パパ・ヴァイト: ナチスに立ち向かった盲目の人

  • 汐文社
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (29ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784811322261

作品紹介・あらすじ

ユダヤ人がユダヤ人というだけで、地獄の苦しみをあたえられていた、第二次世界大戦中のドイツ。一人の男がユダヤ人の命を救うために立ち上がりました。彼の名は、オットー・ヴァイト。彼は目が見えませんでしたが、ナチスに立ち向かい、闘いつづけました。彼に助けられ、過酷な戦時下を生きのびたインゲ・ドイチュクローンが、「パパ」と呼んでしたったオットー・ヴァイトの功績を伝える絵本です。

感想・レビュー・書評

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  • 視覚障がいのあるドイツ人・ヴァイトによって助けられ生きのびたユダヤ人の作者が、彼の功績を伝える絵本のような児童書。
    ヴァイトは障がいのあるユダヤ人を自分の作業場に雇い、またその他の人も匿って救済し、ナチスに立ち向かった。
    映画「シンドラーのリスト」を思い出す。

    本の見返しに、ナチスによるユダヤ人の行動を制限する命令が日付入りで載っており、ユダヤ人が徐々に追放されていく様を感じた。

    • 川野隆昭さん
      一応、点字翻訳ボランティアをしていますので、本書はとても気になります。

      聞いた話ですが、ナチスは、障がい者も、迫害の対象にしたとか…。

      ...
      一応、点字翻訳ボランティアをしていますので、本書はとても気になります。

      聞いた話ですが、ナチスは、障がい者も、迫害の対象にしたとか…。

      再び、繰り返してはならない、負の歴史でしょうね。
      2022/07/30
    • なおなおさん
      川野さん、こんにちは。
      コメントをありがとうございます。

      本書にも、障がいのあるユダヤ人を秘密警察が捕らえ連れて行く場面がありました。ヴァ...
      川野さん、こんにちは。
      コメントをありがとうございます。

      本書にも、障がいのあるユダヤ人を秘密警察が捕らえ連れて行く場面がありました。ヴァイトは金銭等を渡して連れ戻すことに成功したものの、それもできなくなる時が来たようです。またスパイに密告され、匿った人が連れて行かれたり…。
      この作業場は、今は博物館になっているそうです。
      負の歴史…繰り返したくないですね。
      2022/07/30
  • パパ・ヴァイト ナチスに立ち向かった盲目の人〈週刊朝日〉 | AERA dot. (2015/8/27)
    https://dot.asahi.com/ent/publication/reviews/2015082700021.html?viewmode=pc

    Deutschkron の絵本 Papa Weidt(『パパ・ヴァイト』)、8月に発売される | 学習院大学文学部 ドイツ語圏文化学科(2015.9.22)
    https://de-gakushuin.jp/news/2015-9-22/

    パパ・ヴァイト ナチスに立ち向かった盲目の人 | 株式会社汐文社(ちょうぶんしゃ)
    https://www.choubunsha.com/book/9784811322261.php

  • ナチス支配下のベルリンで、盲人の福祉作業所の所有者であるオット-・ヴァイト(1883-1947)は盲目のドイツ人でありながら、多くのユダヤ人をかくまい命を救った反ナチス主義者でした。この絵本の作者も父親代わりの〝パパ・ヴァイト〟に匿われながら生き延びた一人で、隠れ家でもあった盲人作業所の跡地の<オット-・ヴァイト博物館>の入り口に記念プレ-トを掲げたのでした・・・「何人もの人たちが、彼のおかげで生きのびたのです」

  • ヴァイトが救った命。一人の命の尊さ、重みを実感。
    表紙のオットーの持つ紙切れになんと書いてあるのか。
     ー 私は一緒に働いた30人の盲目のユダヤ人を救おうとした

  • 従業員やユダヤ人をナチスから
    守ろうと尽力し、パパと慕われたヴァイトさん。
    ゲシュタポを買収し、隠れ家を準備し…。

  • 「命がけで他人を守る勇気はどこからわいてくるのか
     差別する心はどうすればなくすことができるのか
     戦争のない平和な社会はどうすれば作れるのか」

    ナチスによるユダヤ人への迫害はどのようなものだったのか。私たちは知る努力と伝える義務があると思っています。二度と繰り返してはならないために。(18分)#絵本 #絵本が好きな人と繋がりたい #パパヴァイト #ナチスに立ち向かった盲目の人 #インゲドイチュクローン #ルーカスリューゲンベルク #藤村美織

  • 戦争
    絵本

  • 実話から

    作者は、インゲ・ドイチュクローン

    低学年くらいのこどもからわかるかも。
    盲人のヴァイトさんのことはわかりずらいかな?
    とびらのユダヤ人への禁止事項の年代が、時間の経過を表していていい。

    オットー・ヴァイト博物館があるそうだ。
    https://ja.m.wikipedia.org/static/images/mobile/copyright/wikipedia-wordmark-ja.svg
    ホロコーストの犠牲者数は、580万人

  • 児童書と言うより絵本。ベルリンに、「オットー・ヴァイト博物館」があるそうです。

  • こんな人がいたんだ。

    ユダヤ人の行動を規制する法律が…完全に社会全体でユダヤ人の存在を抹殺しにかかっている。これがまた形を変えて起きかねないことが恐ろしい。

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