ざしきわらし (えほん遠野物語)

  • 汐文社 (2016年12月21日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (32ページ) / ISBN・EAN: 9784811322551

感想・レビュー・書評

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  • 町田尚子さんの絵は、とてもわかりやすくてはっきりと遠近をつけているところが読み手を惹きつけさせる。

    座敷わらしだと思った。と短い文章には男の子の驚きの顔がアップになっている。


    座敷わらしが住むとその家は栄えるという話だが、遠くから歩いてくる童女にどこから来た?どこへ行く?と尋ねる男。
    来た家を言うとその家は終わりだなと。
    その家の使用人に主人は蛇は殺すなと言ったが、殺してしまったあと、見慣れないきのこが生えて家の者がみんな食べて死んだ。
    外に遊びに行っていた娘だけ生き残ったが、家系は絶えてしまった。
    童女が行くと言っていた家は栄えた。




  • 本書を含めた、汐文社の『えほん遠野物語』シリーズは、京極夏彦さんの新たな語りと、作品毎に絵を描く人が異なる点に特徴があるそうで、私の場合は町田尚子さんの絵が見たくて、いつもの図書館で借りてきました。

    遠野物語について、汐文社の説明によると、

    『岩手県遠野の人、佐々木喜善が、故郷で見聞きした怪異の物語を、柳田国男が書きのこした名著』

    との事で、ちゃんと読むのは初めての私でしたが・・・こういう話、大好き(笑)

    ところどころで目にする鴉の羽が嫌でも印象に残り、まるで何かを暗示しているかのような抜群の臨場感において、京極夏彦さんの必要最小限に抑えたシンプルな文章は、逆に想像力を刺激させられるとともに、直接的に目にした結果の恐ろしさを、どうぞと示してくれる。

    ざしきわらしの物語自体が怖いのかどうかは、正直微妙なところでしたが、人間の愚かさを悠然と見下ろしているかのような白馬といい、庭の枯れたひまわりといい、物語を通して伝えたいことを読み手側が察することの出来る構成には、読み手で良かったと素直に感じられるものがありました。

    それから、町田尚子さんの絵、今回もアクリルガッシュだと思うのですが、以前読んだ「おばけにょうぼう」同様、ホラー感満載で素晴らしく、遠近両方の様々な視点を効果的に使った見せ方も上手いと思いました。

    それにしても、アクリルガッシュでこんなに怖い感じになるのは何故だろうと考えていたら・・・そうそう、襖のべったりとした質感!!
    これがまるで、その中に何かを埋め込んでいるような錯覚を起こさせる・・・まあ、こう感じるのは私だけなのでしょうがね。ああ、怖い。

    ちなみに、町田さん大好きな猫も絶妙な効果を発揮しつつ、登場しているので、町田さんの猫の絵ファンの方にもおすすめですよ(空から見下ろした視点の絵にも小さいながらいるので、お見逃しなきよう)。

  • 町田尚子さんの絵が素晴らしく怖い。
    後ろ姿は可愛いらしい童子だが、ドアップに映し出されたお顔は人間離れした妖しさで。
    座敷童がいる家は栄える。
    座敷童がいなくなった家は、滅びる。
    随所に鴉と猫が描かれていて、
    座敷童の手には、鴉の羽が握られているが、
    座敷童と鴉はセットで、鴉を描くことで、
    目には見えない座敷童の存在を描いているのかな。

  • 「座敷わらし」が住む家は、栄えると言い伝えられています。それは男の子であったり、二人の童女であったりと、自在に姿をかえた「神さま」でありました。その守り神がいなくなると、家は滅びてしまうという、柳田国男原作の『遠野物語』をもとにした、京極夏彦の文、町田尚子の絵による豪華コラボの絵本です。不気味さただよう妖艶な世界へ吸い込まれてしまいそうです。

  • 民俗学専攻してたので、
    柳田國男✖️京極夏彦は私得でしかない。
    しかも町田尚子さんのイラストで最高。
    町田さんの描くこういう系の絵本、最高に雰囲気が出てて超こわいです。あと猫が可愛い。


    この遠野物語の怖さとか雰囲気、いつか読み聞かせしたいと思いつつ、果たして伝わるのかなあ。
    わたしにそんなテクニックがないので。修行します。読み聞かせするなら高学年から。

  • 京極夏彦 (著), 柳田国男 (著), 町田尚子 (イラスト)

  • 小学校高学年へ読み聞かせ。美しい絵が引き立てる怖さを感じてくれたようでした。ざしきわらしが去ることで、たった一日で滅びてしまう無常さ。遠野物語の神秘性に触れることができた。

  • 孫兵衛さんは、蛇は殺すな、きのこは食べるな、と言ったのに、気の毒すぎる。

  • 10歳〜おすすめ。
    怖い。町田さんの描く少女の目が特に。

  • 図書館本。ずっと語り継がれている怖い話は、やっぱり何か違う。じめっと纏わりつく恐怖というのか。

  • 町田尚子さんの挿絵は、やっぱりパワーがあるな…
    座敷童子…不思議な存在だ…

  • 胎教に借りる。

    胎教に借りているが、胎教に良いのかどうか…。
    個人の趣味か何なのか、怖い話をよく借りてしまう。

    ただこのシリーズは絵が素敵すぎる。

  • 絵本では中々ないタッチと文章。
    子どもたちは昔の話し言葉が飽きてしまうかな?と思ったかが、不気味な絵が惹きつけたのかリクエストが多かった。

  • 原作:柳田国男、文:京極夏彦、絵:町田尚子。原作の物語の17~21のうち17→18→20→19がこの絵本にあたる部分。もともと「遠野物語」自体が遠野地方に伝わる民話や伝承を筆記、編集したものなので淡々とこうであったという事を伝え書かれたものなので絵本の形にすると逆に怖さが増すような気がしました。特に町田さんの絵が怖い。夜は読めない。一つ発見があって京極夏彦の「えほん遠野物語」を1冊読むごとに柳田さんの「遠野物語」の該当する部分を読むと非常にわかりやすいという事実に気づきました。

  • ざしきわらしってどういうものか。実はおそろしいものでもあるし、こういった栄枯盛衰の営みの中に神さまがいるというのが、日本らしい。妖怪って、私たちの文化の中には自然に今でも溶け込んでるんだなとしみじみ感じた一冊でした。

  • 内容がいまいち怖くない

  • 伝承ざしきわらしについての絵本。ざしきわらしが去った家の崩壊ぶりがおそろしい。

  • 実話…?
    不気味です

  • 座敷わらしは十二、三歳くらいの子ども。男の子も女の子もいるみたい。ふたりの童女に去られた孫左衛門は何も悪いことをしてないなら気の毒だけど、去られる何かがあったのかな?絵に迫力あり。

  • 一般的なざしきわらしの物語!作画が恐いです!

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著者プロフィール

京極 夏彦(きょうごく・なつひこ):一九六三年北海道生まれ。九四年『姑獲鳥の夏』でデビュー。同作を含む〈百鬼夜行〉シリーズで人気を博す。九六年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞(長編部門)を受賞。その後も泉鏡花文学賞、山本周五郎賞、直木三十五賞、柴田錬三郎賞、吉川英治文学賞を受賞。〈巷説百物語〉シリーズ、〈豆腐小僧〉シリーズなど著書多数。

「2025年 『東海道綺譚 時代小説傑作選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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