日本の大和言葉を美しく話す―こころが通じる和の表現

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  • 東邦出版
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本棚登録 : 1020
レビュー : 68
  • Amazon.co.jp ・本 (183ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784809412677

作品紹介・あらすじ

日本には漢語と外来語、そして生粋の日本語「大和言葉」大きくわけてこの三つがあります。日本人自身が育んできた知的で優雅な余韻を残す言葉づかいを身につけてみませんか?

感想・レビュー・書評

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  • どのカテに入れたら良いか迷った末に「実用書」に入れた。
    装丁も中身もそれは美しく、どのページにもひとつの挿絵が必ず添えられていて、しかもそれが美しい季節の風物詩なのだ。
    分類の仕方もよく考えられていて、大変読みやすくなっている。
    ストーリー性はないのでパッと開いたページのどこからでも読めるが、出来れば「はじめに」を読んで「大和言葉」とはなんぞや、から入った方がよろしいかと。

    その特性は「心にしみる」ことにあるという大和言葉。
    ふむふむ、むべなるかな。
    そして私は、それはそれは深く反省したのである。
    知らない言葉は何一つないので、おそらくは高校生くらいからの若い読者を想定して作られた本なのに違いない。
    それでこんなに美しく、読みやすいのだろう。
    しかし、「知っている」と「日常の場面で自在に引き出せる」とは全く次元の異なる話。
    私は、ただの「知っている」だけの人間。これが、とてもとても恥ずかしい。
    漢語や外来語にばかりいつの間にか頼るようになっていた自分を、この本で発見してしまった。
    まずは手紙やメールで大和言葉を用い、行く行くは日ごろの会話にも自然に出るようにしたいものだ。
    それも「美しく話す」こと、ね。

    そしてもうひとつ。
    前述した『青葉の笛』のレビューに、受験科目にないからと社会科、それも歴史がなおざりにされていることを書いてみた。
    その分(たぶん)英語教育あたりに力が入っているのだろうと想像する。
    それ自体に反論はしないが、英語学習と同時進行で日本の古典と文化を学んでほしいものだ。
    手始めに、この本の中身を英語で紹介できるようにしてみては(笑)?え?イジワルですか?

  • 大和言葉は心にしみる、なるほど。。。
    とはいえ、なかなか使いにくい言葉が多いのが現実。相手に理解されなければ使っても意味がないし、自分の変人ぶりに拍車がかかる心配もいなめない(汗)。けれど、普段使っていなくて、これは自分のものにしたいと思ったのもいくつかあり、下記、備忘録。

    このうえなく、こよなく、いたく
    ひとかたならぬお世話に
    あらまし
    心待ちにしています
    こざっぱり
    口紅を差す
    余さずいただく
    いびつ
    あこぎ
    身につまされる

    ところでこの本にはなかったけれど、「素敵」って大和言葉でなんて言うのかしら・・・。ゆかしい?うーん、使いにくい。「○○なところが素敵」の○○を大和言葉にしてみよう。
    例えば、湖畔の景色に感動した体験:「」
    ...思い浮かびませんでした。。いつの日か、きっとぴったりの言葉が見つかりますように。

  • このうえなく、お買い被りを、おからかいを、ごゆるりと、しばしお待ちを、続けざまですみません、思いのほか、しっくりいかない、折り合う、湯船、湯浴み(入浴)、得も言われぬ美味しさ、そらんじる、もののふ(武士)、目頭が熱くなる、胸に迫る(ぐっときた)、胸を打つ(ずしんときた)、胸に染みる(じわじわきた)、想いを馳せる、みまかる(自分側の人間の死を語る。相手は亡くなる)

    上記は普段使いたい言葉達だ。この本は、おっとりと穏やかな気持ちになる大和言葉でいっぱいである。目に美しいヨモギ色の表紙に包まれており、参考にしたい言葉ばかりなので、手元に残しておくことにした。仕事柄、語録を増やしたいと悩んでいたので、非常に参考になる。言葉は繊細で奥が深く、楽しい。常日頃から、上品に大和言葉を使うよう心掛けたい。

  • 「住まい」は動詞「住まう」の名詞形で「住居」は当て字。「住まう」は住むに継続を表す助詞「ふ」がついて生まれた言葉。それ故に住宅と言うよりは安らいだ雰囲気を醸す。また、住居は、人間が生命を雨風から守るために築く砦だが、その居住まいは、大地や自然と一体化しようとする日本人ならではの心映えを感じさせる。日本の風土の中から自然に湧き出てきた言辞が大和言葉。本書には心に染みわたる美しい大和言葉が収められている。それぞれの言葉には意味や由来などが丁寧に書かれており、意想外の意味合いに何度も驚かされた。

  • 記載されている日本語は極常識的で私も普段使いしているものでしたので、逆にこのレベルの日本語を知らないとされているのかという部分に驚きました。

    改めて、日本語は繊細な心情を汲んだような日本人のためにあることばなのだと感じました。

  • 20180425読了。大和言葉って、案外知らず知らずに使ってたりするのだなぁと。目上の人と話すときに使える大和言葉は、とても勉強になりました。

  • 初めて知る大和言葉も多々ありましたが、どれもなんだか懐かしく、スッと心に染みる言葉ばかりでした。日本人で良かったと思う一冊です。

  • なかなかよかった

    倦まず弛まず とか
    お手すきのときに とか使おう(^o^)

  •  言霊の幸(さき)わう国 。美しい表現だと思う。
     柿本人麻呂の歌からだ。

    「しきしまの大和の国は 言霊の幸わう国ぞ ま幸(さき)くありこそ (この日本の国は、言霊、すなわち言葉が持つ霊的な力によって幸せになっている国です。これからも平安でありますように)」

     古事記の頃から伝わる言霊の伝統、大和言葉にはその想いが込められているというのがよく分かる一冊。なにより日本語は音声的に母音が多く、その響きから外国の人からも「楽しい」、「歌のよう」との感想を持たれているというのは特筆すべきことだと思う(TOYOTAやHAYABUSAは”かわいい”イメージだとか)。
     ちかごろ、自分のプレゼンや会議発言をVoice Recorderに入れて聴くことがあるが、外来語の発音、例えばシステムの「シ」(or 「ス」)とか、日本語なら「~くらい」の「く」の発音が、母音のない発声になっているなと思うことがある。外来語の方は止む無しとしても、日本語はしっかり母音を意識して話さないといけないなと反省しているところ。

     紹介されている表現には仕事の文面で使用している表現も多かった。意外と旧態依然な業界ということなのかもしれないなと苦笑い。
     一方で、ほかの表記は、結婚式のスピーチで使いましょう、といった類のものが多く、日常生活に取り入れるにはなかなかハードルが高いのかなとも思わされた。

     民族の言葉は、書き文字より発声で、その国民性も判断されることが多いと思う。『8割の人は自分の声が嫌い』(山崎広子著)で紹介されていたビンラディンの発声の指摘が思い出される(彼の発声方法は西洋のものと異なり、アラブの民に訴えるものはある一方で、西側の人には響かないものだった云々)。
     硬い漢語や、外来語的な子音だけの発声が増えると、日本語が本来もっている穏やかな印象が薄れるだろう。 思春期の生活態度の乱れも、まずは言葉づかいから現れる、なんてことも昔からよく聞く話だ。
    「声」の重要性に加え、そこで使う”言葉”も大切にしていけたらなと思う。

  • 今すぐにでも使える言葉を厳選して掲載してくれていて、早速日常生活で覚えた言葉を使っている。一つひとつの言葉の説明が簡潔で分かりやすい。今まで何度も手にとって読んでいる。大和言葉っていいですね。

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