まよいが (えほん遠野物語)

著者 :
制作 : 柳田国男 
  • 汐文社
3.67
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本棚登録 : 148
レビュー : 19
  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784811322537

作品紹介・あらすじ

女房はそれを拾った。とてもきれいだったからだ。京極夏彦のえほん遠野物語。百年をこえて語りつがれる「怪談の原点」が絵本でよみがえる。

感想・レビュー・書評

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  • 漢字変換すると「迷い家」。

    柳田国男さんの【遠野物語】を絵本化した一冊。
    文は京極夏彦さんだが、元の民話・伝説のもつ不思議さを生かしてあり、いつもの饒舌な京極節はなりを潜めている。
    挿絵も怪しい雰囲気をよく表していて、しかも遊び心があって楽しい。
    よーく見るとあちこちにお化けがいる。
    読み聞かせにも良いかもしれないが、「こういう話があるそうだ」という、もやっとした結末なので、高学年以上に。
    約8分。丁寧にゆっくり絵を見せて。

    たまたま山で迷ってその家に入り込んでしまった女性に、その後不思議に良いことが起こるという話で、それ自体は怖さはない。
    ただ、静かな文体が奇妙な世界観にひと役買っていて、読後じわじわと来る。
    家そのものがひとつの生命体となっている話なので、どこかで誰かが(何かが)自分をじっと見つめているような感覚がある。
    都市部の、どこもかしこも四六時中清潔で明るい家では、何も棲みつかないだろうから、この感覚は怖いながらもどこか懐かしくもある。

    【遠野物語】を読む入り口としても適しているかも。
    読後、何故かみちのくを旅したくなる話。

  • 遠野の白望山は不思議な山だ。
    山の大きさを図ることができず、時には歌声や大木の切り倒される音が聞こえ、夜なのに明るくなることがある。
    人を迷わせることもある。

    ある貧しい家の女房が、あるひ、まよいがに入り込む。


    絵のそこかしこに、あやかしたちが機嫌良くひそんでいる。(なるほど、近藤薫美子さんでしたか)
    妖怪というより、妖精のよう。
    まよいがの住人は、気まぐれで気のいいものなんだろう。

  • 京極夏彦さんが文、近藤薫美子さんが絵の遠野物語えほんシリーズ。

    タイトルを勝手に「迷い蛾」と脳内変換し、妖怪のお話かと思ったら違いました。
    おそらく異次元モノの「迷い家」でした。

    何か1つもらってくるとお金持ちになれるのか~。
    蛾じゃダメなんだね。

    このお話は、チャンスを逃しても当人が無欲だったことから、チャンスのほうがまたやってきたお話でした。
    ガツガツしすぎてもダメか。

  • 迷い家の精?ちっちゃくて、一杯いてかわいい。こだまとか、まっくろくろすけ的かな。
    欲がない三浦家、幸運になって良かった。

  • 不思議で落ち着いた画面。
    できればそばでじっくり眺めて欲しいけど、読みきかえにもちょうどいい長さ。

  • 私が読みたくて借りる。遠野物語の絵本。また遠野へ行きたくなる。

  • 方言語りで聞いてすばらしかったので読んだのだけれど、こういう話は絵本にすると難しい。

  • 朝から『まよいが』を読んでほっこりしました。柳田国男さんの遠野物語を京極夏彦さんが絵本文にしてくれてるのがまた優しくて分かりやすい。そして近藤薫美子さんの絵が、これまた雰囲気にとても合っていて、よく見ると、色んなところに精霊たちが描かれていたりと和みます。岩手の遠野はもちろん、各地方に伝わる『まよいが』には以前から、なぜか心惹かれるものがあり、いつか私もどこかで迷いこんでみたいものだ。

  • 少し怖いような絵が、おはなしとよく合っています。

  • 柳田国男の遠野物語を、京極夏彦が絵本にしたもの。
    絵がとてもきれい。
    幻想的で、おとぎの世界に迷い込んだような、そこはかとなく怖いような。
    やっぱり大人の本かな。

    平成29年1月17日
    6年1組

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著者プロフィール

1963年、北海道生まれ。小説家、意匠家、全日本妖怪推進委員会肝煎。94年、『姑獲鳥の夏』でデビュー。96年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、97年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で山本周五郎賞、04年『後巷説百物語』で直木賞、11年『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞を受賞。著書に『幽談』『冥談』『眩談』『鬼談』『ルー=ガルー』『南極(人)』『厭な小説』『死ねばいいのに』『数えずの井戸』『オジいサン』 『書楼弔堂 破暁』『遠野物語Remix』『遠野物語拾遺retold』 ほか多数。

「2021年 『遠巷説百物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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