すぐわかる日本の神像―あらわれた神々のすがたを読み解く

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  • 東京美術
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  • Amazon.co.jp ・本 (143ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784808709006

作品紹介・あらすじ

本来、姿形をもたない神々は、どのようにあらわされてきたのか-。神像の歴史をたどり、日本人にとっての「聖なるものの姿」を明らかにする。長らく神域の内部で秘匿され、「再発見」された貴重な神々の御像を紹介。僧形神や神道曼荼羅、習合神像を通じて、神仏習合のあり方を読み解く。最古期の木彫像から近世・近代の御影まで一五〇点を超える神像を収録。

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  • “本来、姿形をもたない神々は、どのようにあらわされてきたのか―。神像の歴史をたどり、日本人にとっての「聖なるものの姿」を明らかにする。長らく神域の内部で秘匿され、「再発見」された貴重な神々の御像を紹介。僧形神や神道曼荼羅、習合神像を通じて、神仏習合のあり方を読み解く。最古期の木彫像から近世・近代の御影まで一五〇点を超える神像を収録。”ー内容紹介より。

     あらわれた神々
     【プロローグ】神像の源流

     【第一章】僧侶姿の神々
      仏という神の登場
      仏に秘められた神性
      神と仏の世界を行き来する僧形神
      地蔵菩薩と呼ばれた神像
      国家神・八幡大菩薩の登場
      法衣を重ね着した神像

     【第二章】ヒコ神とヒメ神
      神様ならではの霊威
      霊木からあらわれた神
      神秘なる母性の表現
      大地と一体となった表現
      巫女姿の女神の謎
      男女一対の祭神像
      あらわれた神像群が物語るもの
      ホトケの意匠をまとう神々
      童子形神像の出現
      頼もしき門神・随身像

     【第三章】共存する神と仏
      聖なる山と神々の浄土[春日①]
      神々の本地仏が宿る神域[春日②]
      春日の神の新たな出現[春日③]
      比叡山麓の神仏マンダラ[日吉①]
      個性きわだつ二十一社の神々[日吉②]
      神々の連合体―熊野三山、十二所の神々[熊野①]
      過去・現在・未来を救う三所権現[熊野②]
      あらわれた熊野神の伝説[熊野③]
      仏尊を従え鎮座する天神[天満宮①]
      怒れる天神から文道の祖神へ[天満宮②]

     【第四章】神と仏が習合したかたち
      あらわれた天照大神の異相
      除疫神となったスサノオの本地
      ダイコクさんになった大国主神
      神使の狐に乗る稲荷明神
      ハイブリッドな造形の弁天像
      愛宕山の神となった武装の地蔵尊
      修験の山に息づく習合神
      カマドの神に納まった三宝荒神

     【第五章】庶民に愛された神々
      庶民も信奉した三社の託宣
      三六〇日、交代で守護する神々
      富と豊穣をもたらす神々
      お伊勢参りへと誘う絵図
      霊峰富士に集う神々
      聖山・霊域に宿る尊神
      海難除けと航海の守護神
      厄除け、疫病除けの守り神
      地震をめぐる鹿島神と大鯰
      産業振興と職能jの守護神

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著者プロフィール

1939年、石川県生まれ。神道学者。神道学博士。國學院大學文学部日本文学科を卒業。同大学院文学研究科神道学専攻博士課程を修了。1971年から74年までポルトガル共和国のコインブラ大学へ留学。帰国後、國學院大學講師、助教授を経て教授となる。1992年、「国内神名帳の研究」により國學院大學から神道学博士の称号を授与。定年退職後は「日本の神道文化研究会」を主宰。『神社の由来がわかる小事典』(PHP新書)、『図説 神道』(河出書房新社)ほか著書多数。

「2023年 『古事記に秘められた聖地・神社の謎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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