本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
- / ISBN・EAN: 9784810372168
感想・レビュー・書評
-
読書録「世界残酷物語ヨーロッパ編」2
著者 山口椿
出版 同文書院
p8より引用
“ ショーペンハウエルや、ボードレールは、
このような微妙を、次のように述べた。
「もし何の苦痛も障害もない域というものが
存在したら、退屈のため、おそらく頭がおか
しくなるにちがいない」”
目次から抜粋引用
“湖の兄妹
パリの感化院
秘密の森の館
皮膚をつき刺す鉄の爪
つるし首狂騒曲”
作家・画家・チェリストと多才な著者によ
る、人の心にある残忍さを描いた短編集。
子供が身を守る為に行う行為から戦争での
敵兵や捕虜に対する行いまで、歴史背景を元
に書かれています。
上記の引用は、まえがきでの一節。
残酷・残忍な行為は、虚構の中だけで済ませ
ておいてほしいものですね。しかし、大抵は
事実のほうが上を行ってしまうのですから、
いつの時代も恐いものです。
どの話も短くまとめられていて、読みやす
くはあります。ただ、あまり続けて読むと、
気分が悪くなる人もいるかもしれません。
ーーーーー詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「人は正直な弱者であるよりは、勇敢な常軌逸脱をときに求める」らしいが、残酷と銘打ってあるこの本に描かれているエピソードはあまり残酷とは感じなかった。ゲシュタポのユダヤ人狩りに割礼されているか否かで判断した事は知らなかった。
全4件中 1 - 4件を表示