- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784809412912
作品紹介・あらすじ
一瞬のきらめきと積み重ねられた歴史、サッカーを濃密に描くノンフィクション。
感想・レビュー・書評
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おれは最後に笑う サッカーが息づく12の物語
小宮良之
東邦出版
2015年1月25日 初版第一刷発行
http://www.toho-pub.net/product_info.php?products_id=664詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
リーガの給料未払いって選手組合で保証されてたんだ、知らなかった。
バレロンずっとデポルにいるなぁ思ったら生涯契約してたのね!結局はいなくなっちゃったけど。絶対ってないものだね。
昔の話ばかりだけど、あの時そんなことがと思い返しながら楽しめた。
相馬が思ってたよりレッズを好きだったw
ペペやアウベスもマリティモなのか
バスクってフランスも含まれてるんだね。知らなかった。
意外とバスクって定義が曖昧なんだなぁ。
代表監督選びの話とても面白かった。
ペジェグリーニ、ビエルサ、バルベルデ、マンサーノ、ザッケローニ、ペケルマンは本当だけどフェルナンデス、クーマン、ファンバステンは違うんだね笑
二人の天才のネタとしては面白かったけど、クアレスマがいつの間にか「クリスティアーノにだけプレッシャーをかけるべきではなかった。一人でサッカーするわけじゃないんだから」と気遣えるようになっていて、それまでチームプレーの意識のなさの話をしていたのに、流れがすっぽ抜けていてえ?ってなった。
Abuelo アブエロ 爺
Cabron カブロン くそったれ
Fuerte フエルテ 頑丈な
Potente ポテンテ 力強い
Rapido ラピド 速い
Altura アルトゥーラ 身長
Amplitud 広さ
Profundida 深さ
蒼古 そうこ 古色を帯びて、さびた趣があること。
古色 こしょく 古めかしい色合い。
ひねもす 一日中、終日。 -
主にNumber誌に掲載されたコラムを中心に採録した、日本とスペイン(あるいはイベリア半島)にまつわるサッカー選手たちのルポ集である。
その多くがゼロ年代の記事であり、いま現在の記事ではなく、いま現在に繋がる過去の記事がほとんどであるため、そうした点では注意が必要かもしれない。シメオネ以前のアトレティコや、ビエルサを招聘する直前のビルバオなどについても書かれているところはむしろ興味深いが。
サッカー関連の各誌を読みふける方にとっては目新しいわけではないと思うが、読まないような私にとっては非常に興味深い一冊だった。その当時の記事にあまり手を加えなかったそうだが、それは望ましいように思える。その時の空気がそのまま息づいているかのような、「今を生きている人々」の記事たちである。
面白かった。一つ一つのルポの質が高いが、特に小宮さんのスペインに対する深い知見と、情味のある文章にはとても感心するところである。
ザックを招聘した経緯を記した「ザックを探し当てた男たち」など、一般的に見ても価値のあるコラムが収録されているし、そうした汎用性も含めて星五つと評価したい。 -
元浦和レッズ相馬『俺の人生保障してくれるのか?』
自分の人生、自分で決めて充実させることが必要。
長い人生最後に充実した人生だったなーと思ったもん勝ち。 -
昨日も一部書きましたが、大好きなスポーツライター小宮さんの新刊を読みました。
タイトルにもなっている「俺は最後に笑う」は
現在ヴィッセル神戸の不動のサイドバック相馬選手の話。
ヴェルディユースからトップに昇格できず
大学から再びヴェルディに入り、そのヴェルディで若くして当時の不動の左サイドバックだった
三浦淳宏選手からポジションを奪い
日本代表に入るために、当時代表のサイドバックだった三都主がいるレッズへ移籍。
そこでもレギュラーを獲得。
順風満帆なサッカー人生を送りながらも
2009年にレッズでも条件よりもかなり低い条件にも関わらずポルトガルのチームへ移籍した。
実際に相馬選手の当時も考えも載っており、読み応えがかなりあります。
小宮さんのノンフィクションの特徴は、とにかく表現が豊か。
言葉の使い方に引き込まれていきます。
Jリーガーばかりではなく、小宮さん得意のヨーロッパの選手たちも取りあげられていて
サッカー好きにはたまらない1冊だと思います。
昨日書いた「ヴェルディは死んだ。」も好きですが
個人的にオススメは「ザックを探し当てた男たち」でしょうか。
これはNumberに2011年2月に掲載されたもので
当時のものを切り抜いて持っています。
今まで10回以上読み返していますが、全く色褪せないノンフィクションです。 -
スポーツライターの小宮良之氏による短編ノンフィクション集。
私はこの本が個人的には大好きだ。
もう購入してから何回も同じところを読み直している。
新井選手のエピソードである。
『「自分はまだサッカーを続けられるんだ。」新居は松本監督を見つけると熱い抱擁を交わした。』
この一文を読むだけで心が震え、鳥肌がたち、涙が出る。
初めて著者の作品を読んだがしっかりとそれぞれのエピソードに登場する人物の熱量が描かれていて、読んだ後に体温が少し熱くなった。
フットボールをする人にとって最高の一冊であろう。
フットボールを見る人にとって最高の一冊であろう。
フットボールを支える人にとって最高の一冊であろう。
つまりはフットボールを愛する人にとって最高に一冊だ!