呪 小泉八雲・三島由紀夫ほか (文豪ノ怪談 ジュニア・セレクション)

制作 : 東雅夫 
  • 汐文社
4.07
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本棚登録 : 68
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784811323305

感想・レビュー・書評

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  • 2019.05.31

  • 「呪い」をテーマとしたアンソロジー。どれも素晴らしい短篇たちですが、郡虎彦の一幕劇『鐵輪』が圧巻ですね。丑の刻参りの話なのですが釘を打ち付けるシーンは鬼気迫るモノが迸ってて。(安倍晴明も登場しますが太刀打ちできないのがこれまた呪いの深さ…)
    その他には、綺堂の青蛙堂の『筆塚』は勿論面白いですし、小松左京『くだんのはは』と久生十蘭『予言』が良かった。

  • ギャア、くだんのはは!
    お馴染みの作品揃い。
    <収録作品>
    笛塚/岡本綺堂
    百物語/三遊亭圓朝
    因果ばなし/小泉八雲(田代三千稔訳)
    這って来る紐/田中貢太郎
    遠野物語(抄)/柳田國男
    予言/久生十蘭
    くだんのはは/小松左京
    復讐/三島由紀夫
    鬼火/吉屋信子
    【幻妖チャレンジ!】
    鐵輪/郡虎彦
    咒文乃周圍/日夏耿之介
    編者解説

  • 呪いをテーマとした怪談アンソロジー。でも呪いといって思い浮かぶものとはかなりイメージの違うものも含まれていて。なるほど、こういうのもたしかに呪いといえるか、と認識を新たにした面もありました。
    お気に入りは三島由紀夫「復讐」。これが一番思うところの「呪い」とは違う気がして、一番怪談っぽくない普通の物語のような気もしたのですが。実は読み終えて一番怖かったのがこの作品かもしれません。うわあああ、最後の最後で何てことを!
    逆に一番「呪い」そのものを感じさせられたのは郡虎彦「鉄輪」。もう呪いといえばこれでしょ! というほどのオーソドックスすぎるあれがテーマなんですが。文体がとにかく怖い。とてつもなく恐ろしい情景が目に浮かび、呪詛が聴こえてくるような心地がしました。

  • 読了。

    10代の読者に向けて書かれているようで、フリガナと注釈が半端ない。大人は逆に読みにくいかも。

    しかし読んだことのない怪談が多く、楽しめた。古語で書かれた陰陽師のやつとか古典やってるみたいでおもしろかった。案外読めたし。

    シリーズらしいので、他のも読むかも。
    (180212)

  • 岡本綺堂の「笛塚」はベタっちゃベタな笛にまつわる呪いの話。怪談会スタイルなのは面白いな~と。
    三遊亭圓朝の「百物語」は語り口といいテンポといい、落語聞いてるみたいに読めたな。
    小泉八雲の「因果ばなし」怖かった…正妻と側室…乳房…。
    田中貢太郎の「這って来る紐」は…長い髪の女ってのは…やっぱり怖いな…。
    柳田国男の「遠野物語」はザシキワラシとかの抄がちょこっと。あくまで淡々と他人事に怖い。
    久生十蘭の「予言」は…最後の最後でオオウ…!!?ってなる…結局怖い…。
    小松左京の「くだんのはは」はめっちゃ読みやすかった…そして面白かった…。
    三島由紀夫の「復讐」は…結局人間が一番怖いよ!!三島こんなんも書いてたんか!!
    吉屋信子の「鬼火」は女の情念、てーか矜持ものかなあ。
    郡虎彦の「鐵輪」は戯曲。夢枕獏の『陰陽師』シリーズで「鉄輪」読んでたからなんとなく言ってることは分かる…そしてさらに安倍晴明が無情になってるように感じた…。
    日夏耿之介の「咒文乃周圍」は幻想の詩だ…皆川博子先生の世界だ…。好きだ…。

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著者プロフィール

1850-1904年。ギリシア生まれの英国人。作家、英文学者。旧名ラフカディオ・ハーン。1890年来日。松江で小泉節子と結婚、後に帰化。東大等で教鞭をとりつつ日本を海外に紹介。著書に『怪談』『心』他。

「2016年 『心 個人完訳 小泉八雲コレクション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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