歌川国芳×伊藤文人 あそび絵くらべ (アートde楽しい!シリーズ)

著者 :
  • 東京美術
3.64
  • (2)
  • (5)
  • (7)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 37
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (79ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784808709433

作品紹介・あらすじ

何かがヘン?何に見える?何が隠れてる?幕末の奇才歌川国芳とトリックアーティスト伊藤文人の時代を超えた、笑いと驚きのコラボレーション作品集。ふしぎな絵、おかしな謎とき絵がたくさん登場。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 現代の歌川国芳、『伊藤文人先生』の本

    二人の作品は絵本にも通ずるものがあり、とても勉強になる。
    歌川国芳もさすがだが、伊藤文人先生の作品もまたいとおかしだな。

  • (2017-05-13)

  • むずかしいなぞもといちゃった!

  • 図書館で借りてきた。
    予想通り、うちの一番小さい人が気に入って熱心に見ていた。一緒に見たら楽しかった。

  • とても分かりやすく国芳の作品の面白さが載っています。
    取っ付きやすい一冊でした

  • 歌川国芳の浮世絵は、見れば見るほど楽しくなる作品ぞろい。
    縁起物が40も描かれた、サービス満点の絵。
    本当に遊び心が満載で、見れば見るほどニヤニヤしてしまいます。

    頭の長い福禄寿が居眠りをしているすきに、大黒天が福禄寿のあたまを天狗の鼻に見立ててみたり、いたずら書きしてみたり。
    ユーモラスに描かれてしまい、神様もかたなしです。

    国芳作品で個人的に好きなのは、猫の絵を重ねて文字を表している猫文字絵。
    しなやかな猫が表情豊かに描かれており、写実的ながらなんともかわいらしさにあふれています。
    「金魚づくし」シリーズもキュート。
    東海道五十三次の宿場を、猫でだじゃれと共に描いているのも、彼ならではのオリジナリティあふれる発想です。

    この本では、トリックアーティスト・伊藤文人の作品も、あわせて掲載されています。
    国芳とは150年の差がありながらも、現代代表として、だまし絵を披露しています。
    さかさ絵やさかさ文字も得意とする、しなやかなアート感覚を持つ彼は、ジャンルこそ違いますが、確かに国芳の流れを受け継いでいる画家だと言えそうです。

    歩行者専用の道路標識の、青地に白浮きで大人が子供の手を引いている図は、写真をもとにドイツでデザインされたそうです。
    ただ、その写真は誘拐犯だったという噂話があるとのこと。

    そうした話を聞いた後では、一気におそろしい絵に見えてしまいます。それもまたトリックアート的効果でしょうか。
    大人の絵を、女性に変えている国もあるそうです。

    あそび絵とトリックアートは、同じとは言い切れないものではありますが、それでも観る人を視覚的に混乱させ、頭をフル回転させ、違う視点を提供するという点は一緒。
    あそび絵の発展形としてトリックアートを眺めたり、トリックアートの大元としてあそび絵に見入ったり、それぞれを見比べることで、時代を超えた共通点と相違点を探せたりと、いろいろな楽しみ方ができる仕上がりになっています。

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

さかさま研究所所長。日本回文まんが学会会長。◆2005 第23回 ユーモア・アート国際ビエンナーレ(イタリア)銅賞受賞◆2014 Dr伊藤文人のトリックイリュージョン研究所開催(愛媛県)◆2017 Dr伊藤文人のトリックイリュージョン研究所開催(福岡県)◆2021 全国交通安全ポスターデザイン内閣総理大臣賞受賞(通算6回)◆回文まんが絵本『キリン ねる ねんりき』、クイズ本『かけコトクイズ かいがいにいる』(いずれもポエムピース)、回文まんが絵本『ひのたまのりの またのひ』、アンビグラム本『ふるいけやの呪縛』、さかさ絵本『まじ さかさじま』(いずれもみらいパブリッシング)。

「2022年 『さすがさがすさ へんなまちがいさがし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

伊藤文人の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×