影 北原白秋・澁澤龍彦ほか (文豪ノ怪談ジュニア・セレクション 第二期)

制作 : 東 雅夫 
  • 汐文社
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本棚登録 : 54
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784811324838

感想・レビュー・書評

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  • お勧め3編。難読短編もあり。
    Kの昇天(梶井):溺死,死者の魂は月へ向う。
    影を踏まれた女(岡本):影が狐・鬼なら良,骸骨なら…怖い話。
    お守り(山川):存在の不確かさ。規格品の自分を打破。奇妙な話。

  • 「梶井基次郎、北原白秋、稲垣足穂、澁澤龍彦......。文豪がのこした怪談を分かりやすく編集した読み物シリーズ。総ルビ、丁寧な註釈つき。『影』の巻では、分身、ドッペルゲンガーなど、心の「影」をテーマにした傑作を集めました。作画担当は人気イラストレーターの水沢そら!」(汐文社HP)

    【収録作品】

    梶井基次郎「Kの昇天」

    岡本綺堂「影を踏まれた女」

    柳田國男「影」

    水野葉舟「跫音」

    泉鏡花「星あかり」

    北原白秋「影」

    山川方夫「お守り」

    渡辺温「影 Ein Marchen」

    稲垣足穂「お化けに近づく人」

    城昌幸「影の路」

    澁澤龍彦「鏡と影について」

    [幻妖チャレンジ]

    只野真葛「影の病」

  • とにかくやたら眠くなる。理由は
    1、文体が読み慣れないから
    2、全部似たような話だから
    3、脚注が多くて本文と行ったり来たりして目が疲れるから
    さあどれだ?

  • ドッペルゲンガー的なものから幽体離脱「影のない人」に至るまで様々なバリエーションの「影」を楽しめる。文体もまた泉鏡花のおしゃれなものから澁澤龍彦のエッセイから小説に移行するようなものまで、こちらも様々で楽しい。
    山川方夫『お守り』にとくにゾクッとさせられた。後で調べたら『夏の葬列』の作者だったのでなるほど…となりました。

  • いつの間にか第二期刊行してたんですか!!?言ってよ!!
    梶井基次郎「Kの昇天」やっぱりどこか死の影を感じるんだよな・・・梶井世界観・・・。
    岡本綺堂「影を踏まれた女」それは思い込みだったのか?それとも・・・っていう。怖い。
    山川方夫の「お守り」いや、面白かったな・・・。このオチ、さすがの山川方夫ワールド・・・。
    渡辺温の「影 Ein Marchen」今何かと話題の渡辺温作品ですが、怖面白くって好きだな~!他の作品も読みたい。
    稲垣足穂の「お化けに近づく人」なんてーか、モダンだな・・・。
    城昌幸の「影の路」米ホラー映画みたいなオチにヒィイなった・・・なるほど・・・。
    渋澤達彦の「鏡と影について」鏡面である第二の自我を殺すってのは意外と初めて読んだかもなあ。
    只野真葛の「影の病」ドッペルゲンガーの血筋。

  • 「影」をテーマにした怪談アンソロジー。しかしひとくちに「影」といっても、それが表すものは実に様々。ドッペルゲンガーものばかりかと思いきや、文字通りの「影」もあったりして。しかしどちらにせよ、自分にとって身近なものであるだけにじわじわと怖いなあ。
    お気に入りは岡本綺堂「影を踏まれた女」。それこそ当事者でなければ怖くもなんともないような事態と、思いがけない結末。結局何だったのかがはっきりとはわからない気味の悪さも格別な味わいです。
    山川方夫「お守り」は再読だけれど、やはり不思議な味わいが印象的な作品で好きだなあ。一見コミカルにも思える話なのだけれど、これもまたわけのわからない不気味さが残ります。

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著者プロフィール

1885年(明治18年)、九州・柳川生まれ。童謡を含む幅広い作品で、日本の近代文学に偉大な足跡を残した詩聖。処女詩集『邪宗門』でエキゾチック感覚の象徴詩人として知られる。

「2020年 『美の魔睡 邪宗門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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