愛書家のケンブリッジ

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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784809901911

作品紹介・あらすじ

旧知の書誌学者、古書店主、図書館員たちとの書物談議、中世のインキュナブラや写本との出会い…。ケンブリッジの優雅なカレッジ・ライフを日本を代表する愛書家が語る。

感想・レビュー・書評

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  • 著者は書物学の研究者で、単に英文学を学んでいては登場しない事象がたくさん出てきて少々戸惑いました。イギリスでの生活のエッセイは面白いけれど、やっぱり書物への執着が強い人の考えることは違う。私も紙媒体の本が大好きだけど、装丁がどうとか印刷技術がどうとかは興味の範囲外だったので、そこは飛ばし読みさせていただきました。

    いちばんこの本の素晴らしかったのは、オックスフォードのキーブル・コレッジのチャペルにあるウィリアム・ホルマン・ハントの「世界の光」についての記述があったこと!これ、一般観光者はなかなか見られないんじゃないだろうか。日本人で見たことのある人はたぶん多くない。なんて羨ましい。コニ―・ウィリスファンとしては、『ブラックアウト』『オールクリア』の超重要スポットなのだ。うらやましいだけでなく、著者に感謝している。「世界の光」の写真をつけてくれているのだ。ありがとう。このページだけはコピーを取らなくては。

  • 著者の、ケンブリッジでの研究休暇の様子を綴ったエッセイ

    カテゴリとしてはちょっとずれてるかもしれない。基本は日々のあれこれではあるけれど、書誌学の話も出てくるし、まぁ良いか。研究休暇というだけあって講演や研究や、授業に出たりと忙しそう。図書館の写真や写本の写真も出てきて、なかなか面白かった。

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著者プロフィール

慶應義塾大学名誉教授(中世英文学、書物史)。
1944 年生まれ。1966年慶應義塾大学経済学部卒業、1968年同大学文学部卒業、1970年同大学大学院修士課程修了、1973年博士課程単位取得退学、1978年ケンブリッジ大学博士課程修了。著作に、 Aspects of Malory, jointly edited with Derek Brewer (Woodbridge: Boydell & Brewer, 1981), 『西洋書物学事始め』 (青土社、1993年)など。


「2014年 『西洋活字の歴史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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