●ヴァチカン観光で誰もがうちのめされる壮麗な壁画の全体像を収録
    ルネサンス美術の頂点ともいわれるヴァチカン宮殿の幅8m級の壁画は観光スポットとしても人気。本書はその壁画を全て収録した唯一の入門書です。

    ---引用終了

    ラファエッロは、ルネサンス三大巨匠の一人です。
    その三大巨匠は、次の方々です。

    ・レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452~1519)
    ・ミケランジェロ(1475~1564)
    ・ラファエロ(1483~1520)

  • ルネサンス三大巨匠としては、
    レオナルドとラファエッロが同じ位好きで、
    ミケランジェロは落ちます。

    だからこの本、うっとりして見ました。

    でも池上英洋先生が
    「生きている間に世界を驚かせ
    またたく間にこの世を駆け抜け
    死後は数世紀にわたって美の規範となったものの
    その後評価が失墜した人であることなど
    知る人はほとんどいない」
    とはじめに書かれ

    「そろそろ、ラファエッロは救い出されなければならない。
    その世界の真の姿とともに」
    と最後に書かれています。

    自分にはそういう認識(低い評価)はなかったです。

  • ラファエッロってこれまで注目したことがなかった。
    レオナルドが祖父、ミケランジェロが父親くらいの年齢じゃなかったっけ。

    ラファエッロは両者の影響を受けながら腕を磨いていった。どうも技術を統合し完成させた画家みたいに見なされているようだ。
    そのために、のちの時代に新古典主義が台頭したあたりで祭り上げられたがために、保守的で体制的な画家の象徴として批判された、美術史において不幸な画家でもある。

    一応そういうことらしいけど、しーらない、ということで、本書に掲載されてる作品をじっくり見た。
    たしかに、色彩や構図のバランスが完璧にとれている感じがする。ポストカードにしたらちょうどいい絵ばかりだと思った。そうそう、レオナルド、ミケランジェロの作品と見比べると、何より明るい。全然嫌いじゃない。

    それから、本書でも述べられていたがデッサンがめちゃくちゃ良い。すごく繊細で、これだけでも見応えがある。というかデッサンの方が好きかもしれない。

  • 女好きで知られたラファエッロの絵画だけでなく半生に視点を当てた同書は非常に興味深かったです。
    どちらか一方に偏った出版物が多いので、掲載量は少ない物の両方を楽しめました。
    こおシリーズ、集めたいです。

  • S図書館
    ラファエロはレオナルドダヴィンチとミケランジェロの二人から影響を受け、素晴らしい作品を残した
    仕事を断らず酷使しすぎて夭逝してしまった

    1483年生まれ 、父画家
    1494年11歳、父死去、ペルジーノ工房で徒弟奉仕を開始する
    1498年15歳レオナルドダヴィンチ最後の晩餐完成
    1500年17才親方親方として登録
    1503年20才オッディ家から注文を受けるオッティの祭壇画
    1504年21才ミケランジェロのダビデが完成
    おそらくこの年にフィレンツェに拠点を移す レオナルドの作品を模写
    1508年25才ローマに移す
    1509年26歳 バチカン宮スタンツェでの大壁画完成
    1510年27歳アテネの学堂 完成 大評判
    1520年37歳死去

    ・椅子の聖母→聖母子の画家
    上下分割などの大胆な画面構成
    幾何学的構図
    ・ 聖ペテロの解放→大構図壁画家
    ・ 数多くの習作素描
    ・ ガラテアの勝利→神話画家
    ・肖像画家

  • <閲覧スタッフより>
    初期の作品から晩年まで、画家の人生を通して作品を紹介する美術シリーズ。オールカラー、そしてわかりやすい文章で入門書にぴったりです。
    --------------------------------------
    所在記号:723.37||ラフ
    資料番号:20102700
    --------------------------------------

  • ルネサンス期の巨匠のひとり、ラファエッロについての一冊。
    代表的な作品や画風を、絵とともに紹介してくれているのでとてもわかりやすいです。
    ただ、時代の前後関係が多少とっつきにくいので、表紙裏にでも年表や同時代の芸術家一覧などがあればなぁと思いました。

  • 同じシリーズの他の画家同様、読みやすく解りやすい仕様です。
    過去に美術館で実物を見たことがある作品が載っていて何だか嬉しい。

  • 2010.10
    1番好きな画家。ナショナルギャラリーにあったのに記憶にない絵が…orz

  • たくさん絵が載っていてよかった。
    2010/2/6

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著者プロフィール

池上 英洋(いけがみ・ひでひろ):1967年、広島県生まれ。東京藝術大学卒業、同大学院修士課程修了。現在、東京造形大学教授。専門はイタリアンルネサンスを中心とする西洋美術史、文化史。『レオナルド・ダ・ヴィンチ―生涯と芸術のすべて』(筑摩書房)で第4回フォスコ・マライーニ賞を受賞、2007年に開催された「レオナルド・ダ・ヴィンチ―天才の実像」では日本側の監修者となった。『錬金術の歴史』(創元社)、『「失われた名画」の展覧会』(大和書房)、『西洋美術史入門』、『西洋美術史入門〈実践編〉』、『死と復活――「狂気の母」の図像から読むキリスト教』(筑摩書房)、『レオナルド・ダ・ヴィンチの世界』(東京堂出版)など著書多数。


「2024年 『パリ 華の都の物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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