北斎クローズアップI 伝説と古典を描く

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  • 東京美術
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  • Amazon.co.jp ・本 (112ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784808710019

作品紹介・あらすじ

本シリーズは、葛飾北斎のたぐいまれな観察力や、テーマを選ぶ独自の着眼点、演出の巧みさ、それらを表現し得る高度な技術に特に注目し、全4冊にわたってひもといてゆく大型画集です。
名品集としてだけでなく、クローズアップを多用することで、従来のファンにもさらなる北斎の魅力を発見していただくよう構成しています。
□さらに、これまであまり紹介されることのなかった貴重な作品を収載した「特別付録ページ」を各巻に設け、伝記や年表なども交えて、北斎をより多角的に知ることができます。
第1巻は、故事古典を知り尽くした北斎の想像力が生みだす迫力満点の世界を紹介します。

感想・レビュー・書評

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  • 富嶽三十六景や北斎漫画といった著名作品だけではなく、これまであまり注目されることのなかった作品に光をあてている。とりわけ全図の中からみどころといえる部位をクローズアップした手法は拡大図版ならではの新たな北斎の魅力を伝えてくれる。龍や虎といった架空の動物が、類いまれな想像力をもって力強く、ときに洒脱に描き上げられている。多彩で卓越した画想。的確な筆遣い。画貌はリアルで神々しい。息をのむほどの迫力と緊迫感は決して過褒でないことを思い知らされる。

  • こんな北斎もいたのだ、と。

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著者プロフィール

1951年島根県津和野町に生まれた。美術史家、美術評論家。

立正大学文学部史学科卒業。その後、浮世絵を専門とする太田記念美術館の設立に携わり、同館副館長兼学芸部長に就任。2008年退任。

小学校の頃より北斎に親しみ、大学在学中には年2回の北斎専門誌を創刊。1990年には出身地の津和野に葛飾北斎美術館を開設し館長を務めた(2015年閉館)。

国内外で多くの北斎展を企画・監修。北斎研究の第一人者として国際的にも著名な研究者。2016年にはフランスの芸術文化勲章オフィシエを受章した。『葛飾北斎の本懐』(角川選書 2017年刊)など編・著書多数。2018年2月歿(享年66歳)。

2018年4月、所蔵する北斎とその弟子の作品(コレクション数約2,000点)は、松江市の島根県立美術館に寄贈された。

「2022年 『北斎絵手本集成 別巻 富嶽百景』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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